伝道部の召し
第12章:バプテスマと確認に向けて備えるのを助ける


「第12章:バプテスマと確認に向けて備えるのを助ける」『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』

「第12章」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』

「イエスにバプテスマを施すバプテスマのヨハネ」グレッグ・K・オルセン画

第12章

バプテスマと確認に向けて備えるのを助ける

深く考えましょう

  • 人々がバプテスマと確認に向けて備えるのを,どのように助けることができるでしょうか。

  • バプテスマの面接をどのように行えばよいでしょうか。

  • 心を高めるバプテスマ会を計画し,進めるにはどうすればよいでしょうか。

  • 「バプテスマと確認フォーム」を完成させ,提出することは,なぜ大切なのでしょうか。

  • 新会員をどのようにサポートできるでしょうか。

バプテスマは,その人の生活に神の力をもたらす,喜びに満ちた希望の儀式です。その力は,聖霊の賜物を受けることを通して与えられます。そして,その人がバプテスマの聖約を守って最後まで堪え忍ぶとき,その力は続きます。

あなたがレッスンを教える目的は,人々がイエス・キリストを信じる信仰を育み,罪を悔い改め,キリストに従いたいという心からの望みをもってバプテスマを受けられるように助けることです。モルモンは,「悔い改めの最初の実はバプテスマである」(モロナイ8:25)と教えています。あなたが教えている人々が,あなたの招きによって決意した事柄を守るとき,彼らは神と聖約を交わして守り,約束された祝福を享受するために備えられます。

バプテスマと確認が最終的な目的地ではありません。むしろ,これらの儀式は神の子供たちが聖約の道に入るための門です。この道は,神殿の儀式と,聖約,喜びに満ちた祝福に,そして最終的には永遠の命に至るものです(3ニーファイ11:20-40参照)。

バプテスマと確認の資格

神は,バプテスマと確認を通してみもとに来るよう,御自分のすべての子供たちを招いておられます(2ニーファイ26:333ニーファイ27:20参照)。バプテスマの資格はすべての人に共通です。

教義と聖約20:37より:

  • 神の前にへりくだる。

  • バプテスマを受けたいと願う。

  • 打ち砕かれた心と悔いる霊をもって進み出る。

  • 自分のすべての罪を悔い改め,赦しを祈り求める。

  • 進んでキリストの御名を受ける。

  • 最後までキリストに仕える決心をする。

  • 自分の罪の赦しを得るようにキリストの御霊を受けたことをその行いによって示す。

大管長会および十二使徒定員会より:

  • バプテスマの面接の質問に適切に返答する。

  • 宣教師のレッスンをすべて受ける。

  • 長老定員会会長,扶助協会会長,およびビショップと会う。

  • 聖餐会に数回出席する。

これらの資格は,改心の霊的な過程の指標となります。これらの資格を満たしているとき,彼らはバプテスマと確認の神聖な儀式を受ける備えができています。

はっきりとしたバプテスマの日付を設定した人について:

  • 「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリでその人の記録を閲覧して,必要な教義と戒めが教えられているかを注意深く確認してください。

  • バプテスマと確認を受ける備えに必要な事柄のスケジュールを立てます。この日程について本人と確認します。

  • 可能であれば,自分がバプテスマを受ける前にだれかのバプテスマ会に出席するよう招きます。

聖文研究

以下の聖句を研究してください。あなたが教えている人々がバプテスマと確認に向けて備える際に,どのように助けることができるでしょうか。研究から学んだ事柄を書き留めてください。

「優しき癒し手」グレッグ・K・オルセン画

バプテスマの面接に向けて備えるのを助ける

バプテスマの面接は,その人がバプテスマを受けるために主が定めておられる資格を満たしているかを確認する重要なステップです。その人が準備できている場合のみ,バプテスマの面接の予定を設定してください。

安心して臨めるように,人々がこの面接に備えるのを助けてください。面接がどのようなものになるか説明してください。あなたのような,別の宣教師と会うことになるのを伝えましょう。

面接の目的について説明してください。面接は,人々が「自分のすべての罪を悔い改めたこと」を証明し,「自分の罪の赦しを得るようにキリストの御霊を受けたことをその行いによってまことに明らかに」(教義と聖約20:37)する機会です。

