教師養成のためのその他の助け
学習経験10—教える事柄を決める:聖典と教師用手引きを使用する


学習経験10

教える事柄を決める:聖典と教師用手引きを使用する

概要

この学習経験は以下の概念を取り上げています。

  • 教師用手引きの紹介

  • 教科課程を採り入れ,適応させる

  • レッスンを準備するために教師用手引きと聖典を使う

woman reading scriptures

重要な概念

マレー姉妹はワードで毎月数回,福音の教義クラスを楽しく教えていました。新しくセミナリーの教師として召されたことをうれしく思っていますが,効果的なレッスンをどのように毎日準備できるだろうかとも考えています。「毎日レッスンを準備して教えるのは,とても大きな責任だわ。どのようなリソースの助けを得られるのかしら。」

教師用手引きの紹介

平日に毎日レッスンを準備することは,圧倒されるような,時間のかかる仕事だと思えるかもしれません。

video iconchurchofjesuschrist.orgにあるビデオ“Introduction to the Teacher Manual”(『教師用手引きの紹介』)(4:01)を視聴してください。このビデオでは,聖典と教師用手引きを使って,効果的で効率的にレッスンの準備をする方法を学びます。

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注—教師用手引きをまだ受け取っていない場合は,スーパーバイザーに連絡してください。インスティテュートはchurchofjesuschrist.org/manual/institute,セミナリーはchurchofjesuschrist.org/manual/seminaryでも全ての手引きを見ることができます。

教師用手引きの活動

注—セミナリーとインスティテュートの教師用手引きの各レッスンは,効果的に準備ができるようにまとめられています。全ての教師用手引きが同じように構成,分類されているわけではありませんが,全ての教師用手引きで類似した資料が利用可能です。この学習経験の活動は,最新のセミナリーの手引きに基づいています。

handout icon教師用手引きのいずれかのレッスンを開くか,もしくはこの手引きの付録にある「サンプルレッスン—3ニーファイ11:1-17」と題のついた配付資料を使ってください。

レッスンを一通り読んで,以下の要素を探してください。各要素を見つけたら,以下のリストにチェックをつけてください。

  • レッスンのタイトル

    レッスンのタイトルは,そのレッスンで採り上げる聖典の章を示しています。

  • 聖句ブロックの紹介

    聖句ブロックの紹介は,その聖句ブロックの背景と内容の概要です。

  • 節のまとまり(セグメント)と背景の要約文

    節のまとまりは,特別なテーマや行動に焦点を当てた一連の節です。背景の要約文は,節のまとまりの中の出来事や教えを要約しています。

  • レッスン内容

  • 教義や原則を表した文

    教義や原則を表した文は,霊的な真理を簡潔に言い表した文です。

  • 注釈,背景の情報,追加の教え方のアイデア(全てのレッスンにあるわけではありません)

    注釈や背景の情報とは,追加の引用や歴史的背景もしくは聖文に関する説明です。追加の教え方のアイデアは「レッスン内容」の項で示されていないか,あるいは強調されていない教義と原則を教えるための提案です。また,DVDプレゼンテーションやchurchofjesuschrist.orgの動画など,映像メディアを用いる提案も挙げられています。

教師用手引きにある「福音を教え学ぶときの基本」

セミナリーとインスティテュートの教師用手引きは,各レッスンを準備し教えるときに,「福音を教え学ぶときの基本」を実践できるように作られています。

video iconchurchofjesuschrist.orgにあるビデオ“The Fundamentals in the Curriculum”(『教科課程における基本』)(2:15)を視聴してください。視聴しながら,セミナリーとインスティテュートの教師用手引きが各レッスンで,どのように「福音を教え学ぶときの基本」を実践できるよう教師を助けているか探してください。

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教科課程を採り入れ,適応させる

十二使徒定委員会のダリン・H・オークス長老は,教師がどのようにセミナリーとインスティテュートの教科課程資料を使うかに関して,次のように教えています。

Elder Dallin H. Oaks

「まず基本に従い,次に状況に合わせて変えます。指定されているレッスンに十分精通していれば,その後,御霊に従って変えることができます。」(「ダリン・H・オークス長老とのパネルディスカッション」〔宗教教育セミナリー・インスティテュート衛星放送,2012年8月7日〕,si.churchofjesuschrist.org

