教会指導者からの答え
クリスマスのほんとうの精神を感じるには
2013年大管長会クリスマスディボーショナルから
クリスマスは1年のうちで最も栄光に満ちた季節です。同時に,わたしたちの大部分にとって,実に忙しい時期でもあります。わたしは,わたしたちが季節の重荷に圧倒されるあまり,間違ったものに力を入れたり,ベツレヘムの聖者の降誕を祝うという素朴な喜びを見落としたりすることのないよう,願い,祈っています。
クリスマスのほんとうの喜びを見いだそうとしたら,もっと多くのことをしようと急いだり,あせったりしてはなりません。クリスマスのほんとうの喜びは,救い主をこの季節の中心とすることで見いだせるのです。
救い主が教えられた愛と無私の心に倣い,クリスマスを祝おうではありませんか。受けることではなく,与えることでクリスマスの精神が花開きます。わたしたちは互いにもっと思いやりを持つようになります。良い境遇にない人々を助けるために,愛の手を差し伸べます。わたしたちの心は優しくなります。敵を赦し,友を思い起こし,神に従います。クリスマスの精神は,心の窓から見える景色に光をともします。この世の慌ただしい生活の中にあっても,物ではなく,人にもっと関心を寄せるようになります。クリスマスの精神のほんとうの意味を理解しようとしたら,ひたすらキリストの御霊を求めることです。
わたしたちも救い主が自らをささげられたように,自分をささげることができますように。自分をささげることは,神聖な贈り物です。主からすべてを与えられていることを記念して,わたしたちは与えます。最終的には壊れたり,忘れられたりするわたしたちの贈り物だけでなく,永遠の価値を持つ贈り物をすることができますように。わたしたちが皆,理解と思いやり,奉仕と友情,そして兄弟愛と優しさという贈り物をすることができたとしたら,この世界がどれほど良いものとなることでしょうか。
クリスマスの季節は,わたしたちをすべての栄光で包み込みます。博士たちのように,輝く特別な星を探し求め,その星によってわたしたちが救い主の生誕を祝う場所へと導かれますように。わたしたちが皆,救い主への贈り物として思いやりと愛にあふれる心を携え,あのベツレヘムへと続く道を心の中で旅することができますように。