第33章
伝道活動
主の教会は伝道する教会である
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伝道活動はどのような点で,神が御自分の子供たちに用意された計画の一部となっているでしょうか。
主は福音の計画をアダムに啓示されました。「このように,福音は最初から
すべての預言者は宣教師です。預言者は各時代にあって,福音のメッセージを宣べ伝えるように命じられました。神権が地上に存在したときはいつでも,主はその子供たちに福音の永遠の原則を宣べ伝えるために宣教師を必要とされました。
主の教会はいつの時代にあっても伝道する教会です。救い主は地上におられたとき,使徒と七十人を聖任し,福音を宣べ伝える権能と責任を与えられました。彼らの伝道活動はほとんど,同国民であるユダヤ人の間で行われました(マタイ10:5-6)参照)。復活後,イエスは異邦人に福音を宣べ伝えるために使徒たちを遣わされました。イエスは使徒に次のように命じられました。「全世界に出て行って,すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ。」(マルコ16:15)
使徒パウロは異邦人に遣わされた偉大な宣教師でした。教会に改宗した後,パウロは残る生涯を異邦人に福音を宣べ伝えることにささげました。伝道中,何度となく
預言者ジョセフ・スミスを通して主の教会が回復されると同時に,伝道活動が再開されました。現在,使徒と七十人に与えられている主要な責任は,福音を宣べ伝えるとともに,全世界に福音が宣べ伝えられるようにすることです。主はジョセフ・スミスに言われました。「わたしの福音を地方から地方へ,町から町へ……宣言〔し〕……あらゆる場所ですべての人に向かって……
それ以来,100万人以上の宣教師が福音を宣べるために召され,遣わされてきました。宣教師が全世界に携えて行くメッセージは,イエス・キリストが神の御子であり救い主であられるというものです。宣教師は神の預言者を通して地上に福音が回復されたことを証します。すべての人に福音を宣べ伝え,バプテスマを施し,主が命じられた一切のことを守るように教える責任があります(マタイ28:19-20参照)。末日聖徒の宣教師は,福音のメッセージを宣べ伝えるために自費で世界の至る所へ伝道に出かけています。
福音は全世界に宣べ伝えられる
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福音を伝えるために主が備えてくださっている方法に,どのようなものがあるでしょうか。
末日の啓示によって,わたしたちはあらゆる国民,あらゆる民族に回復された福音を携えて行かなければならないと教えられています(教義と聖約133:37参照)。主が戒めを与えられるときは,必ずそれを達成する方法を備えてくださいます(1ニーファイ3:7参照)。主は,かつて門戸が閉ざされていた国々に福音を教える道を備えてこられました。わたしたちが祈り続け,信仰を働かせ続けるなら,主は伝道活動のためにほかの国々の扉も開けてくださるでしょう。
主はまた,「偉大な人々の心に霊感を送り,これまで世界がまったく知らなかったような方法で主の業を進める数々の発明を生み出させて」おられます(ラッセル・M・ネルソン,“Computerized Scriptures Now Available,” Ensign,1988年4月号,73)。新聞や雑誌,テレビ,ラジオ,衛星放送,コンピューター,インターネット,および関連する科学技術が,あまたの人に福音のメッセージを伝えるうえで役立っています。完全な福音を知っているわたしたちはこうした発明を利用して,主の戒めを成就する必要があります。「まことに,この知らせはこの地から全世界に,また地の最も遠い所まで出て行くであろう。福音はすべての〔人〕に宣べ伝えられ〔る〕であろう。」教義と聖約58:64)
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福音を伝えるために科学技術がどのような形で有効利用されてきたでしょうか。
伝道活動の重要性
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福音を聞き,理解することがすべての人にとって重要なのはなぜでしょうか。
「人の子らを救い,昇栄にあずからせること,これこそ教会の一大関心事です。」(エズラ・タフト・ベンソン,Conference Report,1974年4月,151;Ensign,1974年5月号,104)伝道活動は世の人々に福音を聞いて受け入れる機会を提供するために欠くことができません。人は真理を学んで神に立ち返り,罪の
地上に住む多くの兄弟姉妹が偽りの教えに惑わされ,「見いだす場所を知らないということだけで真理を得られずに」います(教義と聖約123:12)。伝道活動を通して,そうした人々に真理を伝えることができます。
主は次のように命じられました。「あなたがたはわたしのぶどう園で最後の働きをしなさい。地に住む者に最後の呼びかけをしなさい。」(教義と聖約43:28)兄弟姉妹に福音を教えることにより,わたしたちは救い主の再臨の道を備えているのです(教義と聖約34:6参照)。
わたしたちは皆,宣教師となるべきである
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福音を分かち合う機会をどのような方法で積極的に求めることができるでしょうか。どのような方法でそのような機会に備えることができるでしょうか。
すべての教会員は宣教師です。正式に召され任命されていなくとも,わたしたちは宣教師にならなければなりません。言葉と行いにより,天の御父の子供たちすべてに福音を教える責任があります。主は次のように言われました。「警告を受けた人は皆,その隣人に警告しなければならない。」(教義と聖約88:81)預言者は,隣人に警告する前に,彼らを愛していることを示すべきであると語っています(『歴代大管長の教え-スペンサー・W・キンボール』262)。人はわたしたちの友情を感じ親近感を覚える必要があります。
モーサヤの息子たちは福音を教える責任を喜んで受け入れました。教会に改宗したとき,彼らの心は人に対する哀れみで満たされ,敵であるレーマン人に福音を宣べ伝えることを願いました。「彼らは,だれであろうと人が滅びるのに耐えられなかったからである。まことに,