セミナリーやインスティテュートの教師として,教師用手引きにある教科課程を採り入れ,それから生徒の必要に合わせるようにします。

採り入れる

適応させる

教科課程を採り入れるとは,聖文と教師用手引きに書かれているレッスンを読み研究するということです。教科課程を通して,聖文,霊感された聖文の記録者の意図,改心を促す原則,基本的な教義を理解できます。内容を信頼してクラスで使ってください。

教科課程を適応させるとは,御霊の導きに従い,生徒一人一人の必要を満たし,彼らが成功できるようにレッスンを変えるということです。

レッスンの準備のために聖典と教師用手引きを使う

教師用手引きを効果的に使うとき,多くの準備時間をかけずに教化するレッスンを準備することができます。

video iconchurchofjesuschrist.orgにあるビデオ“Curriculum Overview”(『教科課程の概要』)(4:45)を視聴してください。このビデオは,聖典と教師用手引きを合わせて使うことで,どのように生徒にとって効果的なレッスンを準備できるかをまとめています。

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video iconchurchofjesuschrist.orgにあるビデオ“Using the Scriptures and the Teacher Manual”(『聖典と教師用手引きを使う』)(5:11)を視聴してください。このビデオでは,レッスンの準備に聖典と教科課程を合わせて使うことについて,ウィルソン姉妹が大切な助言を分かち合っています。視聴しながら,レッスンを準備するときに覚えておくべき大切な考えを探してください。

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レッスンの準備の活動

handout icon聖典と教師用手引きを使って,レッスンを準備する練習をしてみましょう。教師用手引きのいずれかのレッスンを開くか,もしくはこの手引きの付録にある「サンプルレッスン—3ニーファイ11:1-17」と題のついた配付資料を使ってください。

以下の段階を完了したら,準備の段階を完了したと分かるようにチェックをつけてください。

  • レッスンのタイトルを読んで,聖典のその部分を開く。

  • 聖句ブロックの紹介を読む。

  • 霊感を求めて読み,学び,深く考え,祈ることにより,聖句ブロックに熱心に取り組む。

  • 教義と原則を述べた文によく注意を払いながら,レッスンの内容を研究する。

  • 生徒の必要を深く考えて,最も必要な原則はどれかを判断する。

  • 生徒の必要に合わせて,さまざまな原則をどの程度強調するか決める。

  • レッスンにある補助資料を読んで,レッスンでどう使うか考える。

share iconこの経験について,訓練指導者やグループと話し合えるようにしておいてください。

まとめと応用

覚えておくべき原則

聖典は教授資料の源であり,教師用手引きはレッスンを準備するための資料です。

  • 教科課程は,レッスンを効果的・効率的に準備できるように構成されています。

  • 教科課程を採り入れて,生徒の必要に合わせることができます。

  • 教科課程を変えるとき,生徒の必要と聖霊の促しを慎重に考慮してください。

  • 教科課程を効果的に使ってレッスンの準備をするとき,生徒の必要に合わせることができます。

Elder Henry B. Eyring

「教会で教える教義が正確であることを確認するために預言者によって召されている人々は,皆さんが受け取るその教科課程の中の全ての言葉,全ての写真,の図表を全て再検討します。教科課程は神から霊感されたものであるという信仰を働かせることによってのみ,教科課程の力を引き出せるのです。……

教科課程の内容とその配列に忠実であれば,わたしたちが持つたぐいない教授の賜物は抑えられることなく,引き出されることでしょう。」(“The Lord Will Multiply the Harvest”〔ヘンリー・B・アイリング長老との夕べ,1998年2月6日〕,4-5,si.churchofjesuschrist.org

「それゆえ,どうしますか?」

この学習経験を完了するために,今日学んだ原則に基づいて行おうと思うことを幾つか書き留めてください。