セミナリー
第16課—学習を評価する1―教義と聖約1-5章;ジョセフ・スミス-歴史1章


「第16課—学習を評価する1―教義と聖約1-5章;ジョセフ・スミス-歴史1章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

「学習を評価する1」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第16課:教義と聖約3-5章

学習を評価する1

教義と聖約1-5章ジョセフ・スミス-歴史1章

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聖文を研究する青少年

これまで行ってきた霊的な学習を振り返って評価することによって,救い主に近づくことができます。この課は,教義と聖約および「ジョセフ・スミス-歴史」を学んだ経験が,霊的に成長し,イエス・キリストに近づくためにどのように役立ったかを生徒が思い出し,評価するのに役立ちます。

学習活動案

なぜ評価するべきなのか

生徒がこれまでの進歩を評価する準備として,次のような活動を行うといいかもしれません。次の図をホワイトボードに描き,目標の例を挙げます。生徒は,「子供と青少年」プログラムで立てている霊的,知的,身体的,社会的な目標について考えるかもしれません。

学習帳のページに横線を引いてください。線の右端に,長期目標の一つを書きます。スポーツや楽器演奏の腕を上げる,何かのスキルを大幅に向上させる,学位や資格を取得する,神殿で結婚するなどが例として挙げられます。

下図のように,自分がどれぐらい目標に近づいていると思うかを線の上に棒人間を描いて,示します。

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進歩を表す棒人間

少し時間を取って,棒人間の左側に,これまでに達成したことを書いてください。目標の達成に向けて,学習したことや行ったことを具体的に書いても結構です。

  • 立ち止まり,学んだことや,進歩の度合いを評価することは,なぜ有益なのでしょうか。

自分の目標達成に向けて,学んできたことや行ってきたことを何人かの生徒に発表してもらうといいかもしれません。こうすることによって,この課で多くのことを学ぶ準備ができるだけでなく,生徒がお互いのことをよく知り,クラスの団結を強めることができます。

セミナリーの目的の一つは,救い主イエス・キリストに近づき,生徒である皆さんがさらにイエス・キリストのようになるよう助けることです。

  • イエス・キリストに近づき,イエス・キリストのような者になるための努力を,時間を取って評価することも大切なのは,なぜでしょうか。

何を学んでいるか? 順調に進歩しているか?

この1年の学習を通じて,4-6週間ごとにこのようなレッスンがあり,そこで生徒は時間を取って,自分の学習していることと,自分が救い主にどれくらい近づいてきたかを評価することを説明してください。

助けになるのであれば,これまでに学んだ話やテーマを幾つか生徒に挙げてもらってもいいかもしれません。そうすれば,生徒が次のことを行う際に役に立つかもしれません:

今年,教義と聖約を研究して,どれくらい救い主に近づいてきているかを,数分間時間を取って学習帳に書いてください。その中には,自分が学習している教義や真理,自分のイエス・キリストに対する証の成長の度合い,身についてきている新しい習慣,変えようと努力していることなどを入れても結構です。

十分に時間を取った後,何人かの生徒に,あまり個人的にならない範囲で自分の考えを発表してもらいます。この活動は,少人数のグループで行ってもクラス全体で行ってもかまいません。または,自分の学習状況や成長の度合いを表す言葉を生徒に考えてもらい,それをホワイトボードに書いてもらってもよいでしょう(例えば,「証が強くなった」「聖文を通して主について学んでいる」「救い主の愛を感じる」など)。その後,ホワイトボードに書かれた言葉を指して,書いた生徒に,それを書いた理由を発表してもらえないか聞いてみます。生徒の話を聞きながら,生徒の努力をたたえ,続けて努力するよう励まし,主の助けと祝福を証することのできる方法を見つけてください。

聖文研究を評価する

下にあるようなジョセフ・スミスの絵を見せ,神の預言者ジョセフ・スミスが聖文研究からどのような影響を受けたかを,生徒と話し合います。

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聖書を読む若き日のジョセフ・スミス
  • 聖文研究は,預言者ジョセフ・スミスにとってどのような助けとなったでしょうか。

自分自身の聖文研究の目標を振り返ります。その努力は,あなたにどのような影響を与えていますか。

生徒に小さな紙を2枚ずつ配ります。生徒には,最初の質問に対する答えを1枚の紙に,2番目の質問に対する答えをもう1枚の紙に書いてもらいます。

  • 自分自身の聖文研究で,どのような方法がうまくいっていると感じますか。

  • 聖文研究で,苦労しているのはどんなことですか。

生徒に,うまくいっている研究方法を書いた紙と,苦労していることを書いた紙を別々に集めてもらいます。それぞれの束ごとにシャッフルし,クラスの前で読みます。生徒の成功例を読んだら,褒めて,励ましてください。「似たようなことをしてうまくいった人はほかにいませんか」や,「聖文研究は,天の御父とイエス・キリストに近づくうえでどのように役立ちましたか」といった質問をするといいかもしれません。生徒が聖文研究で苦労していることを読む際に,助けとなりそうな聖文や,預言者や教会指導者の言葉を探したり,ヒントになりそうな個人の経験を考えたりするよう,クラス徒を招いてみましょう。

生徒が預言者ジョセフ・スミスについてどう感じているかを評価する

次のような機会を設けて,生徒が預言者ジョセフ・スミスについてどのように感じているかを評価してもらいます。

ここ数週間のセミナリーで預言者ジョセフ・スミスについて学んだことを,できるだけたくさん書いてください。

生徒には,ホワイトボードのジョセフ・スミスの絵の周りに,学んだことを書いてもらうとよいでしょう。あるいは,少人数のグループでこの活動を行っても結構です。

書いたことの中で,あなたがイエス・キリストに近づく助けとなったことに,下線を引くか,丸で囲んでもよいでしょう。

生徒が挙げた答えの中になければ,ジョセフ・スミスが最初の示現で天の御父とイエス・キリストにまみえ,神の力によってモルモン書を翻訳し,教義と聖約に含まれる啓示を主から受けたことを必ず入れるようにしてください。また,主がジョセフ・スミスを通して神権,教会,聖約,儀式を回復されたことも含めてください。

ここに挙げた項目をどれくらい強く信じているかを,生徒に1から5の段階で評価してもらいます(1 = 信じていない,5 = 自信を持って信じている)。わたしたちがイエス・キリストに近づくことができるよう,神はジョセフ・スミスを預言者として召してくださいました。その信仰を強めてくれた経験を生徒に発表してもらいます。

中には,ジョセフ・スミスが預言者であるという証を得ることができていない生徒がいるかもしれません。次の質問をして,生徒にいろいろなアイデアを出してもらえば,そのような生徒の助けになるかもしれません。

  • 主がジョセフ・スミスを預言者として召されたことをなかなか信じることができない人がいた場合,より信じる思いを深めるため,何をするようアドバイスしますか。

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