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啓示


「啓示」『トピックと質問』

屋外で祈る少女

福音学習ガイド

啓示

愛に満ちた天の御父から日々受ける個人的な導き

疑問や不安は人生に付いて回ります。だれに答えや安らぎを求めるかは,きわめて大切なことです。幸いなことに,神はそばにいて,あなたが答えと知識を見い出せるよう助けてくださいます。「もし知恵に不足しているならば」という約束を信頼してください。神に助けを求めるならば,それは〔あなたに〕「与えられる」のです(ヤコブの手紙1:5)。

神は聖霊を通した個人の啓示によって,御自分の子供たち一人一人に語られます。神は預言者などの人やリソースを与えて,この世で試練に遭ったり様々な経験をしたりするわたしたちを導くことができるようにしてくださいました。何よりも大切なことの一つは,聖霊を通してもたらされる約束された神との交流です。

啓示とは何でしょうか

啓示とは,愛にあふれた天の御父が御自分の子供たちに与えてくださる神の導きであり,交流です。啓示は多くの場合,聖霊の「静かな細い声」(教義と聖約85:6)と表現される静かな気持ちや思いです。神に頼って祈り,聖文を研究し,神の戒めを守る努力をするならば,個人の啓示を受けてそれを認識する能力は高くなります。主は,権能を受けた僕たちに与えられる啓示を通して御自分の教会を導かれます。それだけでなく,具体的に必要なことや責任,疑問に思っていることについて助けとなる,個人の啓示を一人一人が受けることができます。

トピックの概要:啓示

関連福音学習ガイド:聖霊の賜物」,「祈り」,「聖文」,「真理を求め,欺かれない

セクション1

神は個人の啓示を通してあなたに語りかけられる

ベッドでひざまずいて祈る少女

神はあなたを愛しておられ,あなたが直面している困難や試練を完全に御存じです。主があなたを独りにされることはありません(ヨハネ14:18参照)。個人の啓示を受けてそれを認識できるようになるには,大切なことを一つずつ行っていかなければなりません。霊的な備えには,聖文の研究,安息日の礼拝と主の宮での礼拝,日々の悔い改め,断食,心からの祈りなどがあります。あなたが主に近づこうとするならば,主はあなたを導く(教義と聖約88:63参照)と約束しておられます。

ラッセル・M・ネルソン大管長は,次のように教えています:

「繰り返し行くことのできる静かな場所を見つけてください。神の御前にへりくだってください。天の御父に心を注ぎ出してください。御父に頼って答えと慰めを求めてください。

心配事や恐れ,弱さについて,イエス・キリストの御名によって祈ってください。そうです,心の切なる思いについて祈ってください。その後で耳を傾けてください。心に浮かんだ考えを書き留めてください。感じたことを記録し,それに従って,促しを受けたとおりに行動してください。……

天を開くために何より強力な組み合わせは,清さを増すこと,完全に従順であること,熱心に求めること,モルモン書に記されたキリストの御言葉を日々味わうこと,そして神殿・家族歴史活動に一定の時間を割くことです。」1

考えてみましょう

  • 神の子供たちは皆,キリストの光を持ってこの世に来ます。モロナイ7:16-18教義と聖約84:46-4893:2を読んで,この賜物にはどんなものが含まれるか,またそれが不可欠なのはなぜか,見つけてください。

  • 啓示の霊を求めたいという望みは,神が喜んで啓示を与えてくださることをよく理解すると,さらに強くなります。次の聖句を比較して,啓示の霊を味わうために必要な原則を見つけてください:1ニーファイ10:17-192ニーファイ32:3教義と聖約9:8ジョセフ・スミス—歴史1:10-17。これらの聖句は,個人の啓示についてどのような原則を教えていますか。個人の啓示を受けるための備えをする責任が自分にあることを理解するのは,なぜ大切なのでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 『リアホナ』2021年1月号の「啓示の原則を身につける」という記事の中で,ラッセル・M・ネルソン大管長は,どうすれば生活の中に天の御父の導きを招き入れることができるかを理解する方法について話しています。この記事の一部を研究するようグループの参加者に勧めます。次の質問について一緒に話し合ってください:ネルソン大管長が強調している原則は何ですか。このメッセージを読んで,あなたは自分のどんな行動を変えるよう促しを感じますか。

