「第17課—教義と聖約6章:『あらゆる思いの中でわたしを仰ぎ見なさい。疑ってはならない。恐れてはならない』」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
「教義と聖約6章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
1829年4月5日,オリバー・カウドリは初めてジョセフ・スミスに会い,2日後に,ジョセフのモルモン書翻訳の筆記者になりました。教義と聖約6章には,主の業に携わることについてオリバーが抱いていた多くの疑問や不安にこたえる主の助言が書かれています。この課は,生徒が疑いや恐れを抱いたときに救い主を信頼できるようにすることを目的としています。
オリバー・カウドリは学校の教師で,1828年の秋にジョセフ・スミスの両親の家で下宿を始めました。スミス家に滞在していたときに,オリバーはジョセフの神聖な召しと,進行中のモルモン書の翻訳のことを知りました。オリバーは,翻訳を手伝ってもよいかジョセフに尋ねるよう促しを感じりました。1829年の春,オリバーはジョセフの兄サミュエルとともにペンシルベニア州ハーモニーに行き,初めて預言者に会いました。
ハーモニーに到着して間もなく,オリバーはジョセフ・スミスの筆記者になりました。オリバーはそれまでにも,ジョセフが預言者として翻訳の賜物を持っていることについて,神から確認を受けていましたが,それでも自分が主の業に携わることについては疑問がありました。ジョセフ・スミスはこの時期に,教義と聖約6章に記録されている啓示を受けました。
教義と聖約6:14-24,32-37を読み,主がオリバーに与えられた助言を探してください。主が御自身について教えられた事柄で,わたしたちが不安や恐れを感じたときに助けとなる事柄に特に注意を払ってください。
教義と聖約6:36-37をもう一度読み,オリバーに対する救い主の招きを探してください。
あらゆる思いの中でイエス・キリストを仰ぎ見るとは,どのような意味だと思いますか。
アンナは福音について,まだ答えの得られていない疑問を持っています。時々,自分の証は,その疑問を払拭できるほど強くないと感じることがあります。
エリックは,なかなか自尊心を持つことができません。学校ではだれからも相手にされていないような気がしています。
ソフィーの両親は,生活費を工面するのに苦労しています。ソフィーは,両親には家族に必要なものをすべて賄うだけの経済力がないのではないかと心配しています。