力強い関係
聖約とは契約以上のもので，それは関係性です。
ピストーネ長老とモラスコ長老がアルゼンチンの我が家でわたしの家族に福音を教えたときに座っていた緑の椅子の写真を，わたしは今でも持っています。彼らは非常に霊的な力をもって教えてくれたので，10歳の姉とわたし（9歳）は，彼らが家を去った後に彼らの座っていた椅子に走り寄り，自分たちにも力が及ぶことを願って椅子に触れるほどでした。
程なく，わたしは力が椅子から得られるものではなく，神とイエス・キリストとの聖約の関係に入ることによってもたらされるものだと知りました。
わたしのバプテスマの経験
わたしは1977年11月13日に最初の聖約を交わしました。自分のバプテスマについてあまり覚えてはいませんが，水の中に入るのをピストーネ長老が助けてくれ，モラスコ長老がわたしの髪がまだ乾かないうちに確認を施してくれたのを覚えています。ワードの新しい友人がアルゼンチン式のハグやキスをしてくれたときの喜びと，天の御父の忠実な娘でありたいという強い望みを感じたことを覚えています。
その後，自分が感じた喜びが聖霊の賜物から来ていたことに気づきました。神と交わした聖約を忠実に守るならば，御霊がともにいてくださるということを学びました。聖霊は，神とイエス・キリストとの聖約の関係からもたらされる力強い祝福の一つにすぎません。
今では，自分の動機や思い，行動が足りなくても，努力し続けたいと望んでいます。なぜでしょうか。聖餐を受けることによって，毎週聖約を新たにし，新しい聖約を交わせるからです。わたしはその祝福に深く感謝しています。
温かい，聖約の関係
聖約は，わたしたちと神との間の双方向の約束であるとよく聞きます。本当にそうなのですが，それだけではありません。実際，聖約を守ることは形式的な商取引などではなく，愛と優しさのある親身な関係を持つことです。
では，どのように天の御父と救い主との聖約の関係を築くことができるでしょうか。御二方はすでにあなたのことを完全に愛していて，祝福したいと思っておられます（3ニーファイ14：11参照）。しかし，どんな双方向の関係にも，双方が時間をかけ，愛を持つことが必要です。
御二方ともっと一緒に過ごしたいですか。御二方がなさることを行うとき，皆さんは御二方とともに歩んでいるのです。それは，友達がつらいときに話を聞いてあげたり，きょうだいと遊ぶ時間を作ったり，なじめないと感じている人を輪に入れてあげるなど，簡単なことかもしれません。最近わたしは，孤独を感じていたアルゼンチンの友人のためにボイスメールを録音し，携帯でメッセージを送ることで，神とともに歩む時間を過ごしました。でまた，主の聖なる宮で主とともに過ごすために，常に神殿推薦状を有効に保つことにしました。天の御父と救い主とともに過ごす助けとなるアイデアを求めて祈ることができます。
御二方に関心を持っていることを示したいと思いませんか？守ると聖約した戒めを，規則のリストとしてではなく，愛を表現する方法として捉えてください。例えば，知恵の言葉に従って生活するため，わたしは体に良い食事の作り方を学びました。今では，娘たちにも学んだことを教えています。進んで神の戒めを守るなら，神と救い主に対する愛は増すことでしょう。
天の御父とイエス・キリストとの聖約の関係は，緑の椅子とはまったく異なり，わたしたちが御二方をよりよく知り，生活の中で御二方の力にあずかれるように助けてくれます。そして，その力はわたしたちを永遠に変えてくれるのです。