面接者が尋ねるであろう質問(下記参照)を伝えてください。そうすることで,質問に答える備えをすることができます。

あなたが教えた事柄と,バプテスマのときに交わす聖約について理解していることを確認してください。この聖約には以下のことが含まれます:

  • 進んでイエス・キリストの御名を受ける。

  • 神の戒めを守る。

  • 神と人に仕える。

  • 最後まで堪え忍ぶ。(レッスン4参照)

バプテスマと確認を受け,バプテスマの聖約を守ることで受けられるすばらしい祝福について証してください。これらの祝福には,罪の赦しと聖霊の賜物が含まれます。

バプテスマの面接を行う

バプテスマを受けることを希望する一人一人が,権限を与えられた神権指導者から面接を受けます。伝道部では,この役割はディストリクトリーダーまたはゾーンリーダーが務め,以下の人々の面接を担当します:

  • これまでバプテスマと確認を受けたことのない9歳以上の人。

  • 両親が教会員でない8歳以上の子供。

  • 一緒にバプテスマと確認を受ける親のいる8歳以上の子供。

面接者のための指針を以下に挙げます。

  • 快適で,プライバシーが保たれ,御霊を感じられる場所で面接を行います。

  • 子供や青少年,女性の面接を実施する場合,面接者の同僚に,隣室,ロビー,またはホールといった近場にいてもらう必要があります。面接を受ける人が希望する場合,その面接に同席するよう別の成人を招くことができます。宣教師は,誤解を招く可能性のあるあらゆる状況を避けるべきです。

  • 祈りによって始めます。

  • 面接を受ける人が気持ちを楽にできるよう配慮します。

  • 面接が霊を鼓舞する機会となるようにします。

  • 面接を受ける人が面接の目的を理解していることを確認します。

  • 以下に挙げるバプテスマの面接の質問をします。質問は,本人の年齢や成熟度,状況に合わせて適宜調整します。

  • 面接を受ける人の質問に答えます。

  • 「バプテスマと確認フォーム」の情報が正確かどうかを確認します。面接を受ける人が未成年者の場合,親または後見人がバプテスマの前にフォームに署名する必要があります(本章の「バプテスマと確認―質疑応答」セクションを参照)。

  • 本人に,証を述べ,感じていることを分かち合うよう招きます。

  • 本人と会えたことへの感謝を伝えます。

バプテスマの面接の質問

バプテスマの面接の質問は以下のとおりです:

  1. 神が永遠の御父であられることを信じていますか。イエス・キリストが神の御子であられ,世の救い主,贖い主であられることを信じていますか。

  2. イエス・キリストの教会と福音が預言者ジョセフ・スミスを通して回復されたことを信じていますか。〔現在の大管長の名前〕が神の預言者であることを信じていますか。そのことはあなたにとってどのような意味がありますか。

  3. 悔い改めとはあなたにとってどのようなことですか。あなたは過去の罪をすべて悔い改めたと感じていますか。

  4. あなたは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になることには,福音の標準に従った生活をすることが含まれることを教わってきました。次の標準はどのような意味であると理解していますか。それらの標準に進んで従いたいと思いますか。

    • 純潔の律法。この律法は法的に結婚した男女間の結びつき以外のあらゆる性的関係を禁じています。

    • 什分の一の律法

    • 知恵の言葉

    • 安息日を聖く保つ。これには毎週聖餐を受け,人々に奉仕をすることも含まれます。

  5. あなたは過去に重大な犯罪にかかわったことがありますか。もしあれば,現在執行猶予中または仮釈放中ですか。

  6. これまで堕胎にかかわったことはありますか。(『総合手引き』38.6.1参照)

  7. あなたはバプテスマを受けるとき,進んでキリストの御名を受け,人々に仕え,いつでも神の証人となり,生涯を通じて神の戒めを守ることを神と聖約します。この聖約を交わし,聖約に忠実に生活する心構えができていますか。

