主イエス・キリストは再びおいでになります
今こそ皆さんやわたしが,救い主であられる主イエス・キリストの再臨に備えるときです。
愛する兄弟姉妹の皆さん,皆さんにお話する機会を主がくださったことに感謝します。
この大会で,主は僕を通してわたしたちに語りかけてくださいました。どうか,彼らの話を研究してください。これからの半年間,真実と偽りを見分けるリトマス試験紙として,この大会の説教を活用してください。
ソルトレーク神殿やテンプルスクウェアのその他の場所の保全と改修が始まってから,5年近くたとうとしています。現在の予測では,この計画は2026年末までに完成することになっています。この大規模なプロジェクトに取り組んでくださっている皆さんに感謝しています。
この半年間で,わたしたちは5つの国で9つの神殿を奉献または再奉献しました。年末までに,さらに5つの神殿を奉献する予定です。
本日,さらに17の神殿を建設する計画があることを発表でき,うれしく思います。場所を発表する間,敬虔に耳を傾けてください。
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メキシコ,フチタン・デ・サラゴサ
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エルサルバドル,サンタ・アナ
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コロンビア,メデジン
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ドミニカ共和国,サンティアゴ
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チリ,プエルトモント
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アイルランド,ダブリン
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イタリア,ミラノ
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ナイジェリア,アブジャ
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ウガンダ,カンパラ
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モザンビーク,マプト
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アイダホ州コーダレーン
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アリゾナ州クイーンクリーク
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テキサス州エルパソ
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アラバマ州ハンツビル
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ウィスコンシン州ミルウォーキー
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ニュージャージー州サミット
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ユタ州プライス
愛する兄弟姉妹の皆さん,目の前で起こっていることが見えていますか。わたしたちがこの荘厳な瞬間を見逃すことのないようにと,祈ります。主は確かに,御自身の業を速めておられます。
このように前例のないペースで神殿を建設しているのはなぜでしょうか。主が命じておられるからです。神殿の祝福は,幕の両側でのイスラエルの集合を促進します。この祝福はまた,世を主の再臨に備えさせる民が,自らを備える助けにもなります。
預言者イザヤが預言し,ヘンデルの「メサイヤ」の歌詞にもあるように,イエス・キリストが再びおいでになるとき,「主の栄光があらわれ,人は皆ともにこれを見る」のです。
その日,「まつりごとはその肩にあり,その名は,『霊妙なる議士,大能の神,とこしえの父,平和の君』ととなえられ〔ます〕。」
イエス・キリストは旧エルサレムと,「アメリカ大陸に築かれる」新エルサレムの両方から統治されるでしょう。この二つの中心地から,主は主の教会の諸事について指示されます。
その日,主は「王の王,主の主」として知られるようになります。主とともにいる人々は,「召され…,選ばれた,忠実な者たち」です。
兄弟姉妹の皆さん,今こそ皆さんやわたしが,救い主であられる主イエス・キリストの再臨に備えるときです。今こそ,わたしたちが弟子としての務めを最優先するときです。この世的な興味を強烈にそそるものが至る所にある世の中にあって,どうすればそれができるでしょうか。
神殿で定期的に礼拝することが助けになるでしょう。主の宮で,わたしたちはイエス・キリストに目を向けます。主について学びます。主に従うという聖約を交わします。主を知るようになります。神殿の聖約を守ると,人を強める主の力にあずかることができます。神殿で,この世の攻撃から守られます。イエス・キリストと天の御父の純粋な愛を豊かに味わいます。この世の嵐とは対照的な,平安を感じ,霊的な安心感を得ます。
