学ぶ—所要時間:45分以内
-
読む:以下のシンプルな公式に従うことで,求職活動を実り多いものとすることができます:
信仰をもって行動する+熱心に努力する+賢く取り組む=成功
前の章では,仕事を探すうえでネットワーキングが最も効果的な方法であると学びました。良い求人を見つけたら,最初にすべきことは何でしょうか。あなたのスキルを雇用主のニーズに合わせることです。これは,賢く取り組むうえで役立つ,もう一つの求職スキルです。
-
読む:求職活動を始めたとき,ジョシュは自分の経験のすべてを記載して履歴書を最新の状態にし,応募書類に添付していました。多くの仕事に応募したものの,ほとんど何の連絡も来ませんでした。ジョシュがどれほど有能な働き手となるか,雇用主には分からないのでしょうか。何かほかに方法があるのでしょうか。
-
話し合う:あなたはジョシュと似たような経験をしたことがありますか。
-
読む:最初から機会を台無しにしている求職者が大勢います。まず,雇用主のニーズを把握し,そのニーズに自分のスキルを合わせることをしないからです。ただ,自分に関する似たり寄ったりの情報を送り,雇用主が見当を付けてくれるだろうと思っているのです。残念ながら,そのように事が運ぶことはありません。信じ難いでしょうが,これはピザを注文する時のようなものです。
1日中,ペパロニピザが頭から離れなかったとしましょう。ほかの種類のピザは食べたくありません。ほしいのはペパロニピザだけです。そこで,あなたは地元のピザ店にペパロニピザを注文します。おなかがペコペコで,ピザが届くのを心待ちにしています。ドアベルが鳴ると,あなたはドアを開け,配達人に料金を支払い,閉じたままのピザの箱を台所に持っていきます。箱をテーブルの上に置いて開けると,中から出てきたのはこんなピザでした:
-
話し合う:これが自分の注文したピザではないと気づくのに,どれくらいの時間がかかるでしょうか。
-
読む:時間をかけて雇用主のニーズを把握し,そのニーズに的を絞らなかったならば,恐らく,注文したのと違うピザが届いたときとまったく同様,雇用主はすぐにあなたを候補者から外すことでしょう。ジョシュが抱えている問題の一つは,これです。雇用主のニーズに的を絞る方法が分かっていませんでした。雇用主の関心を引かない情報が記載された履歴書や応募書類を送りつけていたのです。成功を収める求職者は,時間を割いて雇用主の注文を理解します。次に,雇用主のニーズに合った完璧な応募書類,履歴書,あるいは面接の準備をするのです。
1.雇用主のニーズを把握する
-
読む:雇用主のニーズを把握するうえで,利用可能なリソースは様々です。
-
会社のウェブサイトおよび報告書
-
インターネット
-
ソーシャルメディア
-
同様のポジションで働いている人々
-
職務内容記述書
-
-
話し合う:上記に挙げたリソース,またそのほかのリソースは,雇用主のニーズを把握するうえでどのように役立つでしょうか。
-
読む:前の章でジョシュがおじのデビッドに電話をしたときのことを思い出してください。実際に,おじのデビッドはジョシュを助けてくれました。ジョシュを友人のジュリーに紹介してくれたのです。ジュリーはABCマーケティングという地元の大企業のマネージャーでした。ジョシュがジュリーに電話をかけ,「30秒で表現するわたし」を使って自己紹介をしたところ,ジュリーは感銘を受けました!ジュリーはジョシュに,有能なパソコンサポート技術者を探していたけれども,あまりの忙しさに募集広告は出していなかったと言います。それからジョシュに職務内容を送り,履歴書を送ってほしいと言いました。この仕事に応募する前に,ジョシュは雇用主が実際に必要としていること確実に把握しようと決めました。
-
読む:では,自分が印を付けたものと以下の見本を比較してください。正解に近かったでしょうか。それとも印を付け損ねたものがありましたか。続けて練習すれば,うまく見つけられるようになります。
-
ヒント:あなたが見つけた会社と職務内容記述書は,どちらもリソースです。
2.スキルを合わせる
-
読む:雇用主が求めていることを把握したら,その次のステップは,自分のスキルと経験がその仕事に見合っているかを確認することです。これは,次のように自問することと同じくらい,簡単なことです。「わたしにはそのようなスキルがあるだろうか」あるいは「その仕事をするに当たって,わたしにはどのような経験があるだろうか」。事例や達成した事柄を挙げられれば挙げられるほどよいでしょう。
-
読む:このようにして,ジョシュは自分のスキルを雇用主のニーズに合わせることを始めました。ジョシュは職務内容記述書から,以下の内容をハイライトしました。
-
直接対応や電話応対による,顧客の技術的な問題解決
ジョシュはひそかにこう思いました。「そういう分野は大の得意だ。前の仕事で,わたしは技術上の問題を解決するシステムに通じていて,ほかの技術者の2倍の仕事がこなせた。」ジョシュはそれ以外にも,幾つかの鍵となるスキルや基本的な条件が自分に備わっていることに気づきます。自分が持っていると思うスキルあるいは経験のすべてを丸で囲みました。また,自分の経験,ならびに応募した仕事と関連のある実績について簡単な説明を書きました。
-
-
読む:多くの職務内容記述書は,雇用主の究極的な願い事リストであることを念頭に置いてください。列挙されたスキルあるいは資格のすべてを持っていなくても大丈夫です。面接や仕事の機会を得るだけのために,うそをついたり,作り話をしたりしてはなりません。仕事の機会について検討し,雇用主の求めているものを少なくとも50%満たしていると思ったら,応募するべきです。75%以上一致していたら,有力な候補となることでしょう。
-
話し合う:このような方法でスキルを合わせることは,求職活動を行ううえでどのように役立つでしょうか。
まとめ
-
視聴する:「16回目の奇跡」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合,54ページを読んでください。
-
話し合う:この章で学んだ,最も大切な事柄は何ですか。
-
読む:あなたのスキルを雇用主のニーズに合わせることは,賢く取り組む方法の一つです。
信仰をもって行動する+熱心に努力する+賢く取り組む=成功
仕事に応募したり,履歴書を書いたり,面接を受けたりする前に,自分のスキルを雇用主のニーズに対応させるようにしましょう。そうすることで,求職活動においてより大きな成功を収めることができます。