インスティテュート
信頼できる情報源を通して天の御父とイエス・キリストに近づく


「第1課:信頼できる情報源を通して天の御父とイエス・キリストに近づく」『福音に関する疑問の答えを得る 教師用資料』

「信頼できる信頼できる情報源を通して天の御父とイエス・キリストに近づく」『福音に関する疑問の答えを得る 教師用資料』

「福音ライブラリー」が表示されている電話を持つ人

第1課

信頼できる情報源を通して天の御父とイエス・キリストに近づく

多くのヤングアダルトは,末日聖徒イエス・キリスト教会の教義や教え,方針,歴史について疑問を持っていますが,どこで信頼できる答えを見いだせるかを知らないかもしれません。この課では,生徒が疑問に対処するために教会の提供する様々な情報源を調べる機会を提供します。また,これらの情報源が信頼できる理由についても考えます。

教えるための提案

教え方と学び方を改善する

帰属感を生み出す。インスティテュートは,福音を学び,イエス・キリストを信じる信仰を増し,改心を深める機会を生徒に提供するとともに,生徒が互いに有意義な関係を育むことができる経験も提供するべきです。本コースを始めるに当たり,愛と受容,敬意に満ちた環境を育むために何ができるかを考えてください。来るすべての人を受け入れる努力をしましょう。この最初のレッスンは,生徒が互いに知り合えるような活動で始めるとよいでしょう。

イエス・キリストを信じる信仰を築くような学習成果を認識する

次の学習成果を提示し,声に出して読みます:

本コースでは,次のことを行うことにより,イエス・キリストを信じる信仰を強め,主の回復された教会に対する信頼を増す機会を得ます。

  • クラスの参加者に関係のある,教会の教義や教え,方針,歴史に関するテーマを選ぶ。

  • 各テーマに対処するための,信頼できる情報源を特定し,活用する方法を学ぶ。

  • 選んだテーマを,信仰の観点から捉える。

  • 互いへの敬意と愛の精神でこれらのテーマについて話し合う能力を高める。

  • 学んだことに対して義にかなった効果的な行動を取る方法を考える。

次の質問について話し合うとよいでしょう:

  • これらの成果は,イエス・キリストの弟子として,より多くの情報を得て,明確に述べるうえでどのように役立ちますか。

  • テーマにかかわらず,クラスでの話し合いがイエス・キリストと主の永遠の福音を信じる信仰を築けるようなものとすることは,なぜ大切なのでしょうか。(2ニーファイ25:26を読んで話し合うとよいでしょう。)

教会のリソースから学ぶ

次の質問を提示します:よく耳にする,教会に関する疑問にはどのようなものがありますか。(生徒が質問を考え出すのに苦労している場合は,よくある質問から幾つかの例を伝えるとよいでしょう〔https://news-jp.churchofjesuschrist.org/%E8%A8%98%E4%BA%8B/%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F参照〕。)生徒の答えをホワイトボードに書き出してから次のように尋ねてもよいでしょう:

  • これらの疑問に対して,どのような答えを聞いたことがありますか。

  • 福音に関する疑問の答えが,うわさや誤った情報,意見,憶測に基づいたものであるときには,どのようなことが起こるでしょうか。

次の事例を紹介してください:

神殿のオープンハウスに参入したばかりの友人がいます。友人は,よい経験ができたと言っています。オープンハウスの後,彼女は神殿についてもっと知ろうとインターネット検索をして,神殿ガーメントに関する記事を読みました。あるブログでは,神殿ガーメントが「魔法の下着」と呼ばれています。彼女はこう尋ねてきました。「神殿に行った後,なぜあなたの教会の会員は『魔法の下着』を着るの?」

「魔法の下着」に関する質問にどのように答えるか,生徒に二人一組でロールプレーをしてもらいます。生徒が答えについて話し合う時間を取った後,次の質問をするとよいでしょう:

  • 答えるときに,うまくいった点はどこですか。あまりうまくいかなかった点はどこですか。

  • 教会についてさらに知るためにインターネット検索を行うとき,どのような課題が生じる可能性があるでしょうか。

教会指導者の次の言葉を伝えてもよいでしょう:

ニール・L・アンダーセン長老

心から真理を求めている人には,インターネット上の情報には誤りもあることを知らせる方がいいでしょう。どんなに説得力のある情報でも,誤りは誤りです。(ニール・L・アンダーセン「ジョセフ・スミス『リアホナ』 2014年11月号,29)

デール・G・レンランド長老

わたしたちはこの末日の業が真実であることを知ることができますが,疑いではなく信仰を選び,信頼できる資料を調べて答えを見つけなければなりません。(デール・G・レンランド,「疑ってはならない。信じなさい」」〔ヤングアダルト対象のワールドワイド・ディボーショナル,2019年1月13日〕broadcasts.ChurchofJesusChrist.org

ダリン・H・オークス管長

わたしたちは,情報が大いに広まり普及した時代に生きています。しかし,こうした情報のすべてが真実とはかぎりません。真理を探し求め,その過程で頼る情報源を選ぶ際には,慎重になる必要があります。(ダリン・H・オークス「真理と計画『リアホナ』 2018年11月号,25)