皆さんに次のことを約束します。イエス・キリストを心から求めるすべての人は,神殿で主を見いだすでしょう。主の憐れみを感じるでしょう。皆さんを非常に悩ませている疑問の答えを見いだすでしょう。主の福音の喜びをさらに理解するようになるでしょう。
わたしたち皆が,答えなければならない最も重要な質問が何なのかが分かりました。それは,「だれのために,あるいは何のために,自分の人生をささげればよいのだろうか」というものです。
イエス・キリストに従うという決断は,わたしがこれまでにしてきた決断の中で最も重要なものです。医学部に在学中,わたしは父なる神と御子イエス・キリストが確かに神であられるという証を得ました。それ以来,わたしは救い主という岩の上に人生を築いてきました。イエス・キリストに従うという選択は,大きな違いを生みました。その決断のおかげで,ほかの多くの決断が簡単にできるようになりました。その決断のおかげで,目的と方向が定まりました。また,その決断のおかげで,人生の嵐を乗り越えることができました。二つの例をご紹介します。
第一に,妻のダンツェルが突然亡くなったとき,子供のだれとも連絡が取れませんでした。わたしはたった一人で,打ちのめされ,助けを叫び求めていました。有難いことに,主は主の御霊を通して,なぜ愛するダンツェルをみもとに連れて帰られたのかを教えてくださいました。それを理解したわたしは,慰めを得ました。時がたつにつれて,うまく悲しみに対処できるようになっていきました。その後,愛する妻のウェンディーと結婚しました。ウェンディーは,二つ目の例の中心人物です。
ウェンディーとわたしが遠方の地で割り当てを果たしていたときに,武装した強盗団がわたしの頭に銃を突き付けて引き金を引きました。ところが,弾は出ませんでした。その間ずっと命の危険にさらされていたにもかかわらず,ウェンディーとわたしは紛れもなく平安を感じていたのです。それは,「人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安」でした。
兄弟姉妹,主は皆さんのことも慰めてくださいます。主は皆さんを力づけてくださいます。混乱のさなかですら,皆さんに平安を授けてくださいます。
皆さんへのイエス・キリストの約束に耳を傾けてください。「わたしはあなたがたの右におり,また左にいる。わたしの御霊はあなたがたの心の中にある。また,わたしの天使たちはあなたがたの周囲にいて,あなたがたを支えるであろう。」
皆さんを助ける救い主の能力には限りがありません。主がゲツセマネとカルバリで理解し難い苦しみを味わわれたのは,皆さんのためだったのです。主は無限の贖罪を,皆さんのために行われたのです。
これから生涯にわたって,イエス・キリストの贖罪についての理解を深めるために,毎週時間をささげるようにと,強くお勧めします。罪の深みにはまり,抜け出す術を知らない人々のことを思うと,胸が痛みます。イエス・キリストが自分のために何をしてくださったのかを理解していないために,霊的に苦しんでいる人や,一人で重荷を背負っている人のために,わたしは涙を流しています。
イエス・キリストは皆さんの罪や皆さんの苦痛,皆さんの苦悩,皆さんの弱さを御自身に受けられました。皆さんはそれらを一人で背負う必要はないのです。悔い改めるなら,主は赦してくださいます。そして,皆さんが必要としているものを祝福として授けてくださいます。傷ついた心を癒してくださいます。皆さんが主のくびきを負うならば,重荷は軽く感じられるようになるでしょう。もしイエス・キリストに従うという聖約を交わして守るなら,人生のつらい時期は一時的なものであることに気づくでしょう。皆さんの苦難は,「キリストの喜びにのまれてしまう」のです。
イエス・キリストの敬虔な弟子になるのに,早すぎることも遅すぎることもありません。敬虔な弟子になると,主の贖罪のすべての祝福が注がれるようになります。また,イスラエルの集合をさらによく助けることができるようになります。
愛する兄弟姉妹の皆さん,来るべき日に,イエス・キリストは福千年のメシヤとして地上に戻って来られます。自分の生活をイエス・キリストにもう一度奉献するようお願いします。散らされたイスラエルを集める業を助け,主の再臨に世を備えるようお願いします。キリストのことを話し,キリストのことを証し,キリストのことを信じ,キリストのことを喜ぶようお願いします。
キリストのもとに来て,キリストに「自分自身を……ささげ」てください。それが,喜びに満ちた人生の秘訣です。
愛する兄弟姉妹の皆さん,最高の時はこれからです。救い主が再びおいでになります!最高の時はこれからです。主が御業を速めておられます。最高の時はこれからです。心と生活を完全にイエス・キリストに向けてください。
イエス・キリストが神の御子であられることを,厳粛に証します。わたしは主の弟子です。自分が主の僕であることを,わたしは光栄に思います。主の再臨のときには,「主の栄光があらわれ,人は皆ともにこれを見る」のです。その日は義人にとって喜びに満ちた日となるでしょう。
わたしに与えられている聖なる神権の鍵の力を通して,この真理を皆さんと全世界の人々に宣言します。イエス・キリストの御名により,アーメン。