教義の研究
安息日
安息日とは,毎週休息と礼拝のために取っておかれた主の日です。旧約の時代,神の聖約の民は週の7日目を安息日として遵守しました。地球を創造された後,神は7日目に休まれたからです。イエス・キリストは週の最初の日に復活されたため,イエスの復活後,主の弟子たちは週の最初の日,すなわち日曜日を安息日として守るようになりました。
概要
安息日とは,毎週休息と礼拝のために取っておかれた主の日です。旧約の時代,神の聖約の民は週の7日目を安息日として遵守しました。地球を創造された後,神は7日目に休まれたからです(創世2:2参照)。イエス・キリストは週の最初の日に復活されたため(マルコ16:2参照),イエスの復活後,主の弟子たちは週の最初の日,すなわち日曜日を安息日として守るようになりました(使徒20:7参照)。
主は十戒の中で「安息日を覚えて,これを聖とせよ」と語られ(出エジプト20:8-11参照),安息日を守ることの重要性を強調されました。救い主御自身も,この世の生涯にあって安息日を聖く保たれました(マタイ12:9-13;ルカ4:16;ヨハネ5:9参照)。
主はモーセに対して,安息日を守ることは主と主の民との間の契約のしるしであって,彼らが安息日を聖く保つならば,御自分が彼らの主であり神であることを知るであろうと語られました(出エジプト31:13。エゼキエル20:20も参照)。
1831年,ジョセフ・スミスに与えられた啓示においても,主はこのように命じておられます。
「あなたは,世の汚れに染まらずに自らをさらに十分に清く保つために,わたしの聖日に祈りの家に行って,聖式をささげなければならない。まことに,この日は,あなたがたの労苦を解かれて休み,いと高き方に礼拝をささげるように定められた日だからである。」(教義と聖約59:9-10)
この啓示に従い,教会員は教会と家庭において安息日を聖く保つよう努力します。教会において,会員は聖餐という神聖な儀式に参加します。聖餐は,イエス・キリストが最後の晩餐において,またニーファイ人を訪れたときに定められたものです(マタイ26:26-28;ルカ22:19-20;3ニーファイ18:1-12参照)。家庭において,会員は福音を学び,イエス・キリストへの信仰を強め,家族関係を築き,奉仕をするうえで助けとなるような,自らを高める活動に携わります。
教会や家庭にあってこうした活動に参加することで,会員は家族の伝統を築くことができます。主に対して忠実な家族,安息日を喜びの日と呼ぶ家族を,数世代にわたって育む助けとなるような伝統です(イザヤ58:13-14参照)。
印象を書き留める
安息日に行うべきこと,行わないべきこと
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています。「安息日に対する自分の行いと態度が自分と天の御父の間のしるしであると聖典から学びました。そのことを理解すると,もう行うことや行わないことのリストは不要でした。ある活動が安息日にふさわしいかどうか決断する必要がある場合,こう自問するだけでした。『自分は神にどんなしるしを差し出そうとしているだろうか。』この質問は安息日についての選びをきわめて明確にしました。」(「安息日は喜びの日」『リアホナ』2015年5月号,130)
聖餐会の目的とは
ダリン・H・オークス長老はこのように教えています。「聖餐会は,聖餐の儀式が行われる場であることから,教会における最も神聖で重要な集会です。聖餐会は,家族の全員が一緒に出席できる唯一の安息日の集会です。聖餐に加えて,この集会の内容は常にわたしたちの意識を主イエス・キリストの贖罪と教えに向けるものとなるように計画し,行われるべきです。」(「聖餐会と聖餐」『リアホナ』2008年11月号,17)
聖文
参照聖句
聖文研究のリソース
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『聖句ガイド』「安息日」の項
教会指導者からのメッセージ
ビデオ
安息日に足の不自由な人を癒すイエス
「安息日に足の不自由な人を癒すイエス」
「あなたの安息日について分かち合ってください」
タバナクル合唱団ビデオ
“Did You Think to Pray?”(「部屋を出る前に」)
“On This Day of Joy and Gladness”(この喜びの日に)
“Sabbath Day”(安息日)
“Sweet Hour of Prayer”(「祈りは楽しき」)
学習リソース
一般的なリソース
「安息日を守る」『若人の強さのために』
「安息日の主」『キリスト・イエス』第15章
教会機関誌
「『若人の強さのために』の教え—安息日を守る」『リアホナ』2014年1月号