セミナリー
宣教師への備え:概要


「宣教師への備え:概要」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)

「宣教師への備え」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

宣教師への備え

宣教師への備え

概要

わたしたちは人々を愛し,イエス・キリストのメッセージを分かち合い,救い主のもとに来るよう招くことで,イスラエルの集合を助けることができます。宣教師が地元の地域社会や世界各地で熱心に奉仕し,人々に教えを説いているとき,神は彼らを祝福してくださいます。神は末日の集合のためにモルモン書を用意されました。

学習順序の提案:これらの課の学習順序には,幾つもの良い選択肢があります。以下はその例です。

  1. これらの課は,一部または全部を,年長の生徒が伝道申請書の提出に取り組んでいる学年度末に教えてください。

  2. 教義と聖約の中でも伝道活動についてさらによく理解する助けになる章を研究するときに,これらの課の幾つかを教えてください。以下に,特定の課の下に,幾つか提案が記載されています。

教える準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

キリストのような愛によって福音を分かち合う

学習順序の提案:この課は,教義と聖約18章について生徒に教えるのとほぼ同時期に教えるとよいでしょう。10-16節は,救い主の愛が,すべての人に御自身のもとに来てほしいという主の望みにどのようにつながるのかを理解する助けになります。

この課の目的:天の御父とイエス・キリスト,人々に対する愛が,どのように福音を分かち合う動機となるかを生徒が理解できるようにします。

  • 生徒の準備:この課で使用するジョセフ・スミスの言葉を紹介します。福音を分かち合ったり,専任宣教師として奉仕する備えをしたりするのに,この言葉がどのように動機づけとなるかを話す準備をするよう招きます。

  • 表示する画像:様々な状況で奉仕する青少年;福音を分かち合う人

  • ビデオ:わたしの羊を養いなさい」(5:47;タイムコード2:46-4:29を視聴)

  • 教材:少人数のグループで使用するための白紙

愛し,分かち合い,​招く

この課の目的:愛し,分かち合い,招くという原則を用いて,イエス・キリストの福音を分かち合う計画を生徒が立てられるようにします。

伝道に出ることを選ぶ

学習順序の提案:この課は,主がわたしたちに福音を分かち合うよう望んでおられる理由に焦点を当てた「教義と聖約30-36章,第1部」の課を教えるのとほぼ同時期に教えるとよいでしょう。

この課の目的:主の宣教師として主に仕えたいという望みを生徒が持てるようにします。

  • 生徒の準備:伝道に出た人や奉仕宣教師の経験がある人と話すよう招きます。宣教師としての奉仕を通して主が彼らやほかの人たちを祝福してくださった様々な方法を紹介してもらうよう頼むとよいでしょう。

  • 教材:伝道の割り当ての例を小さな紙に書き,籠に入れておく;同僚同士で話し合うためのラッセル・M・ネルソン大管長の最初の言葉のコピー

  • 配付資料:宣教師としての奉仕がもたらす祝福

モルモン書は改心の道具である

学習順序の提案:この課は,「教義と聖約84:49-102」の課を教えるのとほぼ同時期に教えるとよいでしょう。54-57節は,モルモン書を軽々しく扱わないことの重要性を理解する助けになります。

この課の目的:救い主の福音を分かち合う備えとして,モルモン書への証を強めることの重要性を生徒が実感できるようにします。

  • 生徒の準備:家族や信頼できる友達に,初めてモルモン書の証を得たときのことを話してもらうよう招きます。話すことに抵抗がない生徒にも,自分がモルモン書の証を得た経験を分かち合うよう勧めます。

  • 教材:様々な簡単な道具(またはその画像)を掲示する

  • ビデオ:モルモン書の物語」(5:15)

伝道活動における熱心さ

学習順序の提案:この課は,「教義と聖約4章」の課を教えるのとほぼ同時期に教えるとよいでしょう。6節は,勤勉さや熱心さは主の業を助けたいと望む人のキリストのような特質であることを示しています。

この課の目的:生徒が主に助けを求めて,生活でより勤勉になり,主の宣教師として奉仕する準備により熱心になれるようにします。

  • 生徒の準備:次に示す熱心の定義がイエス・キリストをどのように説明しているかを考えるよう招きます。また,イエスが熱心さを示された話を主の生涯から見つけてもよいでしょう。

熱心とは,「たゆまず雄々しく努力すること。特に,主に仕え,主の言葉に従うことについて用いられる。」(『聖句ガイド』「熱心」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org