「第3章:バプテスマと確認への招き」『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』
「バプテスマと確認への招き」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』
第3章
バプテスマと確認への招き
土台となる教義
わたしたちは皆,天の御父の子供です。わたしたちは学び,成長し,さらに御父のようになり,みもとに帰る機会を得るために,地上にやって来ました(モーセ1:39参照)。天からの助けがなければ,わたしたちは神のようになり,みもとに戻ることはできません。天の御父は,わたしたちを贖い,死の縄目を解くために,御子イエス・キリストを送ってくださいました(3ニーファイ27:13-22参照)。
わたしたちは,悔い改めを生じるキリストを信じる信仰を働かせ,バプテスマを受け,確認を通して聖霊の賜物を受け,最後まで堪え忍ぶことにより,キリストの贖いの力にあずかることができます。バプテスマの聖約を守ることは,聖霊に清めていただき,強めていただき,性質をより良い方へ変えていただけるように,わたしたち自身を神と結びつける最初の一歩です。この聖めによる影響を経験することを,霊的に再び生まれると言います(2ニーファイ31:7,13-14,20-21;モーサヤ5:1-7;18章;27:24;3ニーファイ27:20;ヨハネ3:5参照)。
霊的に再び生まれることは,水と霊によるバプテスマを受けたときに始まります。バプテスマは,喜びと希望にあふれた儀式です。わたしたちは打ち砕かれた心と悔いる霊をもってバプテスマを受けるときに,神の力に支えられながら人生を新たに歩み始めます。バプテスマと確認を受けた後,わたしたちはふさわしい状態で聖餐を受けることによって,引き続き強められることができます(2ニーファイ31:13;モーサヤ18:7-16;モロナイ6:2;教義と聖約20:37参照)。
人々を招く
御霊の導きを感じたときには,バプテスマと確認を受けるように人々を招いてください。これはどのレッスン中にも起こり得ます。
バプテスマの教義を教え,人々がキリストの教義を理解するのを助けてください(レッスン3参照)。バプテスマの聖約,罪の赦しを受けること,そして確認を通して聖霊の賜物を受けることの大切さと喜びについて教えてください。
これまでにあなたが教えたことと,自分が交わす聖約を確実に理解しているようにすることによって,人々をバプテスマへ備えてください。バプテスマの聖約は次のとおりです:
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進んでイエス・キリストの御名を受ける。
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神の戒めを守る。
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神と人に仕える。
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最後まで堪え忍ぶ。(レッスン4参照)
以下を分かち合うとよいでしょう:
「バプテスマを受けるとき,わたしたちは『主に仕えて主の戒めを守るという聖約を主と交わ〔す〕』ことを神の前に証明します。わたしたちがこの聖約を交わすとき,神は『ますます豊かに御霊を注〔ぐ〕』(モーサヤ18:10)と約束してくださいます。」
バプテスマへ人々を招くときは,具体的かつ直接的であるべきです。次のように言うとよいでしょう:
「イエス・キリストの模範に従って,この儀式を執り行うように聖任された人からバプテスマをお受けになりますか。わたしたちが,バプテスマの準備を助けます。〔日付〕にはあなたは準備ができていると思います。この日にバプテスマを受けるよう,備えていただけますか。」
どのような働きかけをするときも同じですが,バプテスマへの招きを受け入れてそれに伴う聖約を守るときに受ける大きな祝福を約束してください。これらの祝福について,証を分かち合ってください。
バプテスマと確認が最終的な目的地ではないことを教えてください。むしろ,それらはその人の人生に希望と喜びと神の力をさらに十分にもたらす,改心の道の一地点です(モーサヤ27:25-26参照)。バプテスマと確認を受けた後,人々は聖約の道を歩んでいく中で,御霊によって聖められるのを待ち望むことができます。
可能であれば,あなたが教えている人々をバプテスマ会や,確認が行われる聖餐会に出席するよう招いてください。