単元25—第2日
エペソ4－6章
はじめに
エペソの聖徒たちへの手紙の中で，使徒パウロは，主が御自身の教会を設立され，聖徒を全き者とし，一致させるために指導者を召したと教えました。パウロはまた，教会員に以前の生活を捨て，キリストに従う者として新しい生活を始めるよう励ましました。その後パウロは，サタンの誘惑に対抗するために，家族関係を強める方法を聖徒に教え，「神の武具で身を固め」るよう奨励しました（エペソ6：11）。
エペソ4：1－16
パウロ，イエス・キリストの教会の重要性について教える
次の二つの状況についてよく考えてください。
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学校で先生が，生徒たちが物議を醸す話題について，意見を発表するよう求めました。生徒たちが自分たちの意見を述べているときに，あなたは，生徒たちのほとんどが教会の教えとは異なる立場を支持していることに気づきました。
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あなたの国の国会議員は，教会の指導者たちが誤っていると教えている行いを合法化しようとしています。
これらの状況が教会の会員にとって難しい状況となり得るのはなぜですか。
エペソ4：1－16を研究しながら，価値観や信念が移り変わっていく世の中で，何が正しく何が間違っているのか知ることができる方法についての真理を見つけてください。
エペソ4：1－6を読み，使徒パウロが教会とその教義について教えたことを見つけてください。
パウロはどのような意味で「主は一つ，信仰は一つ，バプテスマは一つ」と教えたのだと思いますか（エペソ4：5）。
わたしたちの時代と同じように，パウロの時代にもイエス・キリストの真実の教会は地上に一つしかありませんでした（教義と聖約1：30参照）。
エペソ4：7－10に記録されているとおり，パウロは，イエス・キリストの贖罪を通して，わたしたちは皆神の恵みの賜物（わたしたちを救うことを可能にする主の力）を受ける機会を与えられていると教えました。パウロはまた，キリストが他の賜物を人類にお与えになったことも教えました。
エペソ4：11を読み，主が御自身の教会に与えられた，すなわち，設けられた職には何があるかを見つけてください。（エペソ4：11－14はマスター聖句です。見つけやすいように，特別な印をつけるかメモをするとよいでしょう。）
今日のイエス・キリストの教会における神権の職の名称は，パウロの時代に使われていた名称とは同じではない場合があるかもしれませんし，初期のイエス・キリストの教会には，現在の教会にある全ての召しはなかったかもしれません。例えば，預言者ジョセフ・スミスは「伝道者とは祝福師です」と教えました（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』139）。また，牧師とは羊飼い，つまり群れを導く者のことであり，現代に当てはめるとビショップ，支部会長，ステーク会長，地方部会長のことです。自分の聖典に，これらの用語の現代における同等の召しを書くとよいでしょう。
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次の不完全な真理を聖典学習帳に書いてください。主は，を助けるために，使徒，預言者，およびその他の教会指導者を召された。（この文章に書き加えます。）
エペソ4：12－13を読み，パウロは，主が教会に使徒，預言者，その他の指導者を与えられた理由について何を教えたか見つけてください。
主は聖徒を全き者とするために，主の教会の会員に使徒，預言者，およびその他の教会指導者を与えられたことに注目します。この語句を聖典学習帳に書いた真理の空白部分に書き加えてください。また聖典学習帳に，使徒，預言者，およびその他の教会指導者がわたしたちを全き者とするよう助ける方法も幾つか書いてください。
エペソ4：14を読み，主が御自身の教会に使徒，預言者，その他の指導者を与えられた別の理由を見つけてください。
この聖句から，主はまた，偽りの教義から聖徒を守るためにこれらの指導者たちを聖徒にお与えになったことが分かります。この語句を聖典学習帳に書いた文章に書き加えてください。
