障害
介助動物(サービスアニマル)


「介助動物(サービスアニマル)」障害と奉仕:指導者

「介助動物(サービスアニマル)」障害と奉仕:指導者

介助動物(サービスアニマル)

エモーショナル・サポート・アニマルとは

エモーショナル・サポート・アニマルまたは心の支えとなるペットとは,精神面や情緒面で障害のある個人に連れ添うように特に選定された動物をいいます。通常のペットに加えて,様々な動物がエモーショナル・サポート・アニマルになる可能性があります。そのような動物は務めを果たす訓練は受けていませんが,飼い主と動物との間に親密な情緒的な支えとなる絆があることが特徴です。

介助犬とは

介助犬とは,飼い主の障害に直接的に関係する務めを果たすよう訓練された動物です。介助犬となるための準備期間と訓練期間は,平均的には18か月から24か月かかります。介助犬は必要な医療器具とみなされていて,エモーショナル・サポート・アニマルやペットが許可されていない多くの場所でも,障害のある飼い主に同伴することが許されています。飼い主はその犬が認定を受けた介助犬であることを示す証明書を提示する必要はありませんが,介助犬であることを確認するために,教会指導者あるいは行事の主催者が次のように尋ねることはできるでしょう。「ご不自由な点を補うのに介助犬なしでは困りますか。」「この介助犬はどのような務めを果たすように訓練を受けていますか。」飼い主は介助犬が,単に同伴し,保護し,慰めを与える以外に,なくてはならないどのような務めを果たすのか伝えることができなければなりません。

介助犬またはそのほかの飼育動物が教会施設に入ることができるか

ビショップとステーク会長は,障害のある人が集会所において訓練を受けた介助犬を使用できるかどうかを決めることができます。エモーショナル・サポート・アニマル(心の支えとなるペット)を含むそのほかの動物は,法令によって特に定められていない限り,通常,集会所や教会が主催する行事に入ることは認められません。(一般的にアメリカ合衆国では,礼拝のための建物において介助犬やエモーショナル・サポート・アニマルの同伴を認める法的な義務はありません。)ビショップとステーク会長は,障害のある人の必要や集会における人々の必要を考慮して,地元の決定を行います。

介助犬とエモーショナル・サポート・アニマルは神殿に入ることができません。特別な必要を抱えた参入者は,必要に応じて支援ができる家族や友人と一緒に神殿に参入するように勧めらています。神殿内では神殿ワーカーも助けることができます。神権指導者は質問がある場合,神殿管理部に照会することができます。

教会施設内での介助動物に対する飼い主の責任

教会施設内に入ることが許された介助動物の飼い主は,その動物によって発生した人や物への傷害や損害に対して責任を負います。飼い主には,介助動物の排泄物を適切に処理する責任があります。さらに,介助動物が教会施設内にいる間,常に付き添い,行動を制限するようにしなければなりません。これは,介護動物は飼い主のすぐ隣り(1.8メートル以内)から離れてはならず,ひもを付けているか,かごに入っているか,声で誘導できなければならないことを意味します。動物を固定された場所につなぎとめたままにした状態では,付き添っているとみなすことはできません。