「かすかな光を見いだす」「被害者への支援」
「わたしの価値を見いだす」「被害者への支援」
かすかな光を見いだす
注:この話は,虐待被害者(サバイバー)である人が分かち合ってくれた実体験です。名前や個人を特定する情報は変更しています。
わたしの結婚生活は順調にスタートしたかのように思えました。恋をしていて幸せでしたが,しばらくたつと,身体的,心理的,言葉による虐待が始まったのです。わたしは自分と子供たちを守るための突破口を必要としていましたが,自分の家族のために新たな未来を築く方法に対する知識の欠如や恐れによって,助けを求めることができずにいました。しかし9年たったとき,わたしは逃れる方法を考え出しました。
9年間虐待の続いた生活からどのように抜け出せたのでしょう。何を行ったのでしょうか。わたしは逃れる道はないと告げるサタンの声に耳を傾けるのをようやくやめて,代わりに虐待を伴う結婚を終えるための導きとなるよう天の御父がわたしに備えてくださったかすかな光を見いだすことにしたのです。祈る方法を学び,そのようなかすかな光を見いだすため,神の導きに従う方法を学びました。
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聖約を守り,什分の一を納め,御霊の促しに従う方法を学びました。こうした行いにより,天の御父への信仰をしっかりと保ち続けることができました。
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ビショップとともに取り組み,個人の啓示を受ける力を得ました。その力を通じて,この結婚を終える時期を知りました。
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わたしは,状況を防ぐことも,元に戻すことも,夫を光に導くこともできないという見通しと答えを得ました。夫は天の御父の御手の中にあったため,わたしは手を放すしかありませんでした。
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訓練を受け,教員になることによって,財政的な独立を勝ち取りました(しかし,そこまでに到るのに結婚生活において5年かかりました)。
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警察官に相談するような状況となり,その警察官から被害者支援センターについての情報を受け取りました。
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被害者支援センターは,一時的な保護命令が得られるように助けてくれました。
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裁判所により恒久的な保護命令が与えられ,その後離婚し,子供に対する完全な親権を確保しました。
癒しを受けている間も,精神的,心理的に後退することがありました。そのようなことが起きるのは,悪夢を見ているときでした。サタンが次のような偽りを言うのです。「おまえには手に負えない。なすべきことが多すぎるし,子供も多すぎるし,問題も多すぎる。結婚を終えたら,おまえを求める人などいるのか。解決すべきべきことがあまりにも多い。おまえが弱すぎるから,自分の夫を助けることもできないのだ。」サタンは否定的な考えを浴びせかけることでわたしの自尊心を傷つけようとし,自分に価値がないと信じさせようとしました。こうした考えが何度も脳裏をよぎりましたが,幸いにも長くは続きませんでした。
それはなぜでしょうか。わたしにはやらなければならない事柄が膨大にあったからです。わたしは5人の子供の母親であり,その内3人は自閉症でした。わたしは過去も現在も聖約を守ってきました。当時5年生の自閉症の子供たちを教えており,教員免許の取得と,特別教育における修士号の取得に向けて,すべてを同時に行っていたのです。わたしは自分の仕事や証,人生に焦点を当てることによって,自分の祝福に対する展望と確証を得ました。その確証がサタンの声を静めたのでした。
わたしは,人との意思の疎通,友情,愛を培う可能性と希望も得ました。わたしはパターンや支援,物事の構成,友情,そしてだれにでも起こり得る陥りやすい誤りを見つけるために,観察し,日記に記録し,それを何度も何度も読み返しました。
再び愛を感じられるようになったとき,わたしは次の二つの重要な点を学びました。(1)御自分のすべての子供たちに対する天の御父の愛は完全であり,そして(2)その愛のゆえに,天の御父は御自分の子供たちの選択の自由を妨げることはなさらないということです。選択の自由を通して,わたしたちは光か闇か,愛か争いかを選ぶことができます。御霊の促しに耳を傾けることができ,希望を持つことができます。そして最後に,わたしたちは虐待の淵から出るよう導くかすかな光を見いだすことができるのです。
あなた自身または知人が虐待を受けているなら,今すぐ公的機関,児童福祉サービス〔訳注—児童相談所など〕,または成人福祉サービス〔訳注—警察やDV被害者相談,女性相談センターなど〕に助けを求めてください。また被害者擁護サービス,カウンセリングまたは医療の専門家の支援を求めるのもよいでしょう。こうしたサービスはあなたを保護し,さらなる虐待を防ぐ助けとなるでしょう。さらに詳細な情報については「危険な状況にありますか」ページを参照してください。