アブラハムの聖約
アブラハムは福音を受け入れ,大祭司に聖任されました(教義と聖約84:14;アブラハム1:2参照)。また後に昇栄の聖約である日の栄えの結婚をしました(教義と聖約131:1-4;132:19,29参照)。アブラハムは自らの交わした聖約に伴い,自分の家族に関する偉大な約束を主から受けました。これらの約束には次のようなものがあります。
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アブラハムの種,すなわち子孫は福音を受け入れ,神権を持つ(アブラハム2:9参照)。
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アブラハムの子孫の働きによって,「地のすべての氏族は……救いの祝福すなわち永遠の命の祝福である福音の祝福を授けられる〔。〕」(アブラハム2:11)
アブラハムが主から授かったすべての聖約と約束をまとめてアブラハムの聖約と呼びます。それはアブラハムのすべての子孫に及ぶ永遠の聖約です(創世17:7参照)。アブラハムの子孫として数えられるために,人は福音の律法と儀式に従わなければなりません。そうすれば,血統的にアブラハムの子孫ではなくても,アブラハムの聖約からもたらされるすべての祝福を受けることができます(ガラテヤ3:26-29;4:1-7;教義と聖約84:33-40参照)。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であるあなたは聖約の子です(3ニーファイ20:25-26参照)。永遠の福音を授かり,アブラハム,イサク,ヤコブに与えられた約束と同じ約束を受け継いでいるのです。あなたには神権の祝福と永遠の命を受ける権利がありますが,それは救いの儀式を受け,その儀式に伴う聖約を守るあなたの忠実さに懸かっています。そしてあなたの努力とあなたの子孫の働きによって全世界の国民が祝福を受けることになります。