本人が質問5または6に対して「はい」と答えた場合の指示については,『総合手引き』38.2.8.7を参照してください。38.2.8.8も参照してください。

『総合手引き』38.2.8にあるバプテスマと確認に関する方針と指針に精通してください。これらの方針には,あなたが遭遇する可能性のある特別な状況も含まれています。

面接後,宣教師と志願者はほかの宣教師たちと合流します。本人がバプテスマを受ける準備ができていれば,バプテスマ会でどのようなことをするかを宣教師たちが説明します。確認は,通常,本人が住むエリアのワードの聖餐会において行われることを説明します。

バプテスマを延期すべき場合

時として,証やふさわしさに関する問題が理由で,バプテスマを延期する必要のある場合があります。このような場合,慎重かつプライバシーに配慮して対処してください。改めて将来バプテスマを受けるために備える方法について,本人が理解できるよう助けてください。

本人を励まし,キリストと主の贖罪に希望を持てるようにしてください。ワードの会員にフェローシップを頼んでください。バプテスマと確認を受ける準備ができるまで,福音の基本原則を引き続き教えてください。その時が来るまで,新たなバプテスマの予定を立てるのは待ってください。

バプテスマと確認―質疑応答

未成年者にバプテスマを施すには許可が必要ですか。教会は,子供たちの福利ならびに家庭環境の調和に関心を寄せています。地元の法律で規定された未成年者は,以下の条件の両方を満たした場合にバプテスマを受けることができます:

  1. 親または法定後見人から書面による許可を得ていること。親または後見人は,子供が教会員として教わることになる教義について一般的な理解を得ているべきです。また,子供がバプテスマの聖約を交わして守るのを進んでサポートするべきです。

  2. 面接を行う人が,その子供はバプテスマの聖約を理解していると判断していること。面接を行う人は,その子供が教会の集会に出席することを含め,戒めに従うことによってこの聖約を守るように努めることを確信するべきです。

夫または妻にバプテスマを施すには,伴侶の同意が必要ですか。はい。既婚者は,バプテスマを受ける前に,伴侶の同意を得なければなりません。

親がバプテスマを受ける準備ができていない場合,家族のほかの人たちにバプテスマを施すべきですか。それとも親の準備ができるまで待つべきですか。家族が一緒にバプテスマを受けることがより望ましいです。しかし,家族の一部の人たちが準備ができていない場合,必要な同意が得られているならば,家族が個々にバプテスマを受けることは可能です。

父親がアロン神権を受けて,自らバプテスマを執行できるようになるまで,家族のバプテスマを遅らせるべきでしょうか。いいえ。新たにバプテスマを受けた兄弟は,自分がバプテスマを受けた日にアロン神権を受けることはありません。まずビショップから面接を受け,ワードの会員から賛意の表明を受ける必要があります。

教会の会員資格を放棄した人や取り消された人に教え,バプテスマを施すことができますか。教会の会員資格を放棄した人や取り消された人は,バプテスマと確認によって再加入することができます。その人がレッスンを受けることを希望する場合,地元の神権指導者およびあなたの伝道部会長に,あなたが果たすことのできる役割について相談してください。

ステークでは,バプテスマによる再加入はビショップまたはステーク会長の指示の下で行います。伝道部では,再加入は伝道部会長の指示の下で行います。これらの指導者は,必要に応じて大管長会から指導を受けます。宣教師がこれらのバプテスマの面接を行ったり,「バプテスマと確認フォーム」に記入したりすることはありません。しかし,宣教師がバプテスマを施すよう招かれる場合があります。

再加入するかつての教会員は,改宗者ではありません。しかし時々,彼らが教会の会員資格のもたらす祝福を再び享受できるよう助ける業において,宣教師が重要な役割を果たせることがあります。

バプテスマの日を設定しているにもかかわらず,すべての決意事項を守っていない人はどうすべきですか。その人が決意事項を守り,バプテスマの資格を満たすようになるまで,バプテスマの面接の予定を設定するのを見合わせてください。本章の「バプテスマを延期すべき場合」を参照してください。

同棲している人たちがバプテスマを望む場合は,どのように対処すべきですか。男女間の法的な結婚によらずに同棲しているカップルは,純潔の律法に従って生活するまでバプテスマを受けられません。これはつまり,異性のカップルであれ同性のカップルであれ,もう一緒に住んでいないか,または男性と女性の場合であれば,結婚するということです。これには,教義と聖約20:37で述べられているように,悔い改めを生じる信仰を働かせることが含まれています。男女の間の結婚は神の計画において不可欠です。

