ステップ11
個人の啓示
基本原則──祈りと
立ち直りのステップを研究し,実践するに伴って,わたしたちは
ステップ11の中で,わたしたちは主の
もしもあなたがわたしたちと同じであったのならば,立ち直り始める前のあなたは,希望や喜び,平安,充足感などはこの世のものが与えてくれると考えていたはずです。あなたがよりどころとしていたものがアルコールや薬物であれ,性的行為,ギャンブル,不正な浪費,不健全な食習慣,共依存,そのほかどんな依存症であれ,その行為は,あなたにとって混乱,喪失,孤独に満ちたこの世で,何とか生きるための手段だったのです。ほかの人々があなたに愛を示そうとしたとき,多分あなたはその愛を感じることができませんでした。彼らの愛に満足することは決してなかったのです。どんなものもあなたが感じていた飢餓感を満たすことはできませんでした。しかし,立ち直りの原則に従って生活するにつれて,あなたの心と生活に変化が起こりました。
あなたは救い主,イエス・キリストの必要性と,あなたの人生における救い主の役割を理解し,感謝し始め,キリストの光を尊ぶようになってきました。良心の導きを感じるとき,それは単に頭に浮かんだ独り言ではないと分かり始めました。最初はぎごちなく,たどたどしく感じたかもしれませんが,今では,御父とより親密な関係を築くためにキリストの
あなたは聖文を研究しています。なぜなら,聖文は,至る箇所でイエスについて
ステップ11に取り組むうちに,御父が自分に何を望んでおられるのかに関する知識や啓示を聖霊を通して受けられることがさらによく理解できるようになるでしょう。また
聖文を学び,学んだことについて祈り,
依存症の束縛から逃れているとき,あなたはもっと聖霊の導きを受けられるようになります。十二使徒定員会のダリン・H・オークス長老は次のように教えています。「聖霊は,わたしたちが欺かれないように守ってくださいます。このすばらしい祝福を得るためには,
祈りと
行動のステップ
個人の祈りと瞑想 を通じて導きと力を受けるために,イエス・キリストの御 名 によって御父のもとに来る。祝福師の祝福を受け研究する
立ち直りの経過に伴って,わたしたちの多くは早起きをし,研究し祈るために一定の時間,独り静かに過ごすようになりました。まだ,そのような習慣が身に付いていないなら,祈りと
自分の思いや感情を日記に記録するならば,今再び,書くことが自己表現と自己評価のための非常に有効な手段となります。さらに聖霊を通して与えられた助言や慰めや悟りから,あなたが感じたことを記録することもできます。
この貴重な個人の
一日を通して,聖文やそのほかの霊感あふれる書物について瞑想 する。祈り続ける
多くの点でステップ11は,生活の中で常に真理を意識し続けるために,ステップ10での取り組みを自然な形で継続することです。日々の計画を立てるとき,活動に取り組むとき,夜
わたしたちは皆,生来,規律を嫌う傾向があります。しかし,イエス・キリストとイエス・キリストが示された模範に目を向けるなら,御父に従い続ける主の
研究と理解
以下の聖句と教会指導者の言葉を研究してください。あなたの理解を深め,学習の手助けとなるはずです。
主に近づく
「わたしに近づきなさい。そうすれば,わたしはあなたがたに近づこう。熱心にわたしを求めなさい。そうすれば,あなたがたはわたしを見いだすであろう。求めなさい。そうすれば,与えられるであろう。たたきなさい。そうすれば,開かれるであろう。」(教義と聖約88:63)
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主はあなたの意志と選択の自由を尊重しておられます。あなたが強いられることなく主に近づく道を選ぶのを待っておられます。あなたが主を身近にお招きするときに,主はあなたのそばに近づいてくださいます。
今日 ,あなたはどのようにして主のもとに近づくことができるかについて書いてください。
感謝
「絶えず祈りなさい。すべての事について,感謝しなさい。これが,キリスト・イエスにあって,神があなたがたに求めておられることである。
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理解できないことも含め,人生のすべてのことに感謝することを覚えておくならば,あなたは常に神との交わりを保つことができます。パウロが「絶えず」祈るよう命じたのは,このためです。ためしに一日中,神に感謝をささげてみてください。そうした試みは,あなたが
御霊 を身近に感じるうえでどのような影響を及ぼすでしょうか。
キリストの言葉をよく味わう
「天使は聖霊の力で語る。したがって,天使はキリストの言葉を語る。さて,わたしは,キリストの言葉をよく味わうようにあなたがたに言った。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」(2ニーファイ32:3)
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この聖句で,ニーファイはキリストの言葉をよく味わうときに,これらの言葉は知る必要があること,行う必要のあることすべてにおいて,あなたを導くと教えています。イエス・キリストが一日中あなたとともに歩み,語ってくだされば,生活はどのように変わるか想像してみてください。その情景を思い描くとき,あなたが感じることについて書いてください。
個人の啓示
「救い主は『聖霊によって,わたしはあなたの思いとあなたの心に告げよう』と言っておられます(教義と聖約8:2,強調付加)……思いに与えられる印象はとても具体的です。あたかも目の前で指示されているかのように,詳細な言葉を耳で聞いたり,体で感じたり,紙に書いたりすることができます。心への通信は,もっと漠然とした印象です。」(リチャード・G・スコット,“Helping Others to BeSpiritually Led,” 教義と聖約および教会歴史に関するシンポジウム,1998年8月11日,2)
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個人的な啓示に関する理解が深まるにつれて,あなたは以前にも増して頻繁に,また様々な方法で,個人的に与えられる啓示に気づくようになるでしょう。主から与えられた印象や啓示に関して,どのような経験をしたか書いてください。
「わたしはあなたがたに言う。〔わたしが語ったこれらのこと〕は,神の聖なる
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アルマは自分が祈り断食したときに,啓示を受ける能力が高まったと
証 しています。依存症を断つことは,一種の断食であると考えることができます。悪習から遠ざかることによって,啓示の霊を持つ能力がどのように高められたかについて書いてください。
「聖文を読むことによって,わたしたちは霊感や啓示を受けることができます。この考えにより,聖文はそれが記された時代だけのために限定されるのではなく,
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聖文の言葉を学ぶのは,外国語を習得することによく似ています。最も効果的な学習法は,その言葉にどっぷりつかり,研究するなど,身も心も学ぶことに没頭することです。あなたの理解の目が開かれ,個人的な啓示を受けるきっかけとなった聖文の一節について書いてください。
主から助言を受ける
「主に助言しようとしないで,主の手から助言を受けるようにしなさい。見よ,あなたがたは,主が,造られたすべてのものに知恵と公正と深い
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かつてわたしたちの祈りは,主に助言することに多くの時間を費やしていたために,その効力を十分に得られなかったのかもしれません。自分たちの決断や行動について主の
御心 を求めないで,自分が望んでいる事柄について語っていたからです。祈りに関する最近の経験について考えてください。主への助言,主からの助言のどちらがあなたの祈りを占めていましたか。主の助言に喜んで耳を傾け,受け入れようとするあなたの思いについて書いてください。