「第9章:教える相手を見つける」『わたしの福音を宣べ伝えなさい—イエス・キリストの福音を分かち合うためのガイド』
「第9章」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』
第9章
教える相手を見つける
復活した救い主は弟子たちに次のように言われました。「それゆえに,あなたがたは行って,すべての国民を弟子として,父と子と聖霊との名によって,彼らにバプテスマを施し〔なさい。〕」(マタイ28:19。マルコ16:15も参照)主はこの務めをわたしたちの時代において繰り返しておられます。「全世界に出て行って,……福音を宣べ伝え〔なさい〕。」(教義と聖約68:8。50:14も参照)
伝道活動とは,人々を見つけ,教え,人々がバプテスマに備えるのを助けることです。あなたは「〔自分たち〕を受け入れる人々を見いだ〔す〕」(教義と聖約42:8)とき,主の福音を教え,改宗者にバプテスマを施すという主から託された務めを果たすことになります。教える相手を見つけるまでは,伝道活動において何も起こりません。福音を紹介する機会を常に探してください。あなたのエリアで効果的な方法を用いることを学んでください。
ファインディングにおいて,会員とともに働くことは特に重要です。会員の信頼を得られるよう熱心に働いてください。宣教師を信頼するようになった会員は,宣教師と会うように友人や家族を招く可能性が高くなります。会員から招かれた人々は,主に対して改心し,バプテスマを受け,福音の道において進歩していく可能性が高いです。
ファインディングの結果は,相手の福音を聞く準備の度合いによります。タイミングは人それぞれです。初対面でレッスンを聞く決意をする人もいれば,長い期間にわたって何度も交流を続けた後にレッスンを聞く人もいます。多くの人々は,福音を真剣に学び始める前に,数回にわたって宣教師や教会員と接触しています。人々に再度連絡を取ることをためらわないでください。
あなたのファインディングの取り組みは,転勤した後,あるいは伝道を終えた後に実を結ぶこともあるかもしれません。結果が出るタイミングにかかわらず,主はあなたの努力に感謝しておられます。
本章では,教える相手を見つけるのに役立つ原則やアイデアを示します。これらの原則は普遍的なものです。しかし,宣教師と伝道部指導者は自分たちの状況に合わせてそれらを調整する必要があるかもしれません。
教える相手を見つけるために信仰を働かせる
どこで奉仕していようと,主はあなたを「人々の救いのために」(教義と聖約100:4)働くように召しておられます。その務めを果たすには,人々が主に従うことを選んでバプテスマを受けられるよう,教える相手を見つけるためにキリストを信じる信仰を働かせる必要があります。
信仰は行動と力の原則です。回復された福音を受け入れるように主が人々を備えておられるという信仰を持ってください。主があなたを彼らのところへ,あるいは彼らをあなたのところへ導いてくださると,忍耐強く信じてください。教える相手を見つけるために目標を設定し,計画を立て,計画を実行することによって,信仰に基づいて行動しましょう(第8章参照)。
教える相手を見つけるために神の助けを求めるとき,信仰をもって祈ってください。アルマは宣教師たちを率いてゾーラム人のもとに行ったとき,次のように祈りました。「おお,主よ,どうかわたしたちがこの民をキリストにあって再びあなたのみもとに連れ戻すのに,成功を収められるようにしてください。まことに,おお,主よ,彼らは貴い人々……です。ですから,おお,主よ,わたしたちが〔彼ら〕を再びあなたのみもとに連れ戻すことができるように,わたしたちに力と知恵をお与えください。」(アルマ31:34-35)
あなたが出会う人々は回復された福音を実際に見いだすまで,自分がそれを探し求めているという意識すら持っていないことがしばしばあります。例を挙げると,ある改宗者はこう言っています。「福音について聞いたとき,自分でも開いていることを知らなかった心の穴が埋められました。」別の改宗者はこう話しています。「探し求めているものを見つけて初めて,自分がそのようなものを探し求めていたことに気づきました。」また別の人々は,積極的に真理を探し求めながらも,それを見いだす場所を知らずにいます(教義と聖約123:12参照)。
教える相手を探すときには,御霊の導きを求めてください。御霊によって見つけることは,御霊によって教えることと同じように大切です。自分たちを受け入れる人々を見つける方法が分かるという信仰を持ってください。
教える相手を見つける計画のビジョンを広げる
教える相手を見つけようと努力するとき,予定を組むことと計画することの違いに注意してください。予定を組むとは,プランナーや一日を予定で埋めることです。計画するとは,人々のことと彼らを見つける最善の方法に焦点を当てるために,祈りながら目的を持って取り組むことです。
適切な時に,適切な場所で,適切な活動を行うことが,教える相手を見つける助けになります。次の質問について考えてください:
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主が備えておられる人々と,どこで出会うことができるだろうか。
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一日または週の特定の時間帯に人々を見つけるのに最適な場所や活動の種類は何だろうか。
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どうすれば今すぐに人々に愛を示したり,奉仕したり,彼らの人生に価値をもたらしたりできるだろうか。
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人々を高めるために,自分の持つ強みやスキル,才能をどのように使うことができるだろうか。
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何かがうまくいかなかった場合,どのような予備の計画があるだろうか。
主がどのように人々を備えておられるかに気づけるよう努めてください。彼らは進んであなたと話そうとしているでしょうか。助けや慰めを必要としているでしょうか。
これまでに成功したファインディングの取り組みについて考えてください。最初に出会ったのはどこでしたか。その取り組みには地元の会員もかかわっていましたか。テクノロジーを使いましたか。
人々にどのように祝福をもたらすことができるかに焦点を当てることで計画を始めましょう。そうすればスケジュールも定まってくるでしょう。
同僚学習
同僚とともに,以下の表を使って教える相手を見つけるための取り組みを評価してください。まだ試したことのないアイデアを幾つか試してみる計画を立ててください。
ファインディングの取り組み |
時々 |
頻繁に |
ほとんどいつも |
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新会員,青少年,伝道に出る準備をしている人々,帰還宣教師,パートメンバーの家族,長老見込み会員を含め,会員たちと知り合いになり,彼らの福音を分かち合う取り組みをサポートしています。 | |||