バプテスマの面接の5番目と6番目の質問では,過去に重大な犯罪にかかわったことがあるか,堕胎にかかわったことがあるかを問われます。これらの質問のどちらかに相手が「はい」と答えた場合はどうすべきですか。バプテスマの面接中にそれらの状況について知った場合,詳細を尋ねることは控えます。バプテスマの承認がなされるという約束はしないでください。あなたの愛を伝え,より成熟した経験豊富な人がその人と話し,助けてくれることを,思いやりをもって説明してください。

バプテスマの面接の要請を伝道部会長に送ってください。伝道部会長または顧問の一人がその人と会います。『総合手引き』38.2.8.7,および38.2.8.8を参照してください。

「バプテスマと確認フォーム」を提出する前に会員記録が作成されていた場合はどうすればよいでしょうか。伝道部会長に連絡し,指示を仰いでください。

個人学習

もしあなたが面接を受ける側だとしたら,どのように感じるでしょうか。以下の質問について考え,受けた印象を書き留めてください。

  • 面接のどのような点を不安に思うでしょうか。面接者がどんな言動をしてくれたら,あなたの気持ちがほぐれるでしょうか。

  • 面接者からどのように接してほしいと思うでしょうか。

  • 疑問や誤解があったことを伝えたり,また重大な罪を告白したりすることになった場合,面接者にどのような対応をしてほしいですか。

バプテスマ

バプテスマ会

バプテスマ会と確認の儀式は,新会員にとって霊的に大きな意義を持つ出来事とならなければなりません。その人がバプテスマを受ける資格を満たしたら,できるだけ早くバプテスマ会を計画します。計画の内容とその理由を説明してください。適切な服装について話し,バプテスマの際に着用する白い衣装をどのように手渡すかも説明します。

改宗者のためのバプテスマ会は,ビショップリックの指導の下に計画されます。ワード伝道主任(召されている場合)または伝道活動を担当する長老定員会会長会の一員が,この会の計画と司会を行います。伝道主任または長老定員会の担当顧問は,専任宣教師と調整を行います。バプテスマ会は,シンプルで短く,霊的に高められる集会にするべきです。

ビショップリックの一員,扶助協会会長会の一員,長老定員会会長会の一員(司会を行わない場合)を,バプテスマ会に出席するよう招いてください。適切な場合には,ほかの組織の指導者,青少年指導者,ミニスタリングブラザーおよびミニスタリングシスター(割り当てられている場合)を招きます。バプテスマを受ける人と協力して,本人の友人や親戚をバプテスマ会と確認の儀式に招きましょう。

あなたが教えているほかの人々を招くことも考えてください。こうした経験は,人々が御霊を感じ,福音についてさらに学ぶ助けとなります。バプテスマ会の後,彼らが感じたことについて話し合うためにフォローアップを行い,レッスンを受けるよう招きましょう。

バプテスマ会には,以下を含めることができます:

  1. 前奏曲

  2. 司会を務める神権指導者からの簡単な歓迎の言葉(可能であればビショップリックの一員が管理する)

  3. 開会の賛美歌と祈り

  4. バプテスマや聖霊の賜物など,福音のテーマに関する一人か二人の短いメッセージ

  5. 音楽の発表

  6. バプテスマ

  7. バプテスマに携わった人々が乾いた衣服に着替えている間の敬虔な時間(この間に,賛美歌や初等協会の歌を演奏するか,歌うことができます。または,宣教師が短く福音の説明をしてもよいでしょう。)

  8. 希望があれば,新会員による証

  9. 閉会の賛美歌と祈り

  10. 後奏曲

日曜日にバプテスマ会を行う場合,できるだけ日曜日の定例集会の妨げとならない時間帯を選びます。

確認

確認

バプテスマを受けた人は,その後で確認の儀式を受けます(教義と聖約20:41参照)。新しい改宗者はバプテスマと確認の両方が完了し,適切に記録された後に教会員と見なされます。

確認はビショップの指示の下で行われます。ただし,確認の儀式のためにビショップが別途面接を行うことはありません。

新しい改宗者が確認を受けられるように,ビショップやワード伝道主任(召されている場合)と密接に協力してください。確認の儀式はバプテスマの後できるだけ早く,可能であれば次の日曜日に行うべきです。ただし,ビショップは例外として,バプテスマ会で確認を行うことを許可することができます(『総合手引き』18.8参照)。

