「はじめに」『福音に関する疑問の答えを得る 教師用資料』
「はじめに」『福音に関する疑問の答えを得る 教師用資料』
はじめに
『福音に関する疑問の答えを得る』(宗教コース 280)は,生徒が選んだ福音関連のテーマについて,関連性があり,率直で,正直で,人を教化に導く話し合いをする機会を生徒に与えることを目的としています。他のインスティテュートのコースと同様に,わたしたちの基本的な目的は,「以下のことができるよう,青少年とヤングアダルトを助けることです。イエス・キリストの教えと贖いについて理解しそれに頼る。神殿の祝福を受ける資格を得る。天の御父とともに永遠の命にあずかるため,自分自身と自分の家族と周りの人々を備える。」(『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』1)
教師と生徒が,イエス・キリストと主の回復された教会への信仰を増すような方法でクラスの話し合いを組み立てられるよう,本教科課程は以下のように構成されています。
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第1部:信仰によって学ぶ。主はわたしたちに,こう命じておられます。「研究によって,また信仰によって学問を求めなさい。」(教義と聖約88:118)第1-3課は,研究と信仰によって学ぶために不可欠な原則を見つけ,それについて話し合う機会を教師と生徒に提供します。
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第2部:信仰に鼓舞された学習と,人を教化に導く話し合いを促す情報源を活用する。第4-6課では,クラスの参加者やほかの人々とともに,キリストを中心とした,関連性があり,率直で,正直で,人を教化へと導く話し合いをする方法のパターンが示されています。
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第3部:生徒が選んだテーマについて話し合う。第7-14課では,生徒が話し合いたいテーマを選ぶことができます。第1-6課で確立された原則とパターンは,第7-14課での学習経験の指針となります。
本コースでは,「福音ライブラリー」(アプリまたはオンライン)にある幾つかのリソースと教会のニュースルームを使って疑問に対処する機会を生徒に提供します。(注:教会は引き続きリソースの効率化や機能性の改善,「福音ライブラリー」の追加コンテンツの翻訳を行っています。これらの変更を反映するために,教材の使用方法を調整してください。)テキストに載っている資料だけでは,参照となる聖文や現代の使徒や預言者の言葉が限られる場合があります。そのような場合,関連する聖句や教会指導者の言葉を見つけるために,教師や生徒が自分で調べるとよいでしょう。
本教科課程には,福音に関するテーマについて学び,話し合う能力を生徒が高める助けとなる9つのミニ訓練が含まれています(付録A参照)。教師は,コース中のいつ,どのミニ訓練を使うかを選ぶことができます。各訓練の所要時間は約15分です。
クラスでの話し合いが憶測に基づいたものや論争になりそうな場合,第1-6課で学んだ原則とパターンを用いて,生徒が堅固な土台とキリストのような振る舞いに戻れるよう導きます。わたしたちの目的は,イエス・キリストを信じる信仰を築き,主の福音の祝福に預かることだということを決して見失わないでください(『福音を教え学ぶ』1参照)。
本コースはインターネットを通してアクセスする教会のリソース使用するため,安定したインターネット接続を確保する方法を検討してください。また,インターネットにアクセスするための機器を持っていない生徒が,このコースで有意義な学習経験を持てるよう助けるためにできることを考えてください。
単位の取得要件
インスティテュートの卒業に向けてこのコースの単位を取得するには,生徒は開催される授業の75パーセントに出席する必要があります。また,生徒が本コースで得たいものを反映した,現実的で有意義な学習活動を完了する必要があります。生徒と教師はともに評議し,実行可能な選択肢について話し合ってください。アイデアを生み出す助けとして,以下の例を幾つか分かち合うとよいでしょう:
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インスティテュート『学習の質を高める経験』にある一般的な選択コースの質問を完了する。
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教会に関連する具体的な疑問や懸念を特定し,このコースで学んだ原則とスキルを使ってそれに対処する。
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学んでいることを,少なくとも週に一度,このクラスに参加していない人と話し合う。
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少なくとも週に一度はニュースルームにアクセスして,教会で起こっている事柄を把握する。
生徒は自分が行おうとしていることを記録し,教師に計画を伝えます。学期末に,生徒は設定した要件を満たしているかどうかを示す簡潔な報告を,書面または口頭で提供しなければなりません。教師は,障がいのある生徒のために適切なサポートを提供しなければなりません(「障がいを持つ生徒へのサポート」ChurchofJesusChrist.org参照)。