ステップ2
希望
基本原則──神の力によって健全な霊性を取り戻すことができると信じる。
依存症に対して自分が無力であると気づいたとき,わたしたちの多くがすべての希望を取り去られたと感じました。わたしたちの中で,神に関する概念を教えられずに育った人々は,救いを得られそうなありとあらゆる方法をすべてやり尽くしたと確信していました。一方,神を信じる人々は,自分があまりにも神をがっかりさせたので,神は自分を助けてはくださらないと思い込んでいました。いずれにしてもステップ2は,わたしたちがこれまでに考えたことのない解決策を,あるいはすっかりあきらめていた答えを提示してくれました。それは神に立ち返り,イエス・キリストの
ようやく
次第に,彼らが共有し,実践している原則の数々がわたしたちにも効力を及ぼし始めました。集会に何度も出席するうちに,わたしたちは何年も感じたことのなかったものを感じるようになりました。希望を抱くようになったのです。まさに破滅の
信仰と
このガイドの中で提示されているステップに取り組むことによって,あなたもこの真理を体験するでしょう。この経験はあらゆる努力に見合う価値があります。このプログラムは霊的なプログラムであると同時に行動のプログラムでもあります。これらの原則に従い,生活の中でその効力を体験するなら,主との関係を新たに見いだし,自分が健全な霊性を取り戻したことに気づくでしょう。主の
わたしたちの中には,即座にこのような奇跡を経験した人もいれば,ゆっくりと段階を追って立ち直った人もいます。ともかく,あなたもいずれ立ち直ることができます。そしていつかきっと,わたしたちとともに『キリストを確固として信じ』ることにより,依存症から救われ,『完全な希望の輝き』を享受しているといえる日が来るでしょう(2ニーファイ31:20)。
十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,あなたを助ける主の力について次のように教えています。
「主の深い
この話を聞いたり読んだりする人の中には,生活を振り返り,主の深い
主の愛に満ちた
行動のステップ
祈る。聖文を読み,深く考える
高慢を捨て,自らの生活に再び神を招き入れることについて考え始めるとき,あなたは祈りの言葉で考えるようになるでしょう。ようやく,あなたはひざまずき,声に出して祈る準備ができたのです。自分の思いや必要を神にお伝えすることが,とても心地よいものであることが分かるでしょう。そして必ずしも肯定的な答えではなくても,常に愛情をもって必ず答えを与えてくださる御方との会話が再び可能になったことに気づきます。とうとうあなたは,自ら追い込んだ孤独の牢獄から抜け出して,
神との交わりを持ちたいという望みによって,あなたは現代および古代の預言者の言葉を研究するようになるでしょう。聖文の中に答えを見つけた人の話を聞くと,自分も同様に答えを見つけられるという期待がふくらみます。自分の考えを書き留めることで,
研究を始めるに当たって,本ガイドの各章の最後に記載されている聖句から取り組むのが適切でしょう。どの聖句も精神面の立ち直りを念頭に置いて選ばれたものです。また聖句に添えられた質問は,あなたがその聖句の原則を実践できるように考えられたものです。毎日少しでも時間を割いて,主があなたに何を伝えたいと望んでおられるか探求してください。
永遠の父なる神と,その御子イエス・キリストと,聖霊とを信じる
わたしたちの多くは,神に関する何らかの概念をもって成長しました。そして教会員として,少なくとも天の御父とイエス・キリストと聖霊について何らかの知識がありました。この御三方に対する信仰は持ってはいても,生活の中の個人的な問題と神の力の必要性とを結び付けて考えようとしないことが多かったのです。
ステップ2で求められるのは,天の御父とイエス・キリストの愛と
研究と理解
以下の聖句はステップ2に取り組むうえで助けとなるでしょう。これらの聖句と質問を話し合いや研究,作文の際に活用するようお勧めします。作文は正直に具体的に書くよう心がけてください。
神を信じる
「神を信じなさい。神がましますことと,神が天と地の万物を創造されたことを信じなさい。神はすべての知恵を備え,また天と地の両方で一切の権威を持っておられることを信じなさい。さらに,人は主が理解される事柄すべては理解しないということを信じなさい。」(モーサヤ4:9)
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天地にある多くの証拠が神の実在を
証 しています。あなたは神と神の愛を証する,どのような経験をしてきましたか。
イエス・キリストを信じる信仰
「悔い改めと主イエス・キリストを信じる信仰についてこの民に
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わたしたちの多くは単に自分自身の意志に頼って,あるいは友人やセラピストを信頼することによって依存症から抜け出そうと試みました。しかしそのうち,わたしたちは自分自身やほかの人に対する信頼だけでは,依存症を完全に克服することはできないことに気づきました。立ち直りの取り組みとしてほかのどんな助けにも勝って,進んで
謙 遜 になり,キリストとキリストの福音に心を向けるようになることについて,今 日 あなたが感じていることを書いてください。
救い主の思いやり
「その子の父親はすぐ叫んで,涙を流しながら言った,『信じます。不信仰なわたしを,お助けください。』」(欽定訳マルコ9:24から和訳)
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この男は救い主に助けを求め,それを受けました。疑いを抱いたからといって,イエスはこの男性を非難しませんでした。この救い主の思いやりと忍耐について書いてください。
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主に自分の気持ちを伝えることについて,どのように感じますか。
恵みの賜 物
「だから,わたしたちは,あわれみを受け,また,恵みにあずかって時機を得た助けを受けるために,はばかることなく恵みの
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「聖句ガイド」で,恵みは「神の
憐 れみと愛」を通して授けられる「神聖な助けや力」と定義されています(「恵み」,254)。この神聖な力の賜 物 によって,あなたは自分に与えられている力だけではできない多くのことを達成できるようになります。あなた独りの力ではできないことを,救い主があなたに代わって行ってくださるのです。救い主の恵みによって,あなたは悔い改め,変わることができます。これまであなたは,どのような方法で生活の中に恵みの賜物を感じてましたか。 -
神聖な力の
賜 物 によって,どのようにあなたは立ち直りを継続させることができるでしょうか。
癒 し
「あなたは救いを得させるキリストの力を信じますか。……キリストの
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癒 しについて考えるとき,わたしたちは,通常,肉体の癒しを思い浮かべます。ほかにどのようなことについて,あなたはイエス・キリストの癒しの力を必要としていますか。 -
キリストの
贖 い(解放と変化)の力を得るために,あなたが必要としていることについて書いてください。
目覚める
「しかし見よ,もしあなたがたが目を覚まし,能力を尽くしてわたしの言葉を試し,ごくわずかな信仰でも働かせようとするならば,たとえ信じようとする望みを持つだけでもよい。わたしの言葉の一部分でも受け入れることができるほどの信仰になるまで,その望みを育ててゆけ。」(アルマ32:27)
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目覚めること,すなわち,あなたの能力を呼び覚まし,活気づけることは,信仰を身に付けるプロセスで不可欠な要素です。先週よりも
今 日 ,どのような点であなたは,さらに自分の生活の中でイエス・キリストの存在と力に気づいたでしょうか。先月,あるいは昨年に比べてどうでしょうか。
束縛からの解放
「彼らは
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神の言葉には,あなたを束縛から解放する大きな力があります。神の言葉は聖文や大会で語られる話,教会機関誌を通して学ぶことができます。さらに,聖霊を通して直接,神の言葉を受けることもできます。神があなたに語られる言葉を受けるために,あなたが
今 日 行おうと思う事柄を幾つか書き出してみましょう。