会員が安心して家族や友人を招いてわたしたちに引き合わせることができるよう,会員の信頼を得ようと努力しています。 | |||
毎週の調整集会においてワードの指導者とともに働き,ファインディングの取り組みをサポートしてもらい,わたしたちが連絡を取ることのできる人々がいるかを確認しています。 | |||
教える相手を見つけるために,現在レッスンを受けている人,以前に受けていた人,メディアからリフェローされた人に働きかけています。 | |||
毎日できるかぎり多くの人々に話しかけています。 | |||
教える相手を見つける計画をするとき,霊的に備え,神の助けを祈り求めています。 | |||
わたしたちが教えるべき人々を主が備えておられると信じています。 | |||
出会う人々が聖霊の影響を感じるのをどのように助ければよいか考えています。 | |||
毎週および毎日具体的なファインディングの目標を設定しています(第8章参照)。 | |||
常に教える相手を探しています。 | |||
教える相手を見つけるために創造力を働かせ,様々な方法を用いています。新しい方法を試し,いつも同じ行動の繰り返しに陥らないようにしています。 | |||
具体的にファインディングの計画を立てています。いつ,どこで,どのように重点的に取り組むかを計画しています。 | |||
教える相手を見つけるためにどの場所と時間帯が最適かを考えています。 | |||
どのファインディングの活動が過去に効果的だったかを考慮しています。 | |||
必要に応じてファインディングの計画を調整し,予定していたことがうまくいかなかった場合の予備の計画を立てています。 | |||
「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリを使って,ファインディングを行い,目標を設定し,計画を立て,毎日記録を見直し,更新しています。 | |||
自分たちの才能や強みをファインディングに役立てています。 | |||
教える相手を見つけるために,いつ,どのようにソーシャルメディアやそのほかのテクノロジーを利用するかについて計画しています。 | |||
自分たちのエリアの人々の関心と必要に合ったメディアキャンペーンや地元の取り組みを活用しています。 | |||
興味があるかもしれない人々からのオンラインでの依頼やメッセージに素早く反応しています。 | |||
前もってソーシャルメディアの投稿を計画し,オンラインでファインディングを行うために会員と協力しています。 |
ファインディングに熱心に取り組む
ファインディングの取り組みを常に行う
回復された教会の初期の時代,主は繰り返し兄弟たちに,旅の「途中で」御自分の福音を教えるよう指示されました。彼らがあらゆる機会を捉えて福音を分かち合うことを望んでおられたのです(教義と聖約52:9-10,22-23,25-27参照)。
この指示をあなたのファインディングの取り組みに当てはめてください。一日を通して見つける取り組みを勤勉に行いましょう。ファインディングの取り組みを計画し,それと同時に,計画にはない機会も探します。新たに教える相手を見つけることは常に必要です。
霊感を求め,進んで様々な方法を用いましょう。あなたのエリアで最も効果的な方法を用いることに集中してください。
常に水中に釣り糸を垂らしておく
宣教師の活動について,ダリン・H・オークス管長は次のように述べています。
「自分は一日中魚釣りをしていると思いながら,実はほとんどの時間を漁場までの往復,昼食,自分の道具に不平を並べ立てることに費やしている釣り人がいます。わたしたちはそのような人であってはなりません。魚を釣るうえで大切なのは,釣り糸をどれほど長い間水の中に垂らしているかであって,どれほど長くアパートの外にいるかではありません。ある釣り人は12時間家を空けて,そのうち釣り糸を水中に垂らしているのは10時間です。別の釣り人は12時間家を空けていますが,釣り糸を水中に垂らしているのは,わずか2時間です。後者の人たちは,なぜほかの人のように釣れないのだろうかと思っているかもしれません。
この原則を,主から『人間をとる漁師』〔マタイ4:19〕と呼ばれている宣教師に当てはめることができます。宣教師の釣り糸は,アパートを出た瞬間に漁場の水の中に投げ入れられていなければなりません。」(Dallin H. Oaks, seminar for new mission presidents, June 20, 2000)
クエンティン・L・クック長老はこの比喩についてさらに詳しく説明し,次のように教えています。「釣り糸を水中に」より長い時間垂らし続けることに加えて,教える相手を見つける宣教師は「常に複数の釣り糸を水中に垂らしています。……
彼らはパートメンバーの家族を見つけ,コンタクトを取ります。
〔「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリ〕で過去にレッスンを受けていた人々を検索し,電話やテキストメッセージで連絡を取ります。
会員や過去にレッスンを受けたことのある人々,現在教えている人々,地域社会全体に奉仕を申し出ます。……
会員が自分の……ソーシャルメディアのプラットフォームで分かち合うための福音のメッセージを作成するのを助けます。
訪問し,教える人々からリフェローを得ます。」(“Be Spiritual Pathfinders and Influencers,” missionary devotional, Sept. 10, 2020; 強調付加)
あらゆる人と話す
人々をキリストのもとに導きたいという強い望みを育んでください(モーサヤ28:3参照)。この望みを感じるとき,あなたの愛と関心は,あなたのファインディングの取り組みに反映されるでしょう。あなたの愛は,あなたの会話にも反映されるでしょう。
毎日できるかぎり多くの人々に話しかけてください。行く先々で人々と話してください。適切なときは,家から家へと訪問してください。主は教会の初期の長老たちに,「口を開いてわたしの福音を告げ知らせる」ように指示されました。そして,彼らの口は教えるべき事柄で「満たされる」と約束されました(教義と聖約30:5。33:7-10も参照)。
同様に,主はジョセフ・スミスとシドニー・リグドンにこう言われました。「この民に向かって声を上げなさい。わたしがあなたがたの心の中に入れる思いを語りなさい。」そして次のように約束しておられます。「あなたがたの言うべきことは,……その瞬間にあなたがたに授けられる。」(教義と聖約100:5-6)
人々に会うとき,何を言うべきかが分かるように御霊が助けてくれるのを度々感じるでしょう。しかし,もし促しを感じなければ,とにかく何かから始めましょう。例えば,何かを尋ねて,相手の返答に耳を傾けるとよいかもしれません(本章の「相手の立場から見つける」参照)。あるいは,主イエス・キリストについて,またはジョセフ・スミスが神の預言者として召されたことについて話してもよいでしょう。
