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父なる神


「父なる神」『トピックと質問』(2023年)

天の御父とイエス・キリストがジョセフ・スミスに御姿を現される

福音学習ガイド

父なる神

一人一人を完全に愛しておられる霊の父

黙示録には,神が王として御座に着いておられる姿が描かれています(黙示3:214:2,105:1参照)。しかし,わたしたちは神について,自分と結びつけて考えることもできます。神は,愛に満ちた天の御父として,わたしたちの気持ちや経験,希望,夢など,わたしたちのことを心から気にかけておられます。十二使徒定員会は次のように記しています。「〔神〕に与えられている敬意と誉れと称賛を表すあらゆる称号の中で,神が御自身のことを父と呼ぶように求められたことはきわめて重要なことです。」1

天の御父とはどなたのことでしょうか。

父なる神は,わたしたちが信じ,礼拝し,祈りをささげる至高の御方であり,救いと昇栄の計画の立案者であられます。神はわたしたちの霊の父であり,わたしたちを愛しておられます。神の業と栄光とは,「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと」です(モーセ1:39)。完全で,一切の権威を持っておられる神は,すべてのことを御存じであり,「人間の体と同じように触れることのできる骨肉の体を持っておられ〔ます。〕」(教義と聖約130:22

トピックの概要:父なる神

関連福音学習ガイド:神会」,「神の子供」,「前世」,「父なる神を礼拝する」,「永遠の命

セクション1

わたしたちは神を知ることができる

救い主がゲツセマネで苦しまれた夜,イエス・キリストは天の御父に次のように祈られました。「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,また,あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります。」(ヨハネ17:3)神はわたしたちを愛しておられるので,わたしたちが永遠の命を受け継ぐことができるように,神を知るようわたしたちを招いておられます。天の御父がどのような御方であるかを知れば知るほど,わたしたちは天の御父のようになりたいと思うようになります。

考えてみましょう

  • あなたは天の御父についてどんなことを知っていますか。以下の聖句の一部または全部を研究して,天の御父について明らかにされている事柄を探すとよいでしょう。

  • 主イエス・キリストは,次のように言われています。「わたしは道であり,真理であり,命である。だれでもわたしによらないでは,父のみもとに行くことはできない。」(ヨハネ14:6)「わたしに従ってきなさい。」(マタイ19:21)父なる神を知ろうと努力するうえで助けになることについて,これらの聖句からどんなことが学べるでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 幼い子供たちでさえ,父なる神に親しみ,御父を身近に感じることができます。「神の子です」(『賛美歌』189番)や「お父さまは生きています」(『賛美歌』190番),「光の中進もう」(『賛美歌』14番)などの歌を歌うとよいでしょう。その後,これらの歌から天の御父について学んだことを話し合ってください。

さらに学ぶ

セクション2

わたしたちは皆,神の霊の息子,娘である

山頂に立って夕日を眺める男性

人類には様々な多様性がありますが,一致している一つの真理とは,わたしたちが皆,愛にあふれた天の御父の子供であるということです(ヘブル12:9参照)。「すべての人は,男性も女性も,神の形に創造されています。人は皆,天の両親から愛されている霊の息子,娘です。したがって,人は皆,神の属性と神聖な行く末とを受け継いでいます。」(「家族—世界への宣言」「福音ライブラリー」)

神は御自分の子供たち一人一人が,この世において永続する喜びを得て,永遠にわたって神とともに暮らすという祝福を受けるよう望んでおられます。

考えてみましょう

  • 神はわたしたちの理解を超えた,約束された豊かな祝福を忠実な者に与えてくださいます(1コリント2:9-10参照)。神はまた,聖文の中で,これらの祝福について詳しく述べてこられました。神に従う人々を待ち受けている祝福の一部を見つけるために,教義と聖約76:50-70を研究するとよいでしょう。

  • 地上の父,天の父」(3:59)を視聴してもよいでしょう。地上における家族の役割は,神がわたしたちに望んでおられる将来の姿を,どのように垣間見せてくれるでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 創世1:26-27を研究してください。わたしたちは神とどのような類似点があるでしょうか。わたしたちが神の霊の子供であるだけでなく,わたしたちの肉体が神の形に創造されていることを知るのは,なぜ助けになるのでしょうか。

セクション3

あなたは天の御父との関係を強めることができる

祈っている女性

わたしたちは,家族や友人をもっと身近に感じたいときに,一緒に話をする,一緒に過ごすなど,一緒に何かをすることで相手についてよりよく理解できることがよくあります。天の御父は,御自身に親しむようわたしたちに望んでおられます。御父はわたしたちにとって近しい存在になりたいと望んでおられるのです。主はわたしたちに次のように招いておられます。「わたしに近づきなさい。そうすれば,わたしはあなたがたに近づこう。」(教義と聖約88:63)宇宙で最も力ある御方が,わたしたちと交わり,わたしたちに近づきたいと望んでおられることがどういうことなのかを想像してみてください。

前世で神とともに過ごした記憶は,わたしたちにはまだ伏せられています。しかし,エズラ・タフト・ベンソン大管長は次のように説明しています。「とばりを越えてかなたの世界へ行くとき,わたしたちは自分が天父をよく知り,そのみ顔をよく知っていることに気づき,ほんとうに驚くことでしょう。」2

考えてみましょう

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 天の御父との関係を強めてくれるようなものを一つ,部屋の中から見つけるようほかの人に頼むとよいでしょう。見つけたものと,それが表していることを分かち合ってもらいます。神に近づくために,みんなが取り組めることについて一緒に話し合ってください。

さらに学ぶ

  1. Father, Consider Your Ways,” Ensign, June 2002, 12

  2. エズラ・タフト・ベンソン「イエス・キリスト—賜とわたしたちへの期待『聖徒の道』1987年12月号,5