インスティテュートの卒業が大切な理由
インスティテュートで4つの新しいコーナーストーンクラスを取れば,福音学習の質を高めることができます。
2015年4月の総大会で,十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード長老は,ヤングアダルトに向けて,「今必要なのは,教会の歴史上最高のヤングアダルトとなる人々です」と述べています。「ヤングアダルトの皆さんは,インスティテュートに登録するべきです。インスティテュート……は生活をバランスの取れたものにし,非宗教的な教育に加えて,聖文と預言者や使徒の教えを研究する時間を過ごす機会を提供します。」1
福音についてヤングアダルトの理解を深め,イエス・キリストに対する彼らの証と献身を強め,彼らの生活に関して個人的な導きを得られるように,インスティテュートプログラムでは,全てのヤングアダルトの学習の質を高める必要性が強調されています。こうした質の向上は,主として,3つの方法に反映されます。4つの新しいコーナーストーンコースを提供するという方法と,インスティテュートを卒業することにさらなる重点を置くという方法,そして読書課題と理解度調査を達成することにより,全ての生徒が霊的な学習に積極的に参加するよう招くという方法です。
4つの新しいコーナーストーンクラスとはどのようなものでしょうか
旧約聖書や新約聖書,モルモン書,教義と聖約などのクラスは引き続き提供されますが,これからは4つの新しいコーナーストーンクラスが,インスティテュートのカリキュラムの中心的な役割を果たすようになります。4つのコースの名称は,(1)「イエス・キリストと永遠の福音」,(2)「回復の礎」,(3)「永遠の家族」,(4)「モルモン書の教えと教義」です。名称からも分かるように,これらのコーナーストーンクラスは,聖文や生ける預言者の言葉に出てくる福音の基本的な教義と歴史と教えを扱っています。
「〔これらの新しいコーナーストーンクラスにより〕これまでの広範囲にわたって調べるタイプのコースよりも,聖文をもっと掘り下げて研究することができるようになるでしょう」とブリガム・ヤング大学の宗教教育学部長であるブレント・L・トップ兄弟は語っています。宗教教育セミナリー・インスティテュートの教育長であるチャド・ウェッブはこう付け加えています。「聖文が密接に関連づけられており,〔ヤングアダルト〕がともに成長するとき,全ての標準聖典を研究することで,さまざまな洞察,理解,力が生まれます。」2
「まだよく知らなかった回復について,本当のところ,どれほど多くのことを学んだかは疑問ですが,以前にはできなかった関連づけができるようになったと思います。コースには,多妻結婚,全てのふさわしい男性に与えられる神権,マウンテンメドーの虐殺といったテーマも含まれていました。クラスでのそのようなテーマに関する話し合いを通じて,疑いというよりもむしろ信仰に根ざした情報を得ることができました。また,このコースを受けることで,回復と現代の出来事が結びつきました。その結果,実は,自分も回復に関係しているということが分かりました。預言者ジョセフ・スミスやブリガム・ヤング,その他の開拓者だけの回復ではなかったのです。わたしの回復でもあったのです。」
インスティテュートの卒業を目標とする必要があるのはなぜでしょうか
インスティテュートを卒業することについて,他の生徒たちが何と言っているか,少し紹介しましょう。
「わたしはインスティテュートの卒業を目標としました。払った犠牲も多かったのですが,報いとして,福音についての理解,知識,そしてより強い証が得られました。」
「卒業後,以前よりも強くなり,新しいことを経験する準備ができたと感じました。他の人たちにも卒業するよう勧めるつもりです。」
「卒業することで,霊的な事柄を達成し,永遠の救いという自分の目標を目指して前進し続けることができます。」
また,卒業を目指して努力することによって学習の質を高めるとき,福音学習を優先し,福音に関する知識を深めることができます。このようにして身につけた真理は,織り込まれ,証というすばらしいつづれ織りとなるのです。つまり,インスティテュートの卒業と霊的な強さの間には深い関係があるのです。