以下のアイデアは出会った人々と話をするときに助けとなるでしょう:
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温かく,親しみやすく,信頼できる人物でありましょう。相手とつながり,会話を始める方法を探してください。
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人々が話していることに誠実に耳を傾けましょう。一人一人の必要や関心を理解しようと努めてください。必要に応じて,個人的に助けを申し出てください。
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彼らの必要を満たすために福音がどのような助けとなるかを考えましょう。次に,基本的な福音の真理を教え,もっと学ぶよう招きましょう。回復された福音が彼らの生活により大きな希望と意味をもたらすことを伝えてください。
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彼らの家族について尋ねましょう。回復された福音が自分の家族にとってどのような祝福となり得るかを,彼らが理解できるように助けてください。亡くなった先祖の名前を探す助けを申し出てください。
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聖餐会に来るよう招きましょう。
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印刷版でもデジタル版でも,パンフレットやそのほかの教会資料を渡しましょう。
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宣教師としての自分の目的を伝え,なぜ伝道に出る決意をしたのかを話しましょう。
これらの原則は,会員と交わるときにも応用できます。
人と話すことに多少不安を感じるのは自然なことです。回復された福音を教えるための信仰と勇気を祈り求めてください。あなたが出会う人は皆,神の家族におけるあなたの兄弟姉妹です。主は「黒人も白人も,束縛された者も自由な者も,男も女も,主のもとに来る者を決して拒まれ〔ず〕,……すべての人が神にとって等しい存在……である」(2ニーファイ26:33)ことを覚えていてください。
会員と一致する
「福音を受け入れるようすべての人を招くことは,救いと昇栄の業の一部です。」(『総合手引き』23.0)教会員と力を合わせて,教える相手を見つけてください。会員がだれかをあなたに紹介し,レッスンに同席するとき,人々がバプテスマを受け,教会に活発であり続ける可能性は高くなります。
地元の指導者と強固な関係を築く
ビショップリックやワードのそのほかの指導者と強固な関係を築いてください。ワード伝道主任(召されている場合),長老定員会会長会,扶助協会会長会があなたの主要な連絡先です。彼らの導きを求め,ワードの毎週の調整集会で彼らをサポートしてください(第13章参照)。
毎週の調整集会では,祭司定員会補佐および若い女性の最年長クラスのクラス会長とともに働いてください。これらの青少年は,福音を分かち合うことにおいて重要な役割を担っています。彼らが福音を分かち合うように定員会とクラスのメンバーを励ますのを助けてください。青少年にできる一つの方法は,友人を教会の活動に招くことです。
定期的に次のように自問してください。「わたしは地元の指導者にとって祝福となっているだろうか。」「わたしにできることはありませんか」と申し出る態度を身につけましょう。モルモン書のアンモンのように,奉仕の態度をもって地元の指導者に接しましょう(アルマ17:23-25参照)。
ラッセル・M・ネルソン大管長は伝道部指導者に次のように教えています。「地元の指導者や会員を愛することを学んでほしいと思います。彼らを高め,鼓舞してください。宣教師の熱意と,会員の不変の愛の働きとを結びつける皆さんの能力は,幾ら強調しても強調しすぎることはありません。皆さんは飛躍的な成功を収めるようになります。」(“Hopes of My Heart,” seminar for new mission leaders, June 23, 2019)
会員の福音を分かち合う取り組みをサポートする
会員の福音を分かち合う取り組みをサポートし,励ます方法はたくさんあります。福音によって自分の生活がどのように祝福されてきたかについて,彼らが深く考えるのを助けてください。「〔自分〕の光を掲げて,世の人々に輝き渡るように」(3ニーファイ18:24)するよう,彼らを励ましてください。
会員が愛し,分かち合い,招くという原則を応用するのを助けてください。これらの原則を応用する普通で自然な方法の模範を示してください。
愛する。神への愛を示す一つの方法は,神の子供たちを愛し,彼らに仕えることです。家族,友人,隣人,そのほかの人々に愛をもって手を差し伸べるよう,会員を励ましてください。愛を示すためのいかなる努力も,神と交わした聖約を守る重要な方法です(モーサヤ18:9-10参照)。
分かち合う。会員は神を愛し,神の子供たちを愛しているので,神から受けてきた祝福を分かち合いたいという思いを自然に抱いています(ヨハネ13:34-35参照)。福音が自分たちの生活にどのような祝福をもたらしているかを人々に話すよう,会員を励ましてください。救い主と主の影響について話すよう励ましてください。愛と時間と人生の出来事を分かち合うことの喜びを感じられるよう助けてください。普通で自然な方法で,生活の中ですでに行っている事柄の一部として分かち合う方法を学べるよう助けてください。
「だれもが人とよく物を分かち合います。それも頻繁に行います。好きな映画や食べ物,目にした面白いもの,訪れた場所やすばらしい美術品,自分を高めてくれた言葉などを分かち合います。
分かち合っているもののリストに,イエス・キリストの福音への愛を加えるにはどうすればよいでしょうか。……福音にまつわる良い経験を分かち合うことにより,わたしたちは救い主に託された偉大な務めを果たすのを助けることができます。」(ゲーリー・E・スティーブンソン「愛し,分かち合い,招く」『リアホナ』2022年5月号,86)
招く。救い主は,御自分の福音を受け入れて永遠の命に備えるよう,すべての人を招いておられます(アルマ5:33-34参照)。分かち合うことと同様,招くとは,多くの場合,会員がすでに行っている事柄に家族や友人,隣人も一緒に加わってもらうということにすぎません。以下の方法で人々を招くことについて祈るよう,会員を励ましましょう:
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来て見てもらう。イエス・キリストと主の福音と主の教会を通して受けることができる祝福を「来て見る」よう,人々を招きます。
1:17 -
来て奉仕してもらう。助けを必要としている人のために「来て奉仕する」よう,人々を招きます。