福音を伝える方法はたくさんあります。次に幾つか提案しましょう。
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福音の真理に従った生活から得る喜びを友人や周りの人に表す。こうしてわたしたちは世の光となる(マタイ5:16参照)。
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親しみを込めて人と接し親切にすることにより,恥ずかしさを克服できる。このようにして,損得抜きで心から関心を寄せていることを理解してもらうことができる。
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教会員でない友人や知人に福音を説明する。
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福音をもっと知りたいと思っている友人を家庭に招待し,宣教師から福音を学べるようにする。友人が遠くに住んでいる場合は,その地域の宣教師に訪問してもらうよう要請することができる。
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子供に福音を分かち合うことの大切さを教え,霊的,経済的に伝道の準備をさせる。年を重ねて自ら専任宣教師として奉仕するよう備えることもできる。
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什 分 の一を納め,宣教師基金に献金する。これらの献金は伝道活動を進めるために使われる。 -
家族の支えが得られない宣教師を経済的に援助するために,ワードや支部,中央の宣教師基金に献金する。
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先祖が福音の完全な祝福を得る助けとなるよう,家族歴史を調べ神殿の儀式を受ける。
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家庭の夕べや社交活動,大会,集会など教会の活動に教会員でない人を招待する。
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教会機関誌をプレゼントする。教会の公式インターネットサイトLDS.orgやMormon.orgに掲載されている記事を利用して,福音のメッセージを分かち合う。
福音を伝えたいという望みを持ち,導きを求めて祈るならば,天の御父はわたしたちが有能な宣教師になれるよう助けてくださるでしょう。また,周囲の人に福音を伝える方法を教えてくださるでしょう。
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福音を伝えられそうな人について考えてください。どのように伝えるかを決めてください。この人々にいつまでに福音を伝えるか,具体的な目標を設けるとよいでしょう。
主が約束された伝道活動への祝福
主は預言者ジョセフ・スミスに,宣教師は大いなる祝福を受けると告げられました。主は伝道地から帰還している途中の長老たちに次のように述べられました。「あなたがたは祝福されている。あなたがたが述べた証は,天使たちが見るために天で記録されているからである。そして,天使たちはあなたがたのことを喜んで……いる。」(教義と聖約62:3)また主は,人の救いのために働く人は,罪を赦され,自分自身の魂に救いをもたらす,と言っておられます(教義と聖約4:4;31:5;84:61参照)。
主はわたしたちに次のように言われました。
「あなたがたはこの民に悔い改めを叫ぶことに生涯力を尽くし,一人でもわたしのもとに導くならば,わたしの父の王国で彼とともに受けるあなたがたの喜びはいかに大きいことか。
さて,あなたがたがわたしのもとに導いてわたしの父の王国に入れるようにした,一人の人とともに受けるあなたがたの喜びが大きいならば,もし多くの人をわたしのもとに導くとすればその喜びはいかに大きいことか。」(教義と聖約18:15-16)
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これまでどのようなときに伝道の喜びを経験してきましたか。
参照聖句
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教義と聖約1:17-23(ジョセフ・スミスは福音を宣べ伝えるよう命じられた)
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教義と聖約24:12(絶えず主の福音を告げ知らせようとする人を,主は強くしてくださる)
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教義と聖約38:41(穏やかに,かつ柔和に福音を伝える)
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教義と聖約34:4-6;使徒5:42(福音を宣べ伝える)
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教義と聖約60:1-2(福音を宣べ伝えることを恐れる人々に対する主の警告)
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教義と聖約75:2-5(福音を宣言し,忠実である人は,永遠の命をもって祝福される)
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教義と聖約88:81-82(警告を受けた人は皆,隣人に警告すべきである)
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マタイ24:14(終わりの日が来る前に福音が宣べ伝えられる)
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アブラハム2:9-11(すべての国民に与えられる福音と神権)