「聖霊の賜物」『トピックと質問』
福音学習ガイド
聖霊の賜物
神会の御一方を常に伴侶とする
自分が聖霊の賜物によってどのように祝福されてきたか,考えたことがありますか。神の子供たちは皆,イエス・キリストとその福音に人々を導く聖霊の影響力を感じることができます。しかし,聖霊の賜物は,イエス・キリストを信じる信仰と悔い改めを通してバプテスマによってイエス・キリストと聖約を交わす人のために用意されています。この賜物は,神会の御一方である聖霊を常に伴侶とすることができるという約束です。それは普通の贈り物〔訳注—賜物,贈り物は英語でgift〕ではありません。目には見えませんが,それは紛れもなく力があり,義にかなった生活によってそれを受ける選びをするときに得られるのです。聖霊の賜物を受ける人は,罪から清められ,個人の啓示を受け,「御霊の賜物」として知られる祝福を享受します。
聖霊の賜物とは何でしょうか。
神権による確認の儀式は,水に沈めるバプテスマを受けた人に執行されます。この儀式は,メルキゼデク神権を持つ人の按手によって執り行われます。この儀式の中で聖霊の賜物が授けられます。聖霊は神会の御一方であり,戒めを守って自分の生活の中に聖霊を招こうと努力する人々は,聖霊を常に伴侶とすることができます。
トピックの概要:「聖霊」
セクション1
「聖霊を受けなさい」
教会員としての確認を受けているときに,「聖霊を受けなさい」と言われます。聖霊の賜物は,だれにも強制されません。ともにいてくださるように聖霊を招くのは,会員の責任となります(教義と聖約88:33参照)。デビッド・A・ベドナー長老はこう言っています。「この儀式を受けるとき,わたしたち一人一人はほんとうに『聖霊を受け』,それに付随する霊的な賜物を得られるように望み,求め,努力し,ふさわしい生活をするという神聖で途切れることのない責任を受けるのです。」
イエスは,ユダヤ人の指導者であるニコデモに,「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない」と言われました(ヨハネ3:5)。ですから,主は,水によるバプテスマを受けることに加えて,あなたが「霊から生れる者」(6節)となることを望んでおられるのです。これは,あなたが聖霊の賜物を受け,「火と聖霊によるバプテスマ」を経験するときに起こります(2ニーファイ31:13-14参照)。火は清めの象徴です。この聖めの力は罪の赦しをもたらします(2ニーファイ31:17;3ニーファイ12:1-2参照)。バプテスマの後,教会員は徐々に(3ニーファイ9:20参照),あるいはもっと直接的に(モーサヤ4:2-3参照)火のバプテスマを経験することができます。
考えてみましょう
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復活されたイエス・キリストは,西半球の人々を教え導かれたとき, 聖霊を授ける力を12人の弟子たちにお与えになりました(3ニーファイ18:36-37参照)。人々はこの賜物について教えられました。そして,「彼らは,自分たちが最も望んでいるものを求めて祈った。聖霊が授けられるようにと望んでいたのである。」(3ニーファイ19:9)聖霊の賜物に対するあなたの気持ちを,どのように説明しますか。
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預言者ジョセフ・スミスはこう教えています。「水のバプテスマは,火と聖霊のバプテスマが伴わなければ,何の役にも立ちません。それらは必然かつ不可分のものとして結びついています。」火と聖霊のバプテスマの意味をもっとよく理解する助けとして,「The Baptism of Fire」(火のバプテスマ)(1:41)を視聴してください。動画のデビッド・A・ベドナー長老の説明をもとに,あなたは「火のバプテスマ」の意味をどのように説明しますか。
さらに学ぶ
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ボイド・K・パッカー「聖霊の賜物―全会員が知っておくべきこと」『リアホナ』2006年8月号,18-24)
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『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』89―100
セクション2
聖霊を常に伴侶とすることができる
ヘンリー・B・アイリング管長はこう言っています。「聖霊を常に伴侶とする必要があるのです。たとえ望んだとしても,その状態を保つことが容易でないことは,経験からだれもが承知しています。わたしたちは,普段の思いや言葉や行いによって御霊を傷つけています。慈愛で心を満たし,絶えず徳で思いを飾るときに,聖霊は常に伴侶となってくださると,主は教えられました(教義と聖約121:45参照)。」聖霊を伴侶とするように努めるとき,あなたは生活の中で何を変える必要があるかを感じるでしょう。&
考えてみましょう
