「家族」『トピックと質問』
概要
家族
天の両親の霊の息子,娘として,わたしたちは皆,神の家族の一員です。わたしたちの天の家族は,地上におけるわたしたちの家族にとって手本となるものです。
主は家族を,教会と社会における基本単位として定められました。聖典で言われている家族とは,夫,妻,子供,また時にはその他の親族を含めて,同じ家に,あるいは一人の家長のもとに暮らす共同体を指します。家族の中には,独り暮らしの独身者や,子供を持つひとり親,あるいは子供のいない夫婦もいることでしょう。
ボイド・K・パッカー会長は次のように教えています。「教会のすべての教えと活動の究極の目的は,両親と子供が幸せな家庭を築き,永遠の結婚で結び固められ,何世代もの家族が一つに結ばれることです。」神聖な神殿で神の神権によって結び固められ,忠実であり続けるなら,家族関係は死を越えて続きます。
最初の男また女であるアダムとエバは家族でした。エデンの園から追放されたとき,アダムは額に汗してパンを食べ,妻のエバは彼とともに働きました。アダムとエバの生涯における出来事に関する初期の記録はすべて,二人が一緒に物事に取り組んでいたことを示しています。同じように,今日の父親と母親も,家庭において対等のパートナーなのです。「神がアダムとエバに授けられた最初の戒めは,彼らが夫婦として親になる能力を持つことに関連したものでした。」その戒めは今日の世でも有効です。
神はわたしたちが幸福を味わい,忍耐と無私の精神を学ぶことができるように,わたしたちを家族として組織されました。こうした特質は,わたしたちがさらに神のようになり,永遠にわたって家族として幸せに住む備えをする助けとなります。
わたしたちが信仰,祈り,悔い改め,赦し,尊敬,愛,思いやり,労働,健全な楽しみといった福音の原則に基づいて家族を築くなら,家庭は避け所となり,平安と計り知れない喜びを感じられる場所となるでしょう。
ディーター・F・ウークトドルフ長老は家族について次のように勧告しています。「家族が直面している問題が何であれ,問題の解決策がどのようなものであれ,すべてはキリストの純粋な愛である慈愛で始まり,慈愛で終わるのです。この愛がなければ,完全そうに見える家族でも苦労が絶えません。この愛があれば,大きな試練の中にある家族でも幸せを得られます。」