改宗者は通常,自分が住んでいる場所のワードの聖餐会で確認を受けます。ビショップは通常,ワードで奉仕している長老の宣教師たちを,確認に参加するよう招きます。宣教師が確認を執行する場合には,伝道部会長からも承認を得る必要があります(『総合手引き』18.8.1参照)。ビショップリックの少なくとも一人が参加します。

「バプテスマと確認フォーム」を完成させる

バプテスマと確認が終わったら,会員記録が速やかに作成されることがきわめて重要です。モロナイは当時のそのような記録について次のように書いています。新会員は「キリストの教会の民の中に数えられ,その名が記録された。それは,彼らが覚えられ,神の善い言葉で養われ,そして彼らを正しい道にとどめるため……である。」(モロナイ6:4

バプテスマを受ける備えをしている人を教えている場合,「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリで「バプテスマと確認フォーム」の記入を始めてください。このフォームは会員記録を作成するために用いられることを説明してください。この記録には,その人が受ける儀式に関する重要な情報が含まれます。教会員が転居すると,会員記録は転居先のワードに転送されます。地元の指導者と会員がサポートできるようにするためです。

新会員がバプテスマと確認を受けたらすぐに,執行者を含め,それぞれの儀式についての情報をフォームに追加してください。フォームの記入を終えたら,「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリに情報を記録し,ワード書記に電子的に提出します。書記は,フォームを受け取ったら直ちに確認し,会員記録を作成します。

会員記録が作成されたら,書記は「バプテスマと確認の証明書」を作成します。ビショップはこの証明書に署名し,本人に渡します。

会員記録と証明書に記載されている名前と性別は,本人の出生証明書,戸籍,または現在の法律上の名前と一致している必要があります。

個人学習または同僚学習

モーサヤ6:1-3モロナイ6:1-4を研究してください。これらの聖句は,バプテスマと確認の正確な記録を作成することとどのような関係があるでしょうか。

バプテスマと確認を受けた後

引き続きミニスタリングを行う

新会員がバプテスマと確認を受けた後も,フェローシップとサポートを継続します。彼らが教会に出席し,会員たちと友情を育むよう助けます。一緒にモルモン書を読み,彼らが家族や友人に福音を分かち合うのを助けます。小冊子『わたしの聖約の道』を紹介してください。引き続き「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリを使って,聖餐会への出席や受けたレッスンなど,彼らの進歩を記録します。

ハグしている男性たち

確認の後,宣教師のレッスンを再び教えてください。レッスンはあなたが主導して行います。ただし,ワード宣教師やほかの会員が参加できるように,ワードの指導者と調整してください。教えながら,新会員がレッスンでのすべての決意を守るよう励ましてください。

毎週の調整集会で,会員がどのように新しい改宗者をサポートし,彼らが教会に活発にかかわり続けるのを助けられるかについて評議してください。だれが彼らを定員会と組織の指導者に紹介するかを計画します。あなたが再びレッスンを教えるときにほかの会員が参加できるよう調整します。ミニスタリングブラザー(および女性の場合はミニスタリングシスター)が割り当てられるよう依頼します。

確認を受けた男性は,その年に12歳以上になる場合,アロン神権を受ける資格があります。アロン神権の聖任はビショップの指示の下で行われます(『総合手引き』38.2.9.1参照)。

適切であれば,あなたが教えた人々と生涯にわたって連絡を取ってください。イエス・キリストの福音がもたらすすべての祝福を受けられるようサポートしてください。

ゲレット・W・ゴング長老

「打ち砕かれた心と悔いる霊を持つようになると,イエス・キリストの御声に気づき,主の思いやりの御腕に包み込まれて安全でいられます。神聖な儀式は,内面の思いと外面の行動を聖めるために,聖約による帰属意識と『神性の力』をもたらします〔教義と聖約84:20〕。そして,主の愛にあふれた優しさと寛容によって,主の教会がわたしたちの宿屋となります。」(ゲレット・W・ゴング「宿屋に居場所を『リアホナ』2021年5月号,27)

