「第181課—自立を育むためのイエス・キリストを信じる信仰:主を通じて障害を乗り越える」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「自立を育むためのイエス・キリストを信じる信仰」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第181課:自立を育む
自立を育むためのイエス・キリストを信じる信仰
主を通じて障害を乗り越える
罪に対する赦しと癒しの祝福に加えて,救い主は学校,職場,人間関係などにおいてもわたしたちを祝福してくださいます。イエス・キリストへの信仰を働かせるとき,わたしたちは生活のあらゆる面でさらに自立できるよう,主に助けを求めます。この課の目的は,生徒が自立を育むためにイエス・キリストを信じる信仰を働かせることができるようにすることです。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,人生で難しい試練に直面している人に次のような勧告を与えています。
16:22
「愛する兄弟姉妹の皆さん,……わたしは皆さんに呼びかけます。信仰を増し加えるために今日から始めてください。皆さんの信仰によって,イエス・キリストは,皆さんが自分の人生の山を動かす能力を高めてくださいます。個人的なチャレンジが,たとえエベレスト山のように大きく立ちはだかっているとしてもです。……
一つ一つの山は異なるものの,それぞれの問題に対する解決策は,自分の信仰を増し加えることです。」(ラッセル・M・ネルソン「キリストはよみがえられた—キリストを信じる信仰は山を動かす」『リアホナ』2021年5月号,102参照)
イエス・キリストは人生の障害に関してほんとうに助けてくださる,と信じるには少し助けが必要な友達がいると想像してください。助けたいというイエスの望みと力を感じるのに役立つマスター教義聖句を,どの聖典からでも見つけてください。
管理ビショップリックのW・クリストファー・ワデルビショップは,わたしたちの努力と主への信仰がどのように連動するかを説明しています。
「時の初めから,主はその民に指示を与え,この現世の経験の一部としてもたらされることを主が御存じであった災難や試練に対して,霊的にも物質的にも備えられるようにしてこられました。このような災難は個人的なものもあれば一般的なものもありますが,わたしたちが主の勧告に耳を傾け,それに従って行動する限りにおいて,主の導きにより守りと支えが与えられます。……
主はわたしたちに,力以上のことを行うよう期待してはおられませんが,できることをできるときに行うことは期待しておられます。……
物質的に備えられ,自立するとは,『イエス・キリストの恵みすなわち人に能力を授ける力と,自分自身の努力により,人生において物質的・霊的に必要なすべてのものを自分や家族のために得られると信じること』を意味します。」(W・クリストファー・ワデル「食物があった」『リアホナ』2020年11月号,42-43,44参照)
聖典や教会歴史から,自分の努力とイエス・キリストに対する信仰の両方によって,進歩を阻む障害を乗り越えた人の話を見つけてください。
-
その人たちはどのような障害に直面しましたか。
-
障害を乗り越えるために,彼らは個人的にどのような努力をしましたか。
-
彼らの信仰によって,主はどのようにお助けになったでしょうか。
-
この人たちから学んだことで,救い主の助けを受けて自立を育むあなたの取り組みに応用できることは何ですか。
-
ある若い男性は伝道に出ることと教育を受けることを希望していますが,どちらの資金も十分ではありません。
-
ある若い女性は健康に問題を抱えており,ほかの人ができる仕事の多くができません。
-
ある若い男性が深刻な不安を抱えています。学校や職場などの社会的な状況が,彼にとって非常に厳しいからです。
-
ある若い女性は学校で良い成績を収めたいと思っていますが,多くのクラスメートほど勉強ができません。そのため学びたいと思っている大学に入学できないのではないかと心配しています。
-
生活のどのような面でもっと自立したいと思いますか。
-
直面するであろう障害を乗り越えるにはどうすればよいでしょうか。
-
必要な助けを求めるとき,イエス・キリストを信じる信仰をもってどのように行動しますか。