エペソ4：11－14から，次の真理が分かります—主は聖徒を全き者とし，偽りの教義から守る助けとなるように，使徒，預言者，およびその他の教会指導者を召された。
ひどい嵐のさなか，荒波にもまれる船がどうなるか考えてください。
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マスター聖句—エペソ4：11－14
エペソ4：17－32
パウロ，悪を脱ぎ捨て，イエス・キリストによって新しき人となるよう聖徒たちに勧める
パウロが手紙を書いたエペソの人々の多くは，教会の新会員であった可能性があります。エペソ4：17－32を研究しながら，これらの教会員にイエス・キリストの弟子として行う必要があるとパウロが教えた事柄を見つけてください。
エペソ4：17－20を読み，教会に加わっていない異邦人の霊的な状態を説明する言葉や語句を見つけてください。教会外の異邦人たちが，このような霊的な状態にあった理由は何であったとパウロが言ったかに注目します。
エペソ4：21－24を読み，教会の会員が他の人々とは違う者になる助けとなったのは何かを見つけてください。自分の聖典に，見つけた事柄に印をつけたりメモをしたりするとよいでしょう。
真理を教えられてきた人は何を「脱ぎ捨て〔る〕」ようパウロは言ったでしょうか（エペソ4：22）。
キリストを信じる信仰を育み，罪を悔い改め，救いの儀式を受け，戒めを守ることによって，日々熱心にイエス・キリストの福音に従って生活するとき，わたしたちは「新しき人を着る」のです（エペソ4：24）。パウロの教えから，次の真理を見つけることができます—イエス・キリストの弟子は，罪深い古い習慣を捨て，義にかなった新しい習慣を取り入れる。
エペソ4：25－32を読み，キリストの弟子が「脱ぎ捨て〔る〕」（22節），あるいは「捨て去〔る〕」（31節）必要がある事柄と，キリストの弟子が「着る」（24節）必要がある事柄を見つけてください。自分の聖典に，見つけたことに印をつけたりメモをするとよいでしょう。エペソ4：26のジョセフ・スミス訳は，「あなたがたは怒りながら罪を犯さずにいられようか」で始まっています（ジョセフ・スミス訳エペソ4：26〔『聖句ガイド』内「聖書のジョセフ・スミス訳（抜粋）」，scriptures.lds.org〕）。
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古い習慣を脱ぎ捨て，イエス・キリストに完全に従うことは，一時の出来事ではなく継続的な行程であることを覚えておいてください。
エペソ5－6章
パウロは聖徒たちに，主との関係について，また「神の武具で身を固め」ることについて勧告する
エペソ5章には，使徒パウロが，主と教会の関係を家族や他の人々との関係の指針とすべきだと教会員に教えたと記されています。エペソ5：21の「互に仕え合うべきである」という語句は，自分よりも他の人々を優先するという意味であり，「キリストに対する恐れの心」（訳注—欽定訳エペソ5：21では「神に対する恐れの心」）という語句は，神に対する愛と尊敬の念を指しています。
エペソ6：1－4を読み，両親との関係についての子供たちへのパウロの勧告を見つけてください。
あなたの家族関係はこの勧告に従うことによってどのように強められるか深く考えてください。
教会員に「新しき人を着る」（エペソ4：24）ことで義にかなった聖い人となるよう強く促した後，パウロは彼らに防御のためのものをさらに身にまとうよう勧告しました。
エペソ6：11－13を読み，神の聖徒たちが身にまとうべきだとパウロが教えたものを見つけてください。
わたしたちが「神の武具で身を固め」るべきなのはなぜか，パウロはその理由について何と言っているでしょうか（エペソ6：11）。自分の聖典に，これらの理由に印をつけるかメモするとよいでしょう。
エペソ6：14－17を読み，神の武具を構成するとパウロが語ったさまざまな霊的武具を見つけてください。
これらの武具で身を固めることはどのように罪を避ける助けとなるでしょうか。毎日，神の武具で身を固めるためにどのようなことができるでしょうか。