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来て一員になってもらう。回復されたイエス・キリストの教会に「来て一員になる」よう,人々を招きます。
ゲーリー・E・スティーブンソン長老はこう述べています。「人を招く方法は何百通りとあります。聖餐会やワードの活動に『来て見る』ように,またイエス・キリストの福音を説明するオンラインビデオを見るように招くことができます。モルモン書を読んだり,奉献前のオープンハウス期間中にできたばかりの神殿に『来て見る』よう招くこともできます。時折,自分自身を招くこともあります。周りにある様々な機会に気づき,見て,行動に移すよう自分を招くのです。」(「愛し,分かち合い,招く」86参照)
青少年が愛し,分かち合い,招くように助けることを忘れないでください。青少年は友人を愛し,心にある事柄を分かち合い,友人を活動に招くことにおいて特にすばらしい賜物を持っています。
相手が宣教師と会うか,教会に加わるかにかかわらず,愛し,分かち合い,招くという原則を実践する努力はすべて前向きなものだということを,会員が理解できるよう助けてください。
自分の強みを用いて福音を分かち合うよう,会員を助けてください。教える相手を見つけるのが得意な人もいれば,教えるのが得意な人もいます。友人と関係を築く才能を生まれ持っている人もいれば,友人のために喜んで祈る人もいます。だれにでも参加する方法があることを,彼らが理解できるように助けてください。
会員を訪問するときは,目的を持って訪問してください。人々を見つけ,教える業にあなたが熱心に携わっていることを示しましょう。人々の時間や都合を尊重してください。
会員の中には,あなたにレッスンの一つからメッセージを教えてほしいと思う人がいるかもしれません。福音の真理は人生を変えます。福音についての会員の理解を深めることで,会員のあなたへの信頼が増し,福音を分かち合いたいという彼らの思いが高まるでしょう。彼らが御霊を認識し,その促しに従って行動するよう助けてください。
パートメンバー,長老見込み会員,教会に再び集うようになった会員,新会員を通して教える相手を見つけるよう努力してください。彼らには異なる信仰を持つ家族や友人がおそらく大勢いるでしょう。
会員とともに行うすべてのことにおいて,御霊に従い,救い主イエス・キリストを信じる彼らの信仰を築くよう努めてください。
福音を分かち合うことについて会員をサポートするそのほかのアイデアやリソースについては,以下を参照してください:
福音を分かち合うことがもたらす祝福を約束する
福音を分かち合うことがもたらすすばらしい祝福を会員が理解するよう助けてください。これには以下が含まれます:
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喜びと平安(教義と聖約18:10-16;アルマ26:11,13,35;アルマ36:24-28参照)。
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神からの支えとなる力(モーサヤ18:8-13;ヨハネ15:4-5参照)。
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誘惑からの守り(3ニーファイ18:24-25参照)。
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罪の赦し(教義と聖約62:3参照)。
「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリを通じて見つける
「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリは,教える相手を見つけるためのすばらしいリソースです。このアプリの機能を絶えず活用する宣教師は,ファインディングにおいてより多くの成功を見ています。これらの機能に精通するために,アプリ内で提供されているトレーニングを参照してください。人々の名前を確認しながら,受ける霊的な促しに敏感であってください。
アプリには,以前リフェローのあった人々や,コンタクトを受けた人々,レッスンを受けた人々についての情報が含まれています。これらの人々の中にもう一度宣教師と会いたいと思う人がいるかもしれません。また,福音を学ぶことに関心がありそうな人々を知っているかもしれません。
計画するときは,アプリの地図とフィルター機能を利用して,訪問する人々の優先順位をつけてください。その人々の情報を見て,彼らがどのように見つけられたかを確認します。彼らを助けた会員についての記録があるかどうかも確認します。この情報を使い,再び彼らに働きかける最善の方法を判断します。
アプリのフィルター機能を使って,以下の人々を見つけましょう:
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以前にバプテスマの予定があったが,バプテスマを受けなかった人。
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聖餐会に少なくとも1回出席したが,バプテスマを受けなかった人。
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レッスンを3つ以上受けた人。
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最近連絡を取っていない人。
コンタクトした人がレッスンを受けることに関心がない場合や,訪問を受けるのをやめることを選んだ場合は,その情報をアプリに記録してください。彼らがさらに学ぶ準備ができるまでの間,どのように連絡を取り続け,彼らを養っていくかを書き込みます。例えば,イエス・キリストや福音のそのほかのトピックについてメッセージを受け取れるように,メーリングリストに登録するよう招くとよいでしょう。また,彼らの質問に答え,興味と友情を育むことのできる会員とつなげるのもよいでしょう。彼らをフォローアップするために,リマインダーをアプリで設定しましょう。ほかにだれか興味を持っているかもしれない人を知らないか尋ねましょう。
「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリで,フィルターやグループ機能を使ってグループメッセージを送ることで,教える相手を見つけることもできます。これはワードの活動やバプテスマ会などの行事について人々に知らせるすばらしい手段になります。これらの行事に個別に招くことでフォローアップしてください。
奉仕を通して見つける
来て奉仕する機会を人々に提供する
奉仕活動によって,人々は前向きな経験をし,宣教師や地元の会員とつながることができます。多くの人々は,招かれさえすれば喜んで自分の才能やスキルを分かち合い,奉仕をしてくれます。
ワードが企画する奉仕活動に参加するよう,人々を招きましょう。また,利用可能な地域では,JustServe.orgなどが提供する奉仕の機会を人々に紹介することもできます。人々とともに奉仕するとき,力強い方法で一体となることができます。
