虐待
日々学ぶ


「日々学ぶ」被害者への支援

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日々学ぶ

注:この話は,虐待サバイバーである人が分かち合ってくれた実体験です。名前や個人を特定する情報は変更しています。

33歳のときでした。わたしは離婚を経験し,再びデートを始める決心をしました。別々の機会に二度,社交活動で知り合った男性たちから性的暴行を受けました。自分の身に起こったことを認めるのはとても難しいことでした。それを認めるまでに相当な時間を要しました。身体はショック状態に陥り,感覚がなくなりました。自分が利用され,価値がなく,恥じる気持ちを感じる時期を経験しました。

挑戦することに疲弊し,諦めようと思ったこともありました。自力でこの闘いに勝利することはできないと悟ったのです。専門のカウンセラーの助言を求めました。彼女は深い悲しみの過程においてわたしを助け,導いてくれました。

ビショップにも定期的に相談しました。カウンセラーとビショップはわたしが前進し続けられるよう導き,励ましてくれました。さらに天父とイエス・キリストと関係を築くよう励ましてくれました。わたしを精練し,力を与え,少しずつ克服できるよう助けてくださいと天父にひざまずき懇願したこともありました。希望と癒しを得ることは可能です。わたしは,この旅路を通して,自分自身と天の御父,救い主について,多くのことを学びました。

天父を信頼することについて学びました。天父は何が最善かを御存じです。ひざまずいて,助けや助言,そして導きを必要とするべきときがいつなのかを学びました。

友人とはどういうものか,真の友情とは何かについて学びました。境界線を引く方法も学びました。

愛,思いやり,忍耐についてさらに学びました。

特に自分のせいではないときに,自分自身に対してもっと寛容になること,そして自分を責めないことにつぃて学びました。自分を裁かず,厳しくならないようにすることを学びました。日がたつにつれて,自分自身をさらに愛することを学んでいます。

内に秘めた勇気が今の自分になるのを助けてくれたことに感謝しています。日々成長し,学んでいる段階です。しかし,今わたしがたどっている道と乗り越えてきたすべてにとても感謝しています。

これは静かなる旅かもしれません。多くの人はわたしが経験してきたことを知らないでしょう。しかし,最も静かで勇気ある行いがしばしば最も力強いものであることもあります。

キリストが贖罪によって差し伸べることがおできになる癒しの力を理解しています。主がわたしの痛みや苦悩をゲッセマネの園の十字架上でどのように耐えられたか,もう少し理解しています。天使の力と天使が与えてくれる守りを信じています。この旅の間,わたしは独りではないことを知っていますし,神がわたしたちの生活のすべての側面に確かにかかわっておられるという証が強まりました。神は時々確認されるのではなく,常にわたしたちに時間を注ぎ,見守っておられます。

証が強まりました。霊界がたしかに実在することを学びました。日常的に敵と闘っていたことを知りました。霊の武具を自分が身に着けていることを想像することは,わたしに強さをもたらす助けとなりました。経験したことを認め,受け入れるときに通らなければならなかった重苦しさや霧から自らを霊的に守る必要があったことを知りました。わたしの痛みはとても深く,実在しました。実際,わたしの心や全身が痛みました。自分の体が病に侵されたのではと感じるほどでした。

しかし,この経験は内なる強さ,今まで持ち合わせていると知らなかった強さをも引き出してくれました。その強さは,親切で,勇気を与え,高めてくれます。その強さは,難しいこともできると教えてくれます。その強さは,困難な時を乗り越えさせてくれます。その強さは,わたしが知っているよりもわたしのことを理解してくれます。わたしの御霊,魂,かつて天父とともに住んだ自らの永遠の本質,そしてわたしができると知っている御霊が再熱するのを感じました。

わたしたちの魂は,わたしたちが想像し得る以上の価値があります。イエス・キリストの助けと力に頼るとき,わたしたちは最終的に克服し,乗り越え,勝利を得,成功するのです。わたしたちは天の王の息子,娘です。これは喜ぶべき事柄です。わたしたちは壮大で美しい存在として作られました。そのことをわたしたちは想像したり,感じたりすることができません。わたしたちの現在の在り様を喜ぼうではありませんか。わたしたちは天父の目に美しく,高貴な存在として映っています。大変価値ある存在なのです。わたしたちの魂は天父のおられる家へ帰り,もう一度御前に行くことを切望していると信じています。わたしはわたしの父,わたしの王を賛美します。

あなた自身または知人が虐待を受けているなら,今すぐ公的機関,児童福祉サービス〔訳注—児童相談所など〕,または成人福祉サービス〔訳注—警察やDV被害者相談,女性相談センターなど〕に助けを求めてくださいまた被害者擁護サービス,カウンセリングまたは医療の専門家の支援を求めるのもよいでしょう。こうしたサービスはあなたを保護し,さらなる虐待を防ぐ助けとなるでしょう。さらに詳細な情報については「危険な状況にありますか」ページを参照してください。

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