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聖餐


「聖餐」『トピックと質問』

弟子たちとともに聖餐を執行されるイエス・キリスト

福音学習ガイド

聖餐

わたしたちをイエス・キリストに近づけてくれる神聖な儀式

聖餐はあなたにとってどのような意味がありますか。聖餐の意味を理解しようと努めるときに,毎週この神聖な儀式に参加することが,あなたの生活の中で霊的なハイライトとなります。十字架上で亡くなられる少し前,イエスは過越の祭を祝うために弟子たちを集めて食事をされました。主は,御自分の現世での生涯が終わりを迎えようとしていて,弟子たちを置いていくことを御存じでした。彼らが御自身の教えを覚えていることを願われたのです。そのような状況の中,イエスは弟子たちにパンとぶどう酒をお与えになり,これらが主の体と血を記念していることを説明されました。

聖餐の意味と目的を研究するあなたの努力は,主があなたのためにしてくださったすべてのことに対して深い感謝の気持ちを感じる助けとなります。

聖餐とは何でしょうか

聖餐とは,イエス・キリストの贖いの犠牲を記念する目的で,毎週教会員がパンと水を取る神権の儀式です。裂かれたパンはイエスの体の記念であり,主の肉体的な苦しみを思い起こさせるものです。水は,激しい苦悩の中で流されたイエスの血を象徴しています。ふさわしい状態で聖餐を受けるとき,わたしたちは主との聖約を新たにし,罪の赦しを保ち,イエス・キリストに従うという決意を新たにします。

トピックの概要:聖餐

関連福音学習ガイド:イエス・キリスト」,「現世におけるイエス・キリストの務め」,「イエス・キリストの贖罪」,「聖約と儀式」,「安息日

セクション1

聖餐は,イエス・キリストを思い起こす助けとなる

聖餐のトレイを受け取る会衆

イエスは奇跡的に5,000人に食べ物をお与えになった翌日,教えを説かれました。「わたしの肉を食べ,わたしの血を飲む者には,永遠の命があり,わたしはその人を終りの日に彼をよみがえらせるであろう。」(ヨハネ6:54)当時,これらの言葉は弟子たちを混乱させたと思われます。しかし,最後の晩餐で主が弟子たちに聖餐を定められたとき,言葉の意味が後に明らかとなりました。

末日聖徒イエス・キリスト教会の一員として,あなたは毎週聖餐の儀式に参加する機会があります。パンと水を取ることは,神のすべての子供たちに惜しみなく与えられたイエス・キリストの肉と血を覚える助けとなります。

考えてみましょう

  • エルサレムの弟子たちに(マタイ26:26-28マルコ14:22-24ルカ22:19-20参照),そしてニーファイ人に(3ニーファイ18:1-11参照)聖餐の儀式を定められたイエス・キリストについての聖文の記述を読んでください。これらの聖句から,聖餐について何を学べますか。また,ジョセフ・スミス訳マタイ26:22,24-25(「聖句ガイド」内)と,ジョセフ・スミス訳マルコ14:20-25(「聖句ガイド」内)にある話を読むのも助けになるかもしれません。

  • モーセ5:4-8を読んでください。古代において,神は御自分の子供たちにイエス・キリストすなわち神の小羊の犠牲のひながた,あるいは似た形として動物の犠牲をささげるように命じられました。聖餐は,旧約聖書の時代の犠牲と同様に,今日の目的をどのように果たしているでしょうか。(教義と聖約59:9-12も参照)

  • 主はジョセフ・スミスに,聖餐を行う目的を覚えているかぎり,聖餐のために何を食べ,何を飲んでも差し支えないと言われました(教義と聖約27:1-2参照)。聖餐の象徴に何を使うかよりも,その象徴の助けによってわたしたちが何を思い起こすかのほうが大切である理由を考えてください。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • ビデオ「Sacrament」(聖餐)(2:59),または「Always Remember Him」(いつも主を覚える)(5:27)を一緒に視聴することを検討してください。イエス・キリストとその贖いの犠牲を思い起こす努力が,あなたの気持ちや行動にどのような影響を与えるか話し合うとよいでしょう。聖餐会で,また聖餐を受けるときに,さらにイエス・キリストに焦点を当てるために何ができるでしょうか。

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セクション2

ふさわしい状態で聖餐に備えることが祝福をもたらす

裂いたパンと小さな水のコップ

時折,聖餐の間座っているだけで,この神聖な儀式を主が意図されたように受け,経験するのを忘れてしまっていることがあるかもしれません。しかし,聖餐に備え,ふさわしい状態で聖餐を受ける努力をすることで,豊かな祝福を受ける資格を得ることができます。

デビッド・A・ベドナー長老はこのように説明しています。「聖餐の儀式は,心から悔い改め,霊的に再び生まれるように繰り返し招く神聖な儀式です。聖餐を受けるという行為自体が罪を取り除くわけではありません。しかし,意識して備え,打ち砕かれた心と悔いる霊をもってこの神聖な儀式を受けるなら,いつも主の御霊がともにあると約束されています。また,常に聖霊を伴侶とし,その聖めの力を受けることで,いつも罪の赦しを保つことができるのです。」1

考えてみましょう

  • 1コリント11:23-29を読んでください。聖餐を受けるとき,「自分を吟味〔する〕」とはどういう意味でしょうか。ふさわしい状態で聖餐を受けられるよう備えることは,なぜ大切なのでしょうか。

  • 街を離れたる青き丘に」や「われら祈りまつる2など,聖餐の賛美歌の歌詞を聴いたり読んだりしてください。聖餐の賛美歌にあるメッセージについて深く考えることによって,聖餐の儀式に対する感謝の気持ちをどのように高めることができるでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 教義と聖約20:75-79にある聖餐の祈りを読んでください。あなたのグループの何人かに,聖餐を受けるときにわたしたちが約束することを見つけてもらいます。ほかの人には,その見返りとして主が何を行うと約束しておられるかを見つけてもらいます。グループに教義と聖約20:37を読んでもらい,聖餐の間に交わす約束とバプテスマの聖約の類似点について話し合ってもらうこともできます。

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