セミナリー
第54課:学習評価3:教義と聖約20-40章


「学習評価3:教義と聖約20-40章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)

「学習評価3」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第54課:教義と聖約37-40章

学習評価3

教義と聖約20-40章

隣に座る子供を見詰めるイエス

自分の霊的な学習について深く考え,評価することは,救い主に近づくのに役立ちます。この課では,これまでの教義と聖約の勉強が霊的な成長にどう役立ったかを,生徒に思い出して評価してもらいます。

学習活動案

肉体的な成長と霊的な成長

成長を示す画像を並べて比較するとよいでしょう。

成長,変化,進歩を測るために,人は写真を並べて比較することがよくあります。

  • 自分自身の写真は,自分がどのように変わったり成長したりしたかを知るのにどう役立ちますか。

  • 自分の成長を知るには,ほかにどのような方法があるでしょうか。

生徒が霊的な成長について深く考え,話し合えるように,この課の冒頭にあるようなイエスと子供の絵を見せるとよいでしょう。

成長して,さらにイエス・キリストのようになる可能性について子供に話すとしたら,どのようなことを伝えるか考えてください。

  • 自分がどれくらい救い主のようになりつつあるかを人が認識するには,どのような方法があるでしょうか(ルカ2:52参照。アルマ5:14も参照)。

生徒が自分の成長を振り返るとき,聖霊に助けを求めるよう勧めます。どのような点で,自分がさらにイエス・キリストのようになってきていると感じるか,幾つか学習帳に書いてもらいましょう。教義と聖約の研究で学んだ救い主の特質について考えるよう,生徒に勧めてみましょう。過去数週間に,自分が学習帳に書いたメモや,救い主について印を付けた聖句を読み返すよう,生徒に勧めます。(たとえ小さなことであっても)自分自身の中には,イエス・キリストのどの特質が見られるか,深く考えてもらいます。

中には,自分の成長に気づかない生徒がいるかもしれません。自分自身の成長は,とりわけ気づきにくいことが多いものの,それは成長していないという意味ではないことを生徒に指摘しましょう。この課では,生徒は,聖餐の目的を説明し,預言者に従いたいという自分の望みについて考え,福音を分かち合う計画を見直す機会があります。あなたのクラスの教義と聖約20-40章の学習では,以下の活動で強調されているものと異なる真理が強調されていたかもしれません。その場合は活動を変更して,あなたのクラスで強調した真理を入れてもよいでしょう。

聖餐の目的について説明する

聖餐の目的を説明する機会を生徒に提供します。生徒にその準備をしてもらうために,教義と聖約の中で聖餐について学んだことを復習してもらうとよいでしょう(教義と聖約20:75-7927:1-2参照)。また,学習帳に書いたメモを読み返してもらってもよいでしょう。

次のようなシナリオを紹介し,以下のいずれかの方法を使って聖餐の目的を説明してもらうといいかもしれません:ロールプレイをする,図やイラスト,プレゼンテーションを作成する,学習帳を書く。

アイザックは日曜日に友達を教会に誘いました。その友達は聖餐会に出席したことがないので,アイザックはその日までに幾つかの重要なことを説明したいと思っています。

  • アイザックは聖餐の儀式についてどのような詳細を友達に伝えるべきだと思いますか。

生徒が考えを準備し,証を述べられるように,次のような指示を見せるとよいでしょう。

聖餐の儀式について詳しく説明するとしたらどこに焦点を当てるか,2つか3つ選んでください。一つ以上の聖句を使って説明し,証してください。

  • パンと水を祝福する祈り

  • 天の御父に約束すること

  • 天のお父様がわたしたちに約束してくださること

  • 聖餐を受けるときに示す態度

  • イエス・キリストが中心になっているということ

  • 自分の経験

このシナリオで自分ならどう説明するかを生徒に答えてもらった後,自分がどれくらいイエス・キリストに似てきているかを理解するのに,聖餐の儀式がどう役立つか考えて,発表してもらいましょう。

生ける預言者に従いたいという気持ちが強くなるのを感じる

最近のレッスンで,生徒には現代の預言者に従うことの大切さを学ぶ機会があったかもしれません。この学習活動は,生徒が教義と聖約を研究する中で,生ける預言者に従いたいという気持ちにどのような変化があったかを振り返る機会となります。

以前,レッスンで自己評価を行ったことを生徒に思い出してもらいます(「教義と聖約21章」の課参照)。

前のレッスンでは,預言者や使徒の勧告の中で,従うのが難しいと思う勧告について考えるように言われました。どんな勧告だったか思い出してください。学習帳に目を通して,自分が記録したことを見るとよいでしょう。

数分間取って,学習帳に自分が何かメモを書いていないか生徒に見てもらいます。

  • 最近研究した中で,預言者に従うことの大切さを強調している聖句にはどのようなものがあるでしょうか。

    生徒が挙げる聖句には,ジョセフ・スミス-歴史1:21-35教義と聖約1:38-3921:4-6などがあるかもしれません。自分が学習帳に書いていたことを発表する時間を取ります。生徒が少人数のグループでこれを行えば,自分にとって重要だったことをより多くの生徒が発表できるようになります。

    生徒に,以下の質問から一つ以上の質問に対する答えを書いてもらうとよいでしょう。自分の気持ちを記録する方法は,生徒自身に選んでもらいましょう。十分に時間を取った後,手を挙げてくれた何人かの生徒に自分の考えを発表してもらいます。現在,預言者に積極的に従う気持ちがない生徒もいるかもしれませんが,たとえわずかでもそういう気持ちがあればそれを行動に移し,主の預言者に従うことを通して主の祝福を求めるよう励ますとよいでしょう。

  • 主が選ばれた預言者に従うことについて,あなたは現在,どのような気持ちを抱いていますか。主の預言者に従うことに対するあなたの気持ちに最も影響を与えたのは何だと思いますか。

  • 預言者に従うことは,イエス・キリストのようになるのにどう役立つと思いますか。

イエス・キリストの福音をほかの人々に分かち合う

教義と聖約の研究から,イエス・キリストの福音を分かち合うことについてどんなことを学んできたか,必要に応じて助けながら,生徒に考えてもらいます。研究する際に焦点を当てた特定の章や節を調べるよう,生徒に勧めるとよいでしょう。例えば,教義と聖約18章30-36章などです。

生徒には,「教義と聖約30-36章,第2部」の学習で,だれかに福音を分かち合う計画を立てる機会がありました。次のような質問をして,そのときの計画を再度振り返る機会を設けてください(少人数のグループでこれらの質問について話し合ってもらってもよいでしょう):

  • 最近,どのようなことをして,ほかの人に福音を分かち合いましたか。それは,どれくらいうまくいったと思いますか。

  • イエス・キリストの福音を自然で普通な方法で伝えようとしたときに,どのような障害に遭いましたか。

  • あなたは,イエス・キリストの福音を分かち合うことについて,どのようなことを学んでいますか。

救い主の福音を分かち合う努力について,クラスで話し合いましょう。うまくいったことや難しかったことについて,生徒に話し合ってもらうとよいでしょう。この話し合いは,イエス・キリストの福音を分かち合うために,生徒が互いに助け合う機会となります。救い主と福音のことをだれかに話そうとしたときに,自分がどのように成長したかを生徒が考えられるよう,導いてもよいでしょう。