聖文
神の聖なる人々が聖霊の力によって書いたり,語ったりした言葉は「聖文となり,主の心となり,主の思いとなり,主の言葉となり,主の声となり,救いを得させる神の力とな〔ります。〕」(教義と聖約68:4)。教会が公式の聖典として認めている聖文は,しばしば標準聖典と呼ばれますが,それらは聖書,モルモン書,教義と聖約,高価な真珠です。これらの聖典については127-130ページに記されています。
日々の聖文研究の大切さ
聖文のおもな目的は,キリストについて
「望む者はだれでも,神の言葉を手に入れることができる……。この神の言葉は生きていて力があり,悪魔の悪知恵とわなと策略をことごとく断つ。また,悪人をのみ込むために備えられている,あの不幸の永遠の淵を横切る狭くて細い道にあって,キリストの人を導き,
また彼らを,まことに彼らの不滅の霊を天の王国におられる神の右に至らせ,もはや外に出されることなく,アブラハム,イサク,ヤコブ,およびわたしたちのすべての聖なる先祖とともに座に着かせるものである。」(ヒラマン3:29-30)
末日の預言者は,個人としても,家族としても,聖文を毎日研究するようにという勧告を与えています。ニーファイが兄弟たちに勧めたように,聖文を自分たちになぞらえ,神聖な古代の記録を
この勧告に従えば多くの恵みを受けることができます。日々,有意義な聖文を研究することにより,聖霊のささやきに対して敏感になることができます。信仰を築き,誘惑に対する防備を固め,天の御父とその愛する御子に近づくことができます。
聖文の個人学習計画を立ててください。毎日ある程度の時間を割いて聖文を研究することについて検討してください。その時間を使って,聖文を熟読し,
生涯にわたって聖文,特にモルモン書を読み続けてください。人生の様々な段階で聖文を学ぶときに,そこに秘められた宝を幾度となく再発見し,新たな意味と応用の仕方を見いだすことでしょう。
結婚している場合には,毎日,家族として聖文を読むための時間を取ってください。このような努力を続けるのは難しいことかもしれませんが,すばらしい永遠の結果をもたらします。
聖書
聖書は旧約聖書と新約聖書の二つの部分から成っています。旧約聖書は聖地における聖約の民に対する神の導きについての神聖な記録です。この記録にはモーセ,ヨシュア,イザヤ,エレミヤ,ダニエルといった預言者の教えが記されています。そして新約聖書には,救い主の降誕,地上での教導の業,
聖書は何回も翻訳されているため,様々な版で印刷されています。英語の場合は,欽定訳聖書が教会の聖典として受け入れられています。
末日聖徒イエス・キリスト教会では,聖書とそこに記された神聖な教えを尊んでいます。神のその民に対する導きに関する聖書の記録から,わたしたちは力と慰めを受けることができます。
モルモン書-イエス・キリストについてのもう一つの証
モルモン書は主の
1827年9月22日,モルモン書最後の預言者であったモロナイという名の天使が,預言者ジョセフ・スミスにこれらの記録を託しました。神の
モルモン書のおもな目的は,すべての人々に「イエスがキリストであり,永遠の神であり,すべての国民に御自身を現されること」を確信させることです(モルモン書,タイトルページ)。モルモン書はすべての人が「救い主のみもとに来なければならず,そうしなければ救われないこと」を教えてくれます(1ニーファイ13:40)。ジョセフ・スミスは,モルモン書は「わたしたちの宗教のかなめ石である。そして,人はその教えを守ることにより,ほかのどの書物にも増して神に近づくことができる」と語っています(モルモン書,序文)。
モルモン書は聖書で教えられている真理についてのもう一つの
モルモン書の終わりの方で,預言者モロナイは,この書物が真実であることをどのようにして知ることができるか教えています。「この記録を受けるとき,これが真実かどうかキリストの名によって永遠の父なる神に問うように,あなたがたに勧めたい。もしキリストを信じながら,誠心誠意問うならば,神はこれが真実であることを,聖霊の力によってあなたがたに明らかにしてくださる。」(モロナイ10:4。3節と5節も参照)。
教義と聖約
教義と聖約には,預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示が収められています。そこには,末日におけるほかの預言者に与えられた啓示も幾つか含まれています。この聖典は,古代の文書の翻訳ではないという点で,特異な聖典です。それは主がその選ばれた末日の預言者たちに与えられた啓示を集めたものです。
預言者ジョセフ・スミスは,教義と聖約は「この終わりの時における教会の基であり,世に益をもたらすものであって,わたしたちの救い主の王国の奥義の
高価な真珠
高価な真珠にはモーセ書,アブラハム書,マタイによる福音書第24章のジョセフ・スミス霊感訳,ならびにジョセフ・スミスの幾つかの著作が含まれています。
モーセ書は聖書のジョセフ・スミス霊感訳からの短い抜粋です。それは旧約聖書の創世記の冒頭にあるモーセの書いたものよりも完全な記録です。そこには,聖書から失われた多くの教義と教えが収められ,救いの計画,地球の創造,アダムとエノクに対する主の導きについてのさらなる情報が記されています。
アブラハム書は,パピルスに記され,1835年に教会の所有となった古代の記録の翻訳です。預言者ジョセフ・スミスはこの記録を啓示によって翻訳しました。この書物には,天上の会議,地球の創造,神の属性,神権についての真理が含まれています。
ジョセフ・スミス-マタイは,救い主の再臨に関する救い主御自身の教えについて,わたしたちの知識を増し加えるものです。
高価な真珠に収められているジョセフ・スミスが
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ジョセフ・スミス-歴史は預言者が書いた教会の歴史からの抜粋です。それは最初の示現,預言者ジョセフへのモロナイの訪れ,金版の入手,アロン神権の回復を含め教会の回復に至るまでの一連の出来事を記したものです。
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信仰箇条は,預言者ジョセフ・スミスが教会の基本的な信条と教義について記したものです。