はじめに
教義と聖約に記された啓示に関して,主はこう言われた。「これらの戒めを調べなさい。これらは真実であり,確かであって,これらの中にある預言と約束はすべて成就するからである。」(教義と聖約1:37)今年度,福音の教義クラスや家庭で,教義と聖約および教会歴史について学ぶとき,あなたは主に近づく助けとなる戒めや預言,約束について学ぶ機会にあずかるであろう。
本学習ガイドの構成
本学習ガイドは,あなたが教義と聖約および教会歴史を研究するうえで助けとなるよう作成された。学習ガイドは番号で区分されているが,それぞれの番号は「教義と聖約・教会歴史福音の教義コース」の各課に対応している。各課には1週間の読書課題とあなたの研究をいっそう充実したものとするための質問と情報が設けられている。これらの質問は,聖文を個人の生活によりいっそう応用していくために,また,クラスでの話し合いに積極的に参加するために活用することができる。さらに,家庭で福音を中心とした話し合いを進めるうえでこの学習ガイドを使用することもできる。
各課ごとに「関連聖句」という項目があり,読書課題に関連した聖句が列挙されている。これらのリストを聖典の余白に書き写しておくのもよいであろう。『聖句ガイド』の各項目から該当する聖句を抜き出して独自の関連聖句リストに発展させることもできる。聖典の中で関連聖句を目立たせるには,まずリスト中の最初の聖句に印を付ける。次にその聖句のそばにリスト中の2番目の聖句の箇所を記入する。続いて,2番目の聖句を開け,印を付け,前と同様にして3番目の聖句の箇所を記入する。リスト中の最後の聖句に至るまでこの手順を繰り返す。最後の聖句の近くに最初の聖句の箇所を記入することにより,聖句の輪を完成させる。
本学習ガイドの24-25ページには『家族—世界への宣言』の全文が掲載されている。45課の資料を研究する際にこの宣言が役立つであろう。本学習ガイドには,教会歴史年表(26-28 ページ)や3つの教会史跡地図(29-31 ページ)も収められている。
『わたしたちの受け継ぎ-末日聖徒イエス・キリスト教会歴史概観』(35448 300)は,教会歴史に関する背景知識を得るうえで役立つ。本コースの多くの課で,この書籍の一部が読書課題として挙げられている。会員は『わたしたちの受け継ぎ』をすでに持っているはずであるが,なければ教師に話して入手する。
クラスでの話し合いに積極的に参加する
生徒には,福音の教義クラスの教師とともに,レッスンを成功させる責任がある。話し合いに積極的に参加し,教えられている原則や教義に関する個人的な証や気持ち,経験を話すように,よく準備してクラスに出席する。
読書計画についての提案
本コースでは,教義と聖約および教会歴史が伝える具体的な福音の原則を学び,実践するうえで役立つよう,各課に関連する読書課題が設けられている。各課の読書課題をすべて読むことに加えて,あなたは本コースを学んでいる期間中に教義と聖約を最初から最後まで読み通すように奨励されている。