(1)主が約束を果たしてくださることを信じ,(2)救い主の贖いの犠牲への感謝の念を強め,(3)聖餐を生活の中でより有意義なものとするように促す。
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祈りをもって,以下の聖句を研究する。
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出エジプト1-3章。イスラエルの子らはエジプト人によって奴隷となる(1:1-14)。パロはイスラエル人の間に生まれる男の子をすべて殺すように命じる(1:15-22)。モーセが生まれ,パロの娘によって育てられる(2:1-10)。モーセはエジプト人を殺し,ミデヤンの地に逃れ,そこでチッポラと結婚する(2:11-22)。主は燃えるしばの中からモーセに現れ,イスラエルを奴隷の境涯から解放するように命じられる(3:1-22;出エジプト3:2の「主の使」という語句がジョセフ・スミス訳聖書では「主の現れ」と変えられていることを説明する)。
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出エジプト5-6章。モーセとアロンはイスラエルの民を解放するようパロに求めるが,パロはそれを拒み,イスラエルの民にさらに重い労役を課す(5:1-23)。主はアブラハムと交わした聖約を成就すると約束される(6:1-8)。(注意-第7-10章には,イスラエルの解放を求めて,モーセが何度もパロに訴えたことが記されている。数多くのしるし,不思議な現象,災いがあったにもかかわらず,パロはモーセの求めを拒む。7章3節ジョセフ・スミス訳では,「〔主〕はパロの心をかたくなにする」という語句が「パロは心をかたくなにした」となっている。)
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出エジプト11-13章。主はエジプトにもう一つの災いを送ると約束される。それはすべての家の初子が死ぬというものである(11:1-10)。主は過越の備えをモーセに命じられる。それはイスラエルを災いから守るためである(12:1-20)。エジプトの初子は命を奪われる(12:29-30)。パロはモーセに,イスラエルの民をエジプトから連れて行くように求め,イスラエルの民はエジプトを出る(12:31-42)。モーセはイスラエルの子らに,エジプトからの解放を記念するために,将来において種入れぬパンの祭をするように命じる(13:1-16)。主は,昼は雲の柱,夜は火の柱をもってイスラエルの民の前を進まれる(13:17-22)。(「過越の祭」と「種入れぬパンの祭」はよく同じ意味で用いられる。過越は種入れぬパンの祭の最初の日を言う。)
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出エジプト14章。パロとその軍勢はイスラエルの子らを追跡する(14:1-9)。イスラエルの子らが恐れおののいたために,モーセは主に助けを求める(14:10-18)。イスラエルの子らはエジプトの軍勢の追跡から救われ,乾いた地の上を通って紅海を渡る。パロの軍勢は彼らを迫ったが,おぼれて死ぬ(14:19-31)。
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そのほかの読書課題:出エジプト4章;7-10章;15章。
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一人の生徒に,出エジプト1,2章の内容を要約して話すように依頼しておく。
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「過越」と「聖餐」と書いた紙を準備する。
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以下の資料が入手できれば,その幾つかをレッスンの中に取り入れるとよい。
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「動物の犠牲と贖い」(6分38秒),『「旧約聖書」ビデオ・プレゼンテーション』(53224 300)
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絵「イエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』240);「かごの中のモーセ」(『福音の視覚資料セット』106);「モーセと燃えるしば」(『福音の視覚資料セット』107);「紅海を渡るイスラエルの民」
以下の質問や説明はレッスンの展開を補足するためのものである。この中の幾つかをレッスンに取り入れてもよい。