選択の自由

天の御父は人に選択の自由，自分自身で選び行動する能力をお授けになりました。選択の自由は救いの計画に不可欠な要素です。選択の自由がなければ，学習することも，進歩することも，救い主に従うこともできなくなります。選択の自由があるので，人は「すべての人の偉大な仲保者を通じて自由と永遠の命を選ぶことも，あるいは悪魔の束縛と力に応じて束縛と死を選ぶことも自由」なのです（2ニーファイ2：27）。

選択する力は，生まれるはるか以前から人に備わっていました。前世において開かれた天上の会議で，天の御父は御自身の計画を明らかにされました。その計画の中に選択の自由の原則も含まれていました。ルシフェルは反乱を起こし，「人の選択の自由を損なおうとし」ました（モーセ4：3）。その結果，ルシフェルと彼に従ったすべての霊は現世で肉体を受ける特権を剥はく奪だつされました。あなたがこの地上に存在することは，あなたが自らの選択の自由を行使して天の御父の計画に従ったことを確認するものです。

現世でも，あなたは選択の自由を持ち続けます。そしてこの賜たま物ものの使い方次第で，現世と来世におけるあなたの幸不幸が決定します。選択し行動するのは自由ですが，行動の結果を自由に選ぶことはできません。即座に結果は出ないかもしれませんが，後から必ず出ます。善と正義を選べば幸福，平安，そして永遠の命を得ますが，罪と悪を選べば最終的には苦悩に満ちた悲惨な生活が待っています。

あなたは自分の下す様々な決定に対して責任があります。自分の選びで神の戒めに従わない場合，それを環境や家族，友人のせいにすることはできません。あなたは誘惑に打ち勝つ偉大な力を秘めた神の子なのです。どのような環境にあったとしても正義と幸福を選ぶ能力が備わっているのです。

天の御父から授かった能力と才能を伸ばすのもあなたの責任です。あなたは自分に与えられた能力を使って何をしたか，自分に与えられた時間をどのように使ったか御父に報告する義務があります。時間を無駄に過ごさないでください。自分から進んで一生懸命努力してください。自由意志を使って多くの善いことを行ってください。