  • 教会の教義や教え,方針,歴史についてさらに知ろうと努めるときに,教会の資料が重要な情報源であるのはなぜでしょうか。

聖文および現代の使徒と預言者の言葉はわたしたちの基本的な情報源ですが,教会は,正確で信頼でき,わたしたちの教義と一致するその他の情報源も提供していることを指摘します。例えば,教会のウェブサイトには,神殿ガーメントの目的に関する有益な情報があります。「福音トピックス」の「ガーメント」の記事を読むとよいでしょう。

4:11
  • 神殿ガーメントに関するこの情報で印象に残ったのはどの点ですか。

  • 学んだことに基づいて,「魔法の下着」に関するあなたの答えをどのように変えることができますか。(生徒が修正した答えをパートナーと分かち合う機会を設けるとよいでしょう。)

「福音ライブラリー」には様々なテーマに関する疑問や懸念に対処する際に特に役立つ多くのリソースが提供されていることを説明します。例えば,『聖句ガイド』総大会のテーマ「ライフヘルプ」「福音トピックス」などです。「福音ライブラリー」に加えて,ニュースルームにも,教会で起こっている最新の事柄を常に知っておく助けとなるニュースリリースや記事,ストーリーが掲載されています。

生徒が適切な視点からこれらのリソースを見る助けとして,次の質問をします:

  • これらの教会のリソースは価値がある一方で,わたしたちが真理を探し求めるのに十分でないなのはなぜでしょうか。

生徒の答えに基づいて,真理を探す際に神会の御三方が果たされる重要な役割に,これらのリソースが取って代わることはできないことを理解できるよう助けるのに最も役立つ質問はどれか考えてください:

教え方と学び方を改善する

信頼できる情報源を見つける。このコースでは「福音ライブラリー」や教会のニュースルームから答えを見つけることに焦点を当てる一方で,答えを見つけることができる他の多くの教会出版物と,教会が後援していないが信頼できるそのほかの情報源があることを指摘するとよいでしょう。(ChurchofJesusChrist.orgにある)「神が定められた情報源(9:16)」を見て,今日の世で真理を見つけることがどのようなものであるかを生徒に紹介します。聖文および主の現代の使徒と預言者の教えがほかのあらゆる情報源を評価するための標準であることを,すべての生徒が理解できるようにします(D・トッド・クリストファーソン「キリストの教義『リアホナ』2012年5月号,86-90参照)。

コンピューターやモバイル機器で,ニュースルーム『聖句ガイド』「総大会」「ライフヘルプ」「福音トピックス」のページのある場所を生徒に示すと役立つかもしれません。これらの情報源は,最新の状態でナビゲートしやすくなるよう,定期的に更新され,改善されていることを伝えます。

生徒たちに,自分の機器を使い,数分間これらの情報源を使ってみてもらいます。ホワイトボードに次の見出しを書くとよいでしょう:ニュースルーム『聖句ガイド』「総大会」 「ライフヘルプ」「福音トピックス」。(注:機器を持っていない生徒がいる場合は,それを持っている人と取り組むよう勧めます。Wi-Fiの回線容量に応じてこの活動を調整する必要があるかもしれません。)

生徒がこれらのリソースを調べる際に,各リソースの特徴を探し,最も印象に残ったことを考えてもらいます。このコースでさらに学んでみたいと思うテーマを見つけるよう生徒に勧めます。

生徒が調べる時間を十分に取った後,それぞれの資料から見つけたことを発表して,ホワイトボードの適切な見出しの下に答えを書いてもらいます。生徒たちにとって魅力的なテーマに注目してください。第7-14課では,クラスでテーマを選んで話し合うことを指摘します。

生徒がこれらのリソースについて気づいたことを発表する際,話し合いを深めるために次の質問を一つ以上尋ねるとよいでしょう:

  • 驚いたテーマや記事,話題はありましたか。もしあれば,それはなぜですか。

  • これらのリソースを通して得られる情報に対する意識が高まることは,他の人々の生活を祝福するうえでどのように役立つでしょうか。(次の聖句を一つ以上読んで話し合ってもよいでしょう:1ペテロ3:15教義と聖約11:2188:118。)

  • これらのテーマに関する教会の立場への認識を深めることは,自分自身やほかの人々を天の御父とイエス・キリストに近づけるうえでどのように役立つでしょうか。

何人かの生徒に,このコースが自分の生活にどのような祝福をもたらすと感じているかを分かち合ってもらいます。生徒に,コースに参加することによって祝福を受けることができるヤングアダルトをだれか一人考えてもらい,その人を次のクラスに出席するように招くよう励まします。

次回に向けて

生徒に,今週,ニュースルームサイトまたはチャーチニュースアプリにアクセスして,教会からの最近のニュースを探してもらいます。次のクラスでは,見つけたことを他の生徒に発表する機会があることを説明します。次のクラスの2,3日前に,この活動について生徒にリマインダーを送るとよいでしょう。