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セクション2

個人の啓示は通常,印象や考え,気持ちとして与えられる

考えている男性

あなたは,新しい言語の言葉を学んだことがありますか。学んで練習すると,ほかの人が会話の中でその言葉を使ったときに,認識できるようになります。同様に,最初のうちは必ずしも御霊の声を認識できるとは限りませんが,重要な原則を学ぶと,神が御心を伝えておられることが分かるようになってきます。例えば,旧約聖書の預言者エリヤは強い風と地震,火を目にしましたが,「主は〔その〕中におられなかった」と言っています。しかし,その後「静かな細い声」が聞こえ(列王上19:11-13参照),それが主の声であることが分かりました。神は「静かな細い声」(ヒラマン5:28-30参照)と平和,慰め,喜びなどの感情によってわたしたちに語りかけてくださいます(ガラテヤ5:22-23参照)。

啓示のもう一つの原則は,神は「ここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え」られるということです(2ニーファイ28:30)。これは,神は一度にすべてを与えてくださるわけではないという意味です。むしろ,個人の啓示は時間をかけて明らかにされます。

デビッド・A・ベドナー長老は,この概念を強調して,次のように言っています。「わたしたち教会員は奇跡的で劇的な現れを強調するあまり,聖霊が働かれる一般的なパターンを認識できずに見過ごしているかもしれません。小さな霊的印象が徐々に大きくなり,長い時間をかけて,待ち望んでいた答えや必要な導きになっていくという『方法が単純』であるために(1ニーファイ17:41),わたしたちは『的のかなた』に目を向けてしまうかもしれません(モルモン書ヤコブ4:14)。」2

考えてみましょう

  • ネルソン大管長は,2020年4月の総大会の説教「彼に聞きなさい」の中でこう言っています。「今は,かつてなく,御霊がどのように語りかけるかを知る必要のある時です。……改めて皆さんにお願いします。個人の啓示を受ける霊的な能力を増すために必要なことを何でも行ってください。」3個人の啓示をどのような形で経験してきましたか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 3部構成のビデオシリーズ「光のパターン」の中で,デビッド・A・ベドナー長老は個人の啓示をよく理解する方法について話しています。このビデオを一つ以上,グループで視聴してください。グループの中の人に,これらのメッセージは,個人の啓示をより明確に理解するうえでどのような助けとなるか,話してもらいます。また,ベドナー長老の2011年4月の総大会の説教「啓示の霊」を読み返してもよいでしょう。

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セクション3

主は啓示を通して御自分の教会を導かれる

十二使徒定員会

啓示の霊はわたしたち一人一人を導くことができますが,主は,御自分の教会を導くことを望まれるときには,教会の大管長として奉仕する生ける預言者を通して語られます(教義と聖約107:91-92参照)。デール・G・レンランド長老は次のように教えています。「預言者だけが教会のための啓示を受けるということです。ほかの人がそのような啓示を受けることは,『神の摂理に反します。』……個人の啓示は,正当に個人に属するものです。例えば,あなたはどこに住むか,どの職業に就くか,あるいはだれと結婚するか,啓示を受けることができます。教会指導者は,教義を教え,霊感を受けて助言をしますが,決定を下す責任は本人にあります。それはあなたが受ける啓示……なのです。」4

考えてみましょう

  • 教会が組織されて間もなく,預言者としてのジョセフ・スミスの重要な役割が教会員に明らかにされました。教義と聖約43:1-7を読んでください。この聖句に述べられている原則は,神から出ていない者に欺かれることからどのようにあなたを守るでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • グループで,M・ラッセル・バラード会長のメッセージ「死者の贖いに関する示現5を読み,教会のためにそのような重要な啓示を受けるために,主がジョセフ・F・スミス大管長をどのような方法で備えられたか見つけてください。スミス大管長の人生経験は,その示現を受けるうえでどのような備えとなったでしょうか。教義と聖約138:1-11によると,スミス大管長は天から教えを受ける備えとして,何をしましたか。この例は,啓示の霊を認識する備えをすることの大切さを理解するうえで,どのように役立つでしょうか。

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