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聖餐の祈りは,聖霊が常にわたしたちとともにいてくださることを力強く思い起こさせてくれます(教義と聖約20:77,79参照)。あなたは,聖餐を受けるにふさわしく備え,聖餐を受けるとき,伴侶となる聖霊を招きます。常に聖霊を受けられるようにふさわしくあろうと努めることで,あなたの生活は,どのように祝福されてきたでしょうか。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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ゴードン・B・ヒンクレー大管長の次の言葉を読み,これについて話すとよいでしょう。「モルモンは,『この慰め主は,希望と完全な愛を人の心に満たされる。そしてこの愛は,熱心に祈ることによって,すべての聖徒が神とともに住む終わりの日が来るまで続くのである』と述べました(モロナイ8:26)。モルモンはこの言葉の真実性を自分自身の経験からよく知っていた,とわたしは思います。わたしたちは世の人々の中では時々孤立しているように感じるかもしれませんが,寂しがる必要はありません。伴侶としてともに歩んでくださる聖霊を,主が与えてくださったからです。」預言者モルモンが自ら説明した祝福を必要としていた理由について話し合うとよいでしょう。聖霊があなたに平安と助けを与えてくださったのはいつですか。
さらに学ぶ
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デビッド・A・ベドナー「いつも主の御霊を受けられるように」『リアホナ』2006年5月号,28-31
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ダリン・H・オークス「いつも御子の御霊を受ける」『聖徒の道』1997年1月号,66-69
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Gordon B. Hinckley, “The Gift of the Holy Ghost,” Liahona, Jan. 2005, 5–7
セクション3
自分が聖霊を感じているかどうかは,どうすれば分かるだろうか
あなたは自分が理解できない言語を話す人と連絡を取ろうとしたことがありますか。ほかの人が御霊を感じていると言っても,それがあなたにとってどのような感じなのか分からない場合,もどかしさに似た思いを抱くことがあるかもしれません。しかし,御霊の感じ方は人それぞれなので,何も恥ずかしいことではありません。聖霊がどのようにあなたに語りかけてくださるかを認識し,理解することを学ぶには,時間と努力が必要です。預言者エリヤは,御霊は「静かな細い声」にたとえられることを学びました(列王上19:11-12参照)。聖霊は希望や喜びの気持ちを通して現れることがあります(ローマ15:13参照)。聖霊はわたしたちが真理を学ぶために重要です(ヨハネ14:26;モロナイ10:5参照)。
考えてみましょう
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「Feeling the Holy Ghost: Power of the Holy Spirit」(聖霊を感じる:聖なる御霊の力)(3:17)という動画を視聴し,一部の教会員はどのように御霊を感じているかを見てください。聖霊はあなたにどのような方法で語りかけてくださっていますか。
ほかの人と一緒に学ぶための活動
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ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリは,モルモン書を翻訳していたときに,燃えるような気持ちで聖霊を感じることが時折あるということを知りました(教義と聖約9:8-9参照)。教義と聖約6:22-23;8:1-2;11:11-14を読み,聖霊がわたしたちに語りかけられるこれらの一般的な方法について話し合うとよいでしょう。燃えるような気持ちだけが御霊を感じる方法ではないということを覚えておくのがなぜ大切なのかについて話し合ってください。
さらに学ぶ
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『わたしの福音を宣べ伝えなさい—伝道活動のガイド』(2019年)95-105
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ボイド・K・パッカー「主のともしび」『セミナリーを教える:教師養成用資料』32-34
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ロナルド・A・ラズバンド「促しにこたえることで『主の声を聞き』ます」『インスピレーション』(ブログ)2021年10月21日,ChurchofJesusChrist.org
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ビデオコレクション「主に聞きなさい」
「聖霊の賜物」に関するその他のリソース
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子供向けリソース