新会員が神殿の祝福にあずかるよう助ける

適切な年齢に達している新会員は,神殿推薦状を受けて,亡くなった家族のためにバプテスマを受けることができます(『総合手引き』26.4.2参照)。この推薦状は,ビショップから受け取ります。可能な限り早く神殿推薦状を手に入れるよう新会員に勧め,助けてください。神殿が近くにある場合,亡くなった先祖のために具体的な時期にバプテスマを受けるよう,新会員を招くとよいでしょう。

毎週の調整集会で,だれが新会員をワード神殿・家族歴史主任に紹介するかを計画します。ワード神殿・家族歴史主任は,彼らが自身の神殿の聖約を交わすことで神殿の祝福を受けるための備えができるよう,新会員を助けます。


研究と応用のためのアイデア

個人学習

  • バプテスマの志願者が直面すると思われる問題を挙げてください。その人が教会員たちの愛と友情を感じることが大切なのはなぜでしょうか。

  • モロナイ6章教義と聖約20:68-69を研究してください。人々をバプテスマと確認に備えるよう助けることについて,これらの聖句から何を学べるでしょうか。学んだことを書き留めておきます。同僚学習で自分の考えを同僚に分かち合ってください。

同僚学習と同僚交換

  • ヘンリー・B・アイリング管長は,福音の標準が大切である理由を説明しています。次の助言について話し合います。人々がこれらの標準を満たしたいと望むよう,どのように励ますことができるでしょうか。

    「主が主の標準を定められたのは,わたしたちを祝福するためです。そのような祝福について考えてみてください。主は標準を守る人に対して,聖霊の助けと内なる平安,主の宮で聖なる儀式を受ける機会を約束されました。さらに主の標準に沿って生活し続ける人は,永遠の命を得ると約束されました。……

    わたしたちは皆,自分の仕える人々を愛しているので,天の御父の子供である彼らが主の祝福すべてを受けるのに必要な忠実さと清らかさを身につけられるよう,さらに努力していきたいと願っています。……

    まず主の標準を明確に,そして臆することなく教えることから始めるのです。世の中が主の標準から遠ざかり,主の標準をあざ笑うようになったとしても,皆さんはいっそう勇気をもって語らなくてはなりません。」(「ふさわしさの標準」『第1回世界指導者訓練集会』2003年1月,10-11)

  • バプテスマの面接の質問を読んでください。以下のような状況に対処する方法を考えてください:

    • その人は犯罪のために現在執行猶予中であることをあなたに伝えていませんでした。

    • その人はジョセフ・スミスが預言者であったことについて,祈りの答えを受けていません。

    • その人は2日前にたばこを吸いました。

    • その人は自分が祈りの答えを受けたのか自信がありません。

    • その家族は友人たちからのプレッシャーを感じており,自分たちがバプテスマを受ける用意ができているのか自信がありません。

  • 「バプテスマと確認フォーム」を見てください。記載する情報が正確で,すべての項目が完全に記入されていなければならないのはなぜでしょうか。

ディストリクト評議会,ゾーン大会,伝道部リーダーシップ評議会

  • バプテスマの面接の重要性を確認してください。宣教師は人々が面接に備えるのをどのように助けられるか話し合ってください。

  • バプテスマ会と確認の儀式をファインディングの機会として用いる方法について話し合ってください。

伝道部指導者と伝道部会長会顧問

  • 地元の神権指導者や組織指導者とともに働き,彼らが「聖約の道における進歩」報告書を効果的に活用しているようにします。

  • ディストリクトリーダー,ゾーンリーダー,および姉妹トレーニングリーダーに,人々をバプテスマの面接に備える方法を教えてください。人々をバプテスマの面接に備えることに関してほかの宣教師たちを訓練するよう,彼らに働きかけてください。

  • ディストリクトリーダーとゾーンリーダーに,バプテスマの面接の進め方を教えてください。

  • バプテスマの面接で,面接を受けている人が重大な罪を犯したことがあると明かしたときに,どのように対応すべきか教えてください。

  • 可能であれば,新会員のバプテスマ会に出席します。新会員と話し,彼らの改宗談に耳を傾けてください。学んだことを同僚や宣教師たちに分かち合ってください。