奉仕を申し出る
救い主のように,「よい働きをしながら……巡回」(使徒10:38。第1章の「よい働きをしながら巡回する」も参照)してください。一日を通じて,善い行いをする機会に気付けるよう祈ってください。奉仕は計画をして行うこともありますが,突然その機会が訪れることがよくあります。人々に奉仕し,人々を助け,高める,簡単ですぐに行える方法を見つけてください。主は思いがけず訪れた機会を生かして人々に手を差し伸べ,祝福を与えられたことを覚えていてください。
人々を助けたいという心からの望みを持って奉仕してください。もしその奉仕が教える機会に結びついたなら,感謝しましょう。もしそうならなかったなら,だれかのために善い行いができたことに感謝しましょう。人々が質問してきたら,それに答えてください。興味を示す人がいた場合には,簡潔に答え,別の時間に会ってメッセージを分かち合えるよう調整してください。
相手の立場から見つける
相手の立場に立って人々を見つけるには,まず,神が御覧になっているように人々を見ようとすることから始まります。わたしはこの人と話すよう導かれたのかもしれない,あるいは,この人はわたしのところに導かれて来たのかもしれない,と考えてください。人々の抱えている霊的な必要や望みを理解しようと努めてください。特に家族や神との関係において,彼らにとって最も大切な事柄を見つけてください。以下のような質問をするとよいでしょう。そして,真摯に耳を傾けてください:
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あなたが最も大切にしているものは何ですか。
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あなたに喜びをもたらしてくれるものは何ですか。
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自分の将来や愛する人々のためにどんなことを望んでいますか。
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希望や夢をかなえるうえでどのような困難がありますか。
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自分の生活のどの部分を改善したいですか。
その人の希望と望みについて知ったことを思い巡らしながら,霊感を求めてください。その人が求めているものと自然に結びつく福音の真理はどれでしょうか。
その人の立場から見て,接し方を考えてください。その人はあなたについてどのようなことを知っているでしょうか。助けになるかもしれないこととして,どのような申し出ができるでしょうか。その人はあなたと接することに価値を感じているでしょうか。
人々があなたやほかの会員と知り合いたい,または教会について知りたいと思う様々な理由について考えてください。あなたが提供できる事柄の例を以下に示します。
人々が価値を見いだす経験や情報を提供する
教会のリソースとあなた自身の才能や強みを用いて,相手の興味と結びつけましょう。その人が価値を見いだすような情報や経験を提供できるよう天の御父の助けを求めてください。
自分が提供できる様々な経験や情報について考えるとき,霊感を進んで受け入れ,創造力を働かせてください。下記は幾つかのアイデアです。
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相手が興味を持ちそうな情報を提供している教会のリソースへのリンクを分かち合う。
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(対面またはライブストリーミングで)ディボーショナルのようなイベントを主催する。
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地元の集まりやイベントで何かを提供する(例えば,地元のイベントで家族歴史ツリーを無料で作成するなど)。
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クラスを教えることを申し出る。
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聖文研究のクラスを組織するか,彼らと一緒に聖書やそのほかの聖文を読むことを申し出る。
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第二言語として英語を教える。
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祝日のパーティーや自立クラスなど,地元の教会の活動について宣伝する。チラシやソーシャルメディアを活用する。
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バプテスマ会に人々を招く。
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地元の集会所のツアーを開催する。
あなたが人々に提供できる最も価値のある経験の一つは,教会の礼拝行事に出席してもらうことです。彼らを招き,それがどのようなものかを説明しましょう。聖餐会に出席することが彼らの生活にどのような祝福をもたらすかを伝えてください。
心から人間関係を築く
多くの人々が,同じ地域社会の人々と知り合い,相手のことをもっとよく知りたいと思っています。孤独を感じている人々もいます。心から人間関係を築く方法を以下に幾つか挙げます。
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最近引っ越してきた人々を訪問して歓迎する。
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地域社会の人々を,共通の興味を持っている会員に紹介する。
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ワードの集会,活動,オープンハウスに人々を招く。
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人々が自分の亡くなった家族についてもっとよく知るための助けを得られるように,ワード神殿・家族歴史主任とつながれるよう手伝うことを申し出る。
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家族で過ごす夕べを開く方法や家族で聖文を読む方法を教えることを申し出る。(人々の状況に合わせて応用できる役立つ原則については,『総合手引き』2.2.4を参照)
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該当する年齢の人々をセミナリーやインスティテュートに出席したり,BYU—パスウェイ・ワールドワイドに参加するよう招く。
