第21章
聖霊の賜 物
聖霊
本書第7章で,聖霊が神会の
聖霊と聖霊の賜物は異なります。本章では,聖霊の賜物とは何か,また神からこの大いなる賜物を受けるにはどうすればよいかについて学びます。
聖霊の賜物
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聖霊と聖霊の賜物の違いは何でしょうか。
聖霊の賜物とは,イエス・キリストを信じる信仰を持ち,バプテスマを受け,教会員として確認された人が,聖霊から絶えず導きと霊感を得られる特権です。
ジョセフ・スミスは次のように語っています。「わたしたちは初期の使徒の時代と同じように今も聖霊の賜物を享受していると信じています。この賜物には完全さと力と偉大さと栄光があることを信じています。」(『歴代大管長の教え-ジョセフ・スミス』97-98参照)
聖霊の賜物を授かっていない人が,一時的に聖霊に導かれることがあります(教義と聖約130:23参照)。しかしこの導きは,バプテスマと聖霊の賜物を授けるための
現在,教会員でない人たちは,聖霊の力によりモルモン書が真実であると知ります(モロナイ10:4-5参照)。しかし聖霊の賜物を受けなければ,当初の証は消えてしまいます。聖霊の賜物を持つ人が得られるような,永続する確信を受けることはないのです。
聖霊の賜物を受ける
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聖霊を常に
伴 侶 とするためには,どのようなことを行わなければならないでしょうか。
人々はバプテスマを受けた後に,按手によって教会員に確認され,聖霊の賜物を授かります。主は次のように言われました。「また,あなたがたは信仰を持っている人々を,わたしの教会で按手によって確認しなければならない。そうすれば,わたしは彼らに聖霊の賜物を授けよう。」教義と聖約33:15)
教会の,資格あるすべての長老は,認可された場合,聖霊の賜物を授けることができます。しかしながら,長老から按手を受けただけで,聖霊の導きや霊感を得られるという保証はありません。各自が「聖霊を受け」なければなりません。すなわち忠実であって,聖霊という天の使者の助けを願うときにのみ,聖霊の訪れを受けるのです。
聖霊の助けを得るにふさわしくなるためには,熱心に神の戒めに従うように努力しなければなりません。思いと行いを清く保つ必要があります。
聖霊の影響力を認識する
聖霊は普通,静かに語りかけられます。聖霊の影響力はしばしば「静かな細い声」と表現されます(列王上19:9-12;ヒラマン5:30;教義と聖約85:6参照)。ボイド・K・パッカー会長は次のように説明しています。「聖霊の声は聞くというより感じるものです。……
神の最も大いなる賜物の一つ
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聖霊の賜物を通して,どのような祝福を受けられるでしょうか。
聖霊の賜物は神の最も大いなる賜物の一つです。聖霊を通して,神が生きておられ,イエスがキリストであられ,主の教会が再び地上に回復されたことを知ることができます。聖霊の促しを受けることができ,それはすべきことをすべて示してくれます(2ニーファイ32:5参照)。聖霊はわたしたちを
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聖霊の賜物が神の最も大いなる賜物の一つであるのはどうしてでしょうか。
参照聖句
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1コリント3:16-17;教義と聖約130:22-2323(聖霊は忠実な人に宿られる)
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使徒19:1-7(いにしえの時代に授けられた聖霊の賜物)
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モロナイ8:25-26(聖霊を受ける方法)
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モロナイ10:5(真理について証される聖霊)
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モーサヤ5:2(聖霊は心を変えてくださる)
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アルマ5:54(聖霊は聖めてくださる)