自立
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はしご

話し合う:互いの経験から何を学びましたか。

読む:以下のシンプルな公式に従うことで,求職活動を実り多いものとすることができます:

信仰をもって行動する+熱心に努力する+賢く取り組む=成功

前の章では,信仰と熱心な努力について学びました。この章では,賢く取り組むためのスキルを学びます。まずはネットワーキングから始めましょう。

「ジョシュの求職活動」アイコンジョシュの求職活動

読む:ジョシュは仕事に関するあらゆる情報を,オンライン上,あるいは職業紹介所で探しています。ところが,今のところほぼ収穫がありません。ほとんど何の連絡も受けたことがないのです。仕事を見つけるうえで,より良い方法があることは分かっています。ネットワーキングと呼ばれる方法について聞いたことがありますが,その詳細も,始め方も分かりません。

話し合う:求職活動に関してあなたが経験していることを,ジョシュの経験と比べてみましょう。

1.実際に仕事を得る方法

読む:最も効果的な方法で調べれば,より速く仕事を見つけることができます。

視聴する:「実際の採用方法」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,35ページを読んでください。

「ビデオ」アイコン

読む:二つのグラフを比較してください。

「求職活動」円グラフ

話し合う:ネットワークをさらに広げるなら,求職活動にどのような変化が起こるでしょうか。

2.すべての人と話す

読む:ネットワーキングは,仕事を見つけるうえで最良の方法です。ネットワーキングとは,あなたのスキルを必要としている人や組織を見つける手助けをしてくれる人々と話すことを意味します。求職中であることを,すべての人に話しましょう。人々があなたの助けとなってくれます。スペンサー・W・キンボール大管長は次のように教えました。「神はわたしたちを心にかけ,わたしたちを見守っておられます。しかし,神がわたしたちの必要にこたえられるのは,普通の場合,人を通してなのです。」(「小さな奉仕の業」『聖徒の道』1976年12月号,541参照)

あなたが必要とする情報を持っている人を見つけるには,多くの層を通じてネットワークを築く必要がある場合もあります。数々の層を通じてネットワークを築くとは,あなたの役に立つ情報を持っている人の名前を,ほかの人に紹介してもらうことを意味します。直接,あるいは電話やメールを通じてネットワークを築くこともできます。ソーシャル・ネットワーキングの専門サイトを利用することもできるでしょう。

人脈のダイアグラム

ヒント:先ほど書き出した人や企業は,リソースを見つけるというあなたの毎日の目標に加算されます。

    話し合う:
  • こうした人々や各企業に,自分が探している仕事について話したとしたら,何が起こり得るでしょうか。

  • あなたの知人全員に話したとしたら,どうでしょうか。

3.「30秒で表現するわたし」

読む:人々とのネットワークを築く際,自分が何を言うべきかを心得ているなら,最大の効果を得られるでしょう。「30秒で表現するわたし」は,人や企業と接触を図るうえで最も優れたツールです。自分がどのような仕事を探しており,どのように助けてほしいのかを相手に理解してもらうのに役立ちます。次の4つのステップに従いましょう。

「30秒で表現するわたし」の見本

ヒント:「30秒で表現するわたし」—考えられる質問

  • わたしが話した方がよいと思われる人はいますか。

  • わたしのような人には,どのような機会が開かれているでしょうか。

  • _________(企業,業界)について,どのようなことを知っていますか。

  • 地元で_________(職種またはポジション)を募集している企業がありますか。

  • わたしがするような仕事に就いている人を,どなたか知っていますか。

「ジョシュの求職活動」アイコンジョシュの求職活動

読む:ジョシュが「30秒で表現するわたし」を活用し,おじのデビッドとネットワークを築いた経緯を紹介します。4つの部分に注目してください。

「デビッドおじさん,甥の➀ジョシュです。お元気ですか。少しお時間をいただけたらと思っています。初めて聞くと思いますが,➁パソコンサポートの分野で新しい仕事を探しています。➂この分野では2年働いた経験があり,技術系の資格も幾つか持っています。前の会社では,手際の良さで,最優秀サービス技術者に選ばれました。この方面の仕事は得意ですし,大好きです。➃仕事の機会について,わたしがコンタクトできそうな人をだれか御存じですか。

読む:前の章では,コンタクトについて学びました。コンタクトとは,リソースとの,雇用に関するあらゆるやり取りを指すことを覚えておきましょう。すべてのコンタクト方法が同じ効果を発揮するわけではありません。個人的なコンタクトの機会を持つほど,その効果は高まります。直接会って話すほうが,電子メールや携帯メールよりも効果的です。毎日のコンタクトのうち少なくとも2つは,直接的なものであるべきです。「30秒で表現するわたし」がこれほどまでに効果を発揮するのは,まさしくそのためなのです。

「30秒で表現するわたし」は,賢く取り組むことを可能にしてくれる求職スキルの一つです。一貫して必要な助けへとつながっている場合,「30秒で表現するわたし」が効果的にできているということです。「30秒で表現するわたし」を何度も練習し,フィードバックをもらってください。早速始めましょう!

話し合う:「30秒で表現するわたし」を使ってネットワークを築くことは,どのような点で信仰の行いと言えるのでしょうか。

まとめ

視聴する:「バスケットボールがきっかけで就職できました」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,36ページを読んでください。

「ビデオ」アイコン

話し合う:この章で学んだ,最も大切な事柄は何ですか。

読む:以下のシンプルな公式に従うことで,求職活動を実り多いものとすることができます:

信仰をもって行動する+熱心に努力する+賢く取り組む=成功

ネットワーキングには,信仰と熱心な努力が求められます。ネットワーキングは,求職活動においてより効果的な方法であり,今あなたはそれを実践するための「30秒で表現するわたし」というすばらしいツールも持っています。主はこう約束しておられます。「あなたがたの口を開きなさい。そうすれば,あなたがたの口は満たされるであろう。」(教義と聖約33:8)求職活動を行うに当たり,ネットワーキングを日課にしましょう。

ネットワーキングに関する,より高度なアイデアについては,付録の197-202ページを今週各自で読んでください。