回復された福音に対して備えのできた人々を見つけるうえで,立派な方法はたくさんあります。備えのできた人々の行く手に導かれるために,あなたにできることを行ってください。
リフェローされた人々にコンタクトする
あなたにリフェローされた人々は,イエス・キリストの福音を受け入れる準備ができているかもしれません。リフェローは,教会員,ほかの宣教師,教会本部,地元のソーシャルメディアを通じた取り組みから送られてくることがあります。
すぐに連絡する
本部または地元のソーシャルメディアを通じてリフェローされた人の場合,「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリでその人の興味について情報を確認することができます。可能なかぎり早く彼らにコンタクトするよう努めてください。
リフェローされた人々に働きかけるときは,以下の指針に従ってください:
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会員またはほかの宣教師からのリフェローの場合,リフェローを送った人に連絡を取り,さらに情報を得てください。宣教師からのリフェローの場合は,その宣教師の伝道部指導者の許可があれば,彼らもあなたと一緒にオンラインで教えることができます。会員も対面またはオンラインでレッスンに参加することができます。
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訪問,電話,携帯メール,電子メール,そのほかの手段によって,速やかにコンタクトを試みてください。その人の応答がない場合には,別の時間帯にコンタクトを試みてください。
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最初のコンタクトを電話や携帯メール,電子メールで行った場合は,対面またはテクノロジーを通じて会う機会を設けてください。
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同僚とともに,その人の要望を確認し,必要や関心を明らかにしてください。福音がどのように彼らの必要を満たす助けになるかを考えてください。
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彼らに会うときは,モルモン書など,要望のあった物を持参してください。宣教師のレッスンの中から,その人の関心や必要に合った福音の真理を分かち合いましょう。
時々,リフェローとして紹介された人をきっかけにして,神が備えておられるほかの人々に出会えることがあります。コンタクトした人が関心を示さなければ,ほかに興味のありそうな人や,人生で希望を必要としている人を知っているかどうか尋ねてください。あなたがその人に導かれたのは,その人の家族や近所の方々の中に福音を聞く備えができている人がいるからかもしれません。
だれかとの約束がキャンセルになった場合,その地域でほかにどのような伝道活動ができるかを考えてください。「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリで,近くに住む人々の中で以前にコンタクトやレッスンを受けた人を見つけることができます。
別のエリアの宣教師に人々をリフェローする
福音についてもっと学ぶことに関心があるものの,あなたの担当するエリア外に住んでいる人に出会った場合,まず彼らに福音を紹介してください。その後,彼らが自分の住んでいる場所の宣教師や会員と会えるよう手配しましょう。
伝道部会長の承認を得て,これらの人々を引き続きサポートし,福音を受け入れられるように助けることも可能です(『宣教師の標準—イエス・キリストの弟子として』7.5.4参照)。
テクノロジーを使う
テクノロジーを使って教える相手を見つける方法はたくさんあります。以下のような例があります:
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会員と協力して人々を見つけるためにソーシャルメディアを使う。
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電子メールやソーシャルメディアを通じて連絡を取ることで関係を築く。
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心を高める聖句や引用の言葉,福音のメッセージを分かち合う。
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人々がFamilySearch.orgを使って亡くなった自分の家族について学ぶのを助ける。
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スキルを教えるオンラインクラスを申し出る。
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共通の興味に基づくオンラインのグループを通じて,適切なつながりを築く。
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近日中に開催されるワードのイベントを告知する投稿を行う。
テクノロジーを使うことは,一日を通じて「複数の釣り糸を水中に」垂らし続けるための重要な方法です。あなたが行うほかのファインディングの取り組みに加えて,インターネット上で複数の釣り糸を水中に垂らし続けてください。
デビッド・A・ベドナー長老はこう教えています。「テクノロジーはわたしたちが『イエス・キリスト,しかも十字架につけられたキリスト』について宣べ,『人々に悔い改めを宣べ伝え〔る〕』〔1コリント2:2;教義と聖約44:3〕ことのできるたくさんの力強い経路を提供してくれます。若者はこれらのコミュニケーション手段を通して回復された福音を耳にし,学ぶよう特によく備えられています。」(“They Should Proclaim These Things unto the World,” seminar for new mission presidents, June 24, 2016)
家族歴史を用いる
家族歴史は,教える相手を見つけるもう一つの手段です。世界中で,御霊は無数の人々に影響を与えて,亡くなった先祖を見つけるよう促しています。親戚とのつながりを強めたいと考えている人はたくさんいます。そのことから,神の家族の一員としてのつながりやアイデンティティーを見いだしたいという望みを抱くようになる可能性があります。
わたしたちが時々エリヤの霊と呼んでいるものは,人々を過去および現在の家族を見つけ,記録に残し,大切にするよう促す聖霊の影響です(マラキ4:5-6参照)。
ファインディングにおいて,人々にFamilySearch.orgを紹介したり,FamilySearchの「ツリー」アプリや「思い出」アプリをダウンロードするように働きかけたりすることもできるでしょう。また,小冊子『わたしの家族—わたしたちを一つにする思い出』を渡すこともできます。これらのリソースは,人々が親族や先祖を探し出し,彼らにまつわるストーリーを集めるのに役立ちます。
