「専門家の助けを受けるべきでしょうか」「被害者への支援」
「専門家の助けを受けるべきでしょうか」「被害者への支援」
専門家の助けを受けるべきでしょうか
助けを受けることにより,生活を改善し,自尊心を高め,人間関係を強めることができます。虐待によって引き起こされた苦痛を自分一人で背負う必要はありませんし,それを永遠に引きずる必要もありません。
自分が被った虐待のために,喜びを感じるのが難しいときがあるかもしれません。けれども,天の御父はあなたに喜びを味わってほしいと望んでおられます。ダリン・H・オークス管長は次のように述べています。「神のすべての啓示の中で,最も偉大な啓示の一つに『人が存在するのは喜びを得るためである』(2ニーファイ2:25)というリーハイの教えがあります。ここに述べられている喜びとは,単なる幸せ以上のものです。それは,至福の境地を指し〔ます〕。」(「真の幸福と憐れみ」『聖徒の道』1992年1月号,81)
助けは様々な形でもたらされます。それには,公的機関による保護,専門的なカウンセラーの指導,ほかの人の支援などがあるでしょう(「どこで支援を受けられますか」参照)。
危険な状況にあるときの助け
もし虐待を受けたことがあったり,現在虐待されていたり,または虐待の危険を感じたりする場合は,公的機関,児童福祉サービス〔訳注—児童相談所など〕,成人福祉サービス〔訳注—警察やDV被害者相談,女性相談センターなど〕,または医療の専門家の支援が今すぐ必要かもしれません。弁護士や被害者養護サービスの助けを求めるのもよいでしょう。こうしたサービスはあなたを保護し,さらなる虐待を防ぐ助けとなるでしょう。(緊急の支援には「危険な状況にありますか」を参照)。
慰め,支援,癒しのための助け
あなたがいつ虐待されていたとしても,支援と専門的な助けを受けることができます。被害者のほとんどは,自分を信じ,自分の気持ちを実証し,安全で守られていると感じ,虐待が自分にどのような影響を与えたかを理解するとき,最もよく癒されます。支援により平安を見いだす助けになり,癒しが得られるように求めるとき,孤独だと感じることはありません。
助けを得ることにより,以下も得られるようになります。
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人とのつながり
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哀れみの心をもって耳を傾けることができる人
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自分を支えてくれる人
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癒しが可能であるという信念
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愛され,受け入れられているという気持ち
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癒しのプロセスを通じて得られる指導
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癒しのプロセスを通じて得られる前進する勇気と能力
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より前向きな思い
支援を見いだすことは,希望を感じ始める助けになり,幸福と喜びを見いだす助けにもなるでしょう。
地域社会と教会のリソース
(下記のリソースの中には,末日聖徒イエス・キリスト教会によって作成,保持,管理されていないものもあります。これらの資料は,追加のリソースとして役立てるように意図されていますが,教会の教義や教えと一致しない内容について,教会が是認するものではありません〔一部のリソースは英語のみ〕。)
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「希望と癒しへの架け橋」ナノン・タリー『リアホナ』2017年4月号
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“Healing from Trauma and Moving On,” HelpGuide.org
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The National Child Traumatic Stress Network: Information on crisis hotlines, mental health guidance, help for abused or neglected children, help for sexually abused children, responding to disasters, and victim assistance and compensation programs.
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RAINN.org (性的暴行,虐待&近親相姦防止の全国ネットワーク):性的暴行の防止支援プログラム,被害者への支援,加害者を裁判にかけるなどの対応。