2023
各国の歌い手が総大会でタバナクル合唱団に加わる
2023年5月号


各国の歌い手が総大会でタバナクル合唱団に加わる

アメリカ合衆国以外に在住の人が総大会でテンプルスクウェア・タバナクル合唱団に加わったのは,今回が初めてです。

同合唱団のマイケル・O・レビット団長は,この合唱団は近年,全世界にその歌声を届けるように使命を広く展開して行ると言い,この試験的なプログラムは合唱団の発展に伴う当然の結果であると説明しています。「学び,改善し,さらに導きを主に願い求めて,一歩ずつ進んでいます。これが唯一の方法だからです」と同団長は言います。「一歩進むごとに,それが可能であることが明らかになってきました。」

聖歌隊の練習スケジュールが厳しいため,聖歌隊の隊員はソルトレーク・シティーにある歴史的なタバナクルから100マイル(160キロ)以内に住んでいる人でなければなりませんでした。しかし,レビット兄弟は,この試験的なプログラムでは特別な音楽の能力を持つ人たちに門戸を開いて,彼らが一時的に参加できるようにするのだと言います。

選考プロセスにおいて,各国からの参加者は,歌唱能力に加えて,音楽理論の理解と英語力も十分に備えていることを証明する必要がありました。

選考を通って聖歌隊で歌うことになったのは,6か国から来た以下の人たちです。

  • アルバロ・ジョルジュ・マルティンズ(ブラジル,ナタール),バリトン

  • ロドリゴ・ドマレッズキー(ブラジル,クリティバ),バリトン

  • タリータ・ジ・カルバーリョ(ブラジル,サンパウロ),第2ソプラノ

  • トゥボ—オレリバ・ジョセフ・エリシャ(ガーナ,アクラ),テノール

  • ジョナサン・ハウ(マレーシア,クアラルンプール),第2テノール

  • デニッセ・エロルサ・アバロス(メキシコ,ティフアナ),第2ソプラノ

  • へオルヒーナ・モンテマヨール・ウォング(メキシコ,モンテレー),第2ソプラノ

  • ロナルド・バア(フィリピン,カガヤン・デ・オロ),テノール

  • サンデー・メイ・インディーノ(フィリピン,カガヤン・デ・オロ),第1ソプラノ

  • ペイ-シャン・チャン(カイリー・ゾン)(台湾,台北),第1アルト

各国からの参加者は,聖歌隊のリハーサルを一緒に行い,合唱団の学校に出席し,教会の史跡を幾つか訪れ,教会の福祉スクウェア,テンプルスクウェア,中央ビショップの倉を見学しました。

総大会の終わりに,ユタ州を拠点とする聖歌隊のメンバーが最後の別れの歌として,このゲスト参加者たちに向けて「神よ,また逢うまで」を歌いました。

ジェラルド・コセー管理ビショップは,各国から参加してくれた人たちに,愛と感謝の気持ちを表して,こう述べました。「自国に戻ったときに,皆さんがこの経験について証し,世界中至る所で新しい世代の歌い手が育つようにしてくだされば幸いです。」

この参加者たちは2週間の経験を通して,教会というコミュニティーとのつながりと一致を深く感じました。「教会の音楽部で多くの時間を過ごしました。彼らとともに過ごしながら,わたしは教会の指導者たちが世界中の末日聖徒たちに音楽を通して深い霊的な経験をしてほしいと望んでいることを,ほんとうに強く感じました」とペイ-シャン・チャンは言っています。