あなたの脳の主導権を握っているのはだれか？
脳が毎日何を処理しているか，考えてください。会話やテレビ番組，音楽，ビデオ，テキスト，景色，言葉，音など，考え切れないほどたくさんあります。脳が何に時間を使っているか気に留めずにいると，人生のハンドルを奪われてしまいます。ここにあるヒントは，脳を自分の支配下に置くのに役立ちます。
1．離れる時間を作る
電子機器や集中を妨げるものをシャットアウトする時間を，日々のスケジュールに入れてください。電子機器が必要のない場合にはそれを持たずに，外で穏やかな時間を過ごしたり，どこかに行ったりするとよいでしょう。テクノロジーを使うカチャカチャという音が聞こえてこない静かな時間を意識的に作ると，一息ついたり，普段考える暇のないことを考えたり，霊的なアイデアを生み出したりする余裕が心の中にできます。ガイドブック『青少年の強さのために』では，テクノロジーの使用について，こう言っています。「ソーシャルメディアその他のテクノロジーは，大して得るものもないまま，皆さんから多くの時間を奪ってしまう可能性があります。一旦オンラインの世界から離れて，現実の世界の人々とつながりましょう。」これについて考えてください。
2．深く考える
イエス・キリストはニーファイ人を訪れ，彼らに福音をお教えになりました。その後，家に帰って，主の言葉を深く考え，主の言葉をもっとよく理解できるよう「心が備えられるように」（3ニーファイ17：3）しなさいと言われました。わたしたちも，時間を取って深く考え，瞑想するべきです。最近感じていることや，感謝していること，最近学んだこと，自分の目標について考えてください。深く考えると，自分の生活に伸べられる神の手が分かるようになります。
3．祈り，耳を傾ける
わたしたちは，自分の脳を霊的な受信器にすることができます。ラッセル・M・ネルソン大管長は，こう教えています。「心配事や恐れ，弱さについて，イエス・キリストの御名によって祈ってください。そうです，心の切なる思いについて祈ってください。その後で耳を傾けてください。心に浮かんだ考えを書き留めてください。」祈り，その後で御霊に耳を傾けるならば，様々な意見が飛び交う世の中にあって，平安と天の導きを感じることができるようになります。
4．良い影響を与えてくれるものを優先する
「皆さんの思いや霊は，皆さんが読んだり，見たり，聞いたりするものに深く影響されるのです。」自分の脳に何を取り組んでいるか，見てみましょう。有益なのはどの情報源でしょうか。御霊を招くのはどれですか。嫌な気持ちや不安を感じたり，怠惰になったり，争うことを好むようになったりするものに時間を費やしているならば，今すぐにでもそれをやめて，悪い影響を断ち切った方がいいかもしれません。皆さんは，「徳高いこと，好ましいこと，あるいは誉れあることや称賛に値すること」（信仰箇条1：13）を優先的に行っていますか。良い影響を与えてくれるものを選ぶならば，皆さんはイエス・キリストに従えるようになり，キリストの約束された祝福を受けることができるようになります。