あなたのエリアでどの家族歴史のリソースが利用可能で,あなたが連絡する人々にどのように役立つかを判断してください。ワード神殿・家族歴史主任が,人々が亡くなった先祖を見つけるのを助けてくれます。
人々に自分の愛する大切な人の思い出を話してくれるよう働きかけてください。そうする中で,人々は神の計画における家族の大切さについて聖霊が証してくださるのを感じるかもしれません。こうした機会により,人生の目的,神の幸福の計画,その計画における救い主の役割といった話題へと,会話が自然に移っていくことがあります。
適切な場合は,教会員が家族歴史活動を行う理由と,それがどのように神殿と関係しているかについての教義を人々に教えてください。
ファインディングに取り組む際に,家族歴史を生かす機会に気づくことができるよう祈ってください。創造力を働かせ,利用可能なリソースに精通してください。
教えながら見つける
ファインディングと教えることとの間には関係があります。あなたが教える人々には,往々にして,回復された福音を受け入れる備えのできた友人や親戚がいます。あなたの教えている人々は福音の祝福を経験すると,それを分かち合いたいと願う気持ちが強くなります(1ニーファイ8:12参照)。ファインディングを行う,人々を教える,会員とともに働くなど,あらゆる場面で次のように尋ねてください。「このメッセージが助けになると思う方をどなたかご存じですか。」
あなたが教えている人々がバプテスマを受けることに備えている場合には,バプテスマ会に招きたいと思う家族や友人について尋ねましょう。すべての人を招き,皆が来るように励ますための計画を立ててください。バプテスマ会では御霊を強く感じることができます。
見つけながら教える
人々に出会い,彼らの関心と必要を知ろうとする中で,教えと証を分かち合い始める習慣を身につけてください。救い主と主の福音について証をし,人々が聖霊の力を感じられるようにすることによって,教える相手をさらに多く見つけることができます。
幸せ,人生の難しいこと,人生の目的,死などのテーマについて教えるとよいでしょう。どのようなきっかけから話し始めるのであれ,救い主と主の福音,主が預言者ジョセフ・スミスを召されたことについて,すぐに簡潔に言及してください。これが世界に向けたわたしたちの特別なメッセージだからです。
以下のセクションでは,イエス・キリストの福音の回復と家族の大切さについて簡潔に教える方法の例が示されています。
イエス・キリストの福音の回復について教え,証する
イエス・キリストについて証し,回復された真理の簡潔な要約を教えてください。例えば,次のような短い文で回復されたイエス・キリストの福音について証することができます:
真理は何世紀にもわたって失われていましたが,愛にあふれる神が生ける預言者を通して真理を回復してくださいました。わたしたちにはその証拠があります。あなたはそれを手に取り,読み,心の中で深く考えることができます。この書物を読み,それが真実であるかどうかを自分で知るために祈るようお招きします。もしよろしければ,……させていただけますか。
もう少し時間があれば,次のように言うことができます:
わたしたちのメッセージは簡潔です。神はわたしたちの御父です。わたしたちは神の子供です。わたしたちは神の家族の一員です。神はわたしたち一人一人を御存じで,愛しておられます。わたしたちに喜びを経験してほしいと思っておられます。世の初めから,神は幾度となく愛の御手を差し伸べ,イエス・キリストの福音を明らかにしてこられました。それは御自分の子供たちに,御自分のもとへ戻る方法を知らせるためです。神はアダム,ノア,アブラハム,モーセなどの預言者に福音を啓示してこられました。しかし多くの人は,福音とそれを教えた預言者を拒むことを繰り返し選んできました。2,000年前には,イエス・キリスト御自身が福音を教えられました。人々はイエスさえも拒みました。イエスの使徒たちの死後,人々は神会についてなど,真の教義をゆがめてしまいました。また,バプテスマなどの儀式も変えてしまいました。
わたしたちは,あなたがすでに大切にしておられる真理に加えて,さらに真理を得ていただくようお招きしたいと思います。天の御父が再び御自分の子供たちに愛の御手を差し伸べ,一人の預言者に真の教義と儀式を明らかにされたことを示す証拠について,考えてください。この預言者は,ジョセフ・スミスといいます。この真理の証拠はモルモン書と呼ばれる書物の中にあります。この書物を手に取り,読み,それが真理かどうか,頭と心で深く考えることができます。教会に出席し,もっと学んでいただくようお招きします。
家族の大切さについて教え,証する
家族の大切さについて話すことは,クリスチャンとしての背景を持っているか持っていないかにかかわらず,教える相手を見つけるのに役立ちます。家族についてほとんどの人が知っていることを,天の御父の救いの計画にすぐに結びつけて話すことができます。次のようなことを伝えることもできます:
家族は,人生で最も重要な影響を与えるものの一つです。家族は人を結びつけ,自分が必要とされ,愛されていることを感じさせてくれます。
多くの人々が,固く結ばれた,幸福な家族を築くことをいちばん優先しています。今日,堅固な夫婦関係を築き,子供を育てることはとても困難である場合があります。
それから回復のメッセージに移るとよいでしょう:
あなたはこの世に生まれる前から神の家族の一員でした。神はわたしたちのお父様です。天の御父はわたしたちに,御自分のみもとに戻ってともに住んでほしいと望んでおられます。あなたは神の子供であり,神はあなたを愛しておられます。神はあなたが神のもとへ戻るための計画を用意しておられます。
これらの真理や,そのほかの事柄が,愛にあふれる天の御父によって,生ける預言者を通して地上に回復されました。これらの真理は,わたしたちが自分は神の家族の一員であることを理解する助けとなります。これらの真理について,さらに詳しくお教えしてもよろしいでしょうか。さらに学ぶために,教会に出席していただけますか。
努力は決して無駄にならない
人々が回復された福音を学ばないことを選んだとしても,あなたの努力が無駄になるわけではありません。あなたは別の時に芽を出す種をまいたのかもしれません。それが実現しようとしまいと,あなたの奉仕と心からの愛の表現はあなたと彼らの両方に祝福をもたらすでしょう。
人々に福音を受け入れる備えができていない場合,彼らの生活を豊かにするためにほかに何ができるか考えてください。あなたが育む関係はそれでもなお意義深く価値のあるものです。友人であり続けてください。
人は時々,自分に求められている変化について考える時間を必要とします。教会の電子メールやウェブサイトを通じてメッセージを受け取れるよう,彼らを助けましょう。これらのメッセージは,人々が将来もっと学ぶよう招かれたときにそれを受け入れる備えとなるかもしれません。
