2019
自分自身に喜びを見いだす
2019年8月


デジタル版のみ:ヤングアダルト

自分自身に喜びを見いだす

自分を愛し,多少人と違う点もすべて自分の特徴として受け入れられるようになるには,どうしたらよいでしょうか。

筆者はアメリカ合衆国アイダホ州在住です。

ヤングアダルトであるわたしは,たいていの人は自分を愛して自分の中に喜びを見いだすのに苦労していると考えています。自分の体形や性格,能力があまり優れているとは思わないことに始まり,自分の悪いところがどこか具体的に分かると(残念なことに,これは非常に簡単に分かります),それを変えようと努力します。しかし,すぐには変わらないかもしれませんし,自分の希望どおりにいかないかもしれません。それに,ソーシャルメディアで見た人と自分を比べるようになると,また惨めになってしまいます。悲しいことに,多くの人が惨めな気持ちに浸り,自分で「欠点」だと思うことにばかりこだわっていて,自分に喜びを見いだそうという努力をしません。

それではいけません。しかし,外見や行動,感じ方を「こうあるべき」と考えさせようとするメディアや人に囲まれているのですから,わたしたちが自分の個性に喜びを見いだせないのも,いたし方ありません。気まぐれな理想を常に社会から押し付けられる中で,自分を愛し,多少人と違う点もすべて自分の特徴として受け入れられるようになるにはどうしたらよいのだろうか,とわたしはしばしば考えてきました。

さて,自分と自分の個性と信条,標準に喜びを見いだすことから始めます。

問題は,どうやってそれを始めるかということです。

それは人それぞれ違うと思うのです。しかし,だれにでも関係のある行動が幾つかあると思います。

  • 第1に,自分が幸せになれるようなことをする。例えば,わたしは運動が嫌いでした。大嫌いだったのです。でも,実は最近,運動するのが好きになってきました。運動は(ハイキングでもジムに行くのでも),自分と向き合う時間を与えてくれます。それに,気分が良くなります。それは体重を落とそうとか,ある特定の体型になろうとかしているからではなく,自信が持てるようになるからです。体力と自信がつき,自分の内面から喜びが湧いてくるのです。

とはいえ,幸せになる方法は運動だけではありません。健康的な食生活に変えたり,瞑想したり,早く床に就いたりするのでも構いません。深呼吸や背伸びといった,簡単なことをするだけでもよいのです。

  • 第2に,自分がどういう存在かを知る。これには少し時間がかかりますが,自分がどんな存在かが分かったら,すべてが違ってきます。わたしは自分が神の娘であることを知っています。完全な御方であられる神が,わたしを造られたのです。なぜそれが分かるのでしょうか。わたしは祈り,聖文を読み,わたしと同じ信仰を持つ人たちの仲間に入りました。聖文を読みながら,「神はわたしのことをどう思っておられるのだろうか」と疑問に思ったこともあります。そこで気づいたのは,神が昔に御自分の民を愛していたのであれば,現代のわたしたちのことも同じように愛しておられるということでした。

天の御父はわたしたちをお造りになるときに決して間違いを犯されませんでした。皆さんやわたしが欠点と思うことが,実はキリストに心を向けて,キリストによって完全になる機会であることが多いのです。現在のところ,わたしは完全にはほど遠いのですが,神はわたしを娘として見ておられ,まさにわたしを造ってくださったほどに愛しておられます。天と地をお造りになった御方が,わたしのような者を世界に必要な存在だと判断されたのです。これが分かると,だれでも心に喜びが湧き上がります。

  • 第3に,自分の長所に目を向ける。わたしたちは皆,非常に多くの様々な能力を持っていますが,自分の得意分野を知るのは,時に困難です。趣味について考えてみてください。あなたが見逃している才能や長所がそこから見えてくるかもしれません。自分の長所は何か,家族に聞いてもよいでしょう。自分よりも家族の方があなたの才能をずっと良く見抜いていることは,よくあります。祝福師の祝福をよく読むと,神が自分に祝福してくださった賜物と能力を具体的に知ることができます。

そしてさらに知りたいときには,それについて祈ってください。天の御父は,あなたにどんな神聖な賜物があるかが分かるよう,いつでも助けてくださいます。それに,自分のどこを伸ばせばよいか教えてくださるよう神に願い求めることもできます。自分の弱点を知って主の力を願い求めると成長します。ですから,欠点があってもめげないでください。神はあなたに欠点があるようにしただけでなく,長所も与えておられます。謙遜になって取り組み,主の導きを求めるならば,成長し,自分に喜びを見いだすことができるようになります。

神は,この人生でわたしたちが喜びを感じることを願っておられます。以上の3つのことを行うならば自分に喜びを見いだすようになると,わたしは確信しています。わたしはこの3つを毎日実行して喜びを感じるようになり,それ以後ずっと喜びを感じています。