生徒がシオンを築き,主の業に反対する人々にキリストのような愛を示すよう励ます。
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以下の聖句を祈りをもって研究する。
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エズラ1-6章。クロス王はイザヤの預言に自分の名前が記されていることを知り,主の御心を行う気持ちに満たされる。クロス王はバビロンで捕虜となっていたユダヤ人を解放し,彼らにエルサレムへ戻って神殿を再建するよう勧める(エズラ1章)。ゼルバベルとエシュアは約5万人のユダヤ人を率いてエルサレムに戻り,神殿の再建に着手する(エズラ2-3章)。サマリヤ人は神殿の建築を手伝うことを申し出るが,断られたため,工事を阻止しようと試みる。そして神殿の再建は中断する(エズラ4章)。数年後に預言者ハガイと預言者ゼカリヤはユダヤ人に神殿を完成させるよう勧める。サマリヤ人は相変わらず工事の続行に反発する(エズラ5章;ハガイ1章も参照)。ダリヨス王は神殿の再建を命じたクロス王の言葉を再確認する。そして神殿は完成し,紀元前515年ごろに奉献される(エズラ6章)。
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エズラ7-8章。神殿の奉献から50年以上を経て,エズラはペルシャのアルタシャスタ王から別のユダヤ人グループを率いてエルサレムへ戻ることを許された。エズラと民は断食して祈ったため,主の守りを受けて旅を続けることができた。
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ネへミヤ1-2章;4章;6章。エルサレムへ戻ったユダヤ人が「大いなる悩みと,はずかしめのうちに」あることを知ったネヘミヤは,アルタシャスタ王からエルサレムへ行って城壁を再建する許可を得る(ネヘミヤ1-2章)。ユダヤ人に敵対する人々は城壁の再建を阻止しようとする。ネへミヤは人々に武装させながら工事を進め,ついに城壁を完成させる(ネヘミヤ4,6章)。
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ネへミヤ8章。エルサレムの周囲に城壁が巡らされると,エズラは民のために聖文を読んで聞かせる。彼らは律法の言葉を聞いたとき,涙を流して,律法に従うことを望む。
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そのほかの読書課題:『聖句ガイド』ハガイ1章;「エズラ」の項,50ページ;『聖句ガイド』「ネへミヤ」の項,192-193ページ。
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一人の生徒に,「聖句を使った話し合いと応用」の最初の部分で採り上げる聖句に関して,当時の時代背景を簡単にまとめて発表する割り当てを与えるとよい。
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「古代の神殿」(『福音の視覚資料セット』118)の絵を入手できれば,レッスンで用いるとよい。
以下の説明はレッスンの展開を補足するためのものである。この中の幾つかをレッスンに取り入れてもよい。