福音を受け入れてもらえないとき,失望するのは自然なことです。しかし,そのようなときに神に頼る人に,主は次のように約束しておられます。「わたしはあなたを強くし,あなたを助け,……あなたをささえる。」(イザヤ41:10)
キリストを信じる信仰を通して,平安を見いだし,自分の取り組みに自信を持つことができます。自分が何者であり,なぜ宣教師として主に仕えているのかを忘れないでください。信仰は,力強く前に進み,義にかなった望みを持ち続ける助けとなります。
研究と応用のためのアイデア
個人学習
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ヨハネ15:12-13;ヨハネ21:15-17;1テサロニケ2章;モーサヤ18:8-10を読んでください。人々を愛し,人々に仕えるという責任を,あなたはどれくらいよく果たしているでしょうか。どうすれば改善できるでしょうか。答えを学習帳に書いてください。
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3ニーファイ18:31-32;アルマ24:7-8;アルマ32:41を読んでください。以前にレッスンを受けていた人々に働きかけることについて,これらの聖句はどのようなことを教えているでしょうか。学んだことを学習帳に記録してください。それを同僚に教えてください。
同僚学習と同僚交換
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あなたのエリアの新会員と会う計画を立てましょう。必要に応じて,「わたしの福音を宣べ伝えなさい」アプリを使って新会員を見つけてください。次のような質問をしてください:
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あなたはどのように福音に備えられていましたか。
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教会との最初の出会いはいつ,どのように起こりましたか。
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どのようなことから,宣教師と話す決意をしましたか。
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あなたの継続的な進歩をどのようにお助けできるでしょうか。
これらの会合から,バプテスマに向けて進歩する人々を見つけることについてどのようなことを学びましたか。学んだことを今週応用するための計画を立ててください。
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以下のそれぞれのトピックを読んでください。第3章のレッスンを使って,ファインディングの簡単なアプローチを準備します。ファインディングの状況で教える練習をしましょう。
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人生にもっと方向性や目的が必要だと感じている
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神をもっと近くに感じたいと思っている
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大切な決断を下すために助けを必要としている
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ディストリクト評議会,ゾーン大会,伝道部リーダーシップ評議会
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「教える相手を見つける計画のビジョンを広げる」のセクションを読み,話し合います。各同僚組に,評価を完了してもらいます。
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これらのアイデアが,宣教師たちが教える相手を見つけるのにどのように役立ってきたかについて話し合います。
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教える相手を見つけるほかのアイデアをリストにします。宣教師たちにアイデアを実演するよう働きかけます。
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ファインディングの取り組みを改善するための個人の目標を設定するよう宣教師に働きかけます。
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ファインディングの機会のリストを作成します。
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各宣教師に一つの機会を割り当てます。割り当てられた状況でレッスンの一部をどのように教えるか,5分間で準備してもらいます。
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状況に合わせてメッセージの長さを調節することの必要性を強調してください。
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何人かの宣教師に,割り当てられた状況で自分が計画したレッスンを教えてもらいます。
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宣教師たちに,互いに1分間で福音のメッセージを分かち合う練習をしてもらいます。会員の家で教える,玄関口で教える,道端で教える,リフェローとして紹介された人にコンタクトするなど,様々なファインディングの場面を設定するとよいでしょう。これら一つ一つの場面で,教える練習をしてもらいます。
伝道部指導者と伝道部会長会顧問
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あなたの家族の中で,会員伝道活動の模範を示してください。あなたが経験したことを宣教師や会員たちに紹介してください。
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あなたの伝道部において教える相手を見つける最善の方法について,地元の神権指導者や組織の指導者と評議してください。
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伝道部内でレッスンを受けている人々に向けて話ができるような,宣教師のディボーショナルを計画してください。地元の神権指導者と調整し,会員が友人を連れて来ることができるようにします。あなたの話の前に,新会員から証と改宗談を分かち合ってもらうよう働きかけます。
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時折,宣教師に同行し,彼らが教える相手を見つけるのを助けてください。