「2:効果的に研究し,教える準備をするにはどうしたらよいでしょうか」『わたしの福音を宣べ伝えなさい—伝道活動のガイド』17-28
「2 効果的な研究」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』17-28
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効果的に研究し,教える準備をするにはどうしたらよいでしょうか
主は次のように述べておられます。「わたしの言葉を告げようとしないで,まずわたしの言葉を得るように努めなさい。そうすればその後,あなたの舌は緩められる。それから望むならば,あなたはわたしの御霊とわたしの言葉,すなわち人々を確信に導く神の力を受けるであろう。」(教義と聖約11:21)効果的に教えるには,霊的な知識を得る必要があります。福音の中で成長を遂げ,永遠の命へと至る道にとどまるには,福音を研究する習慣を身に付けなければなりません(教義と聖約131:6参照)。宣教師として身に付ける学ぶ習慣はあなた自身の祝福となるだけでなく,あなたの教える人々が救い主を信じる信仰を増し加える助けにもなるのです。
毎日の学習効果を上げるには,祈りによって始めるべきです。学習は信仰に基づく行為であって,選択の自由を行使することが求められます。効果的な学習方法が身に付かずに苦労している宣教師は大勢います。何をどのように学ぶかについて,他人の意見や体系化されたプログラムに頼りすぎている人もいます。優れた教師から学ぶことは非常に大切ですが,自分自身で意味のある学習経験をすることの方が重要です。学習から望ましい結果を引き出すには,高い学習意欲を持ち,「誠心誠意」研究し(モロナイ10:4),「義に飢えかわ〔くこと〕」(マタイ5:6),また教えている人々の質問や懸念に対する答えを探し求めることです。
聖霊によって学ぶ
福音の学習が最大の効果を上げるのは,聖霊によって教えを受けるときです。学ぶことができるように必ず聖霊の助けを祈り求めてから福音の勉強を始めます。聖霊によって与えられる知識と確信はあなたの生活に恵みをもたらし,さらにあなたがほかの人々の生活を祝福できるようにしてくれます。イエス・キリストを信じるあなたの信仰はいっそう強められることでしょう。また,悔い改めて,成長したいと思う気持ちが強められます。
このような方法で学ぶなら,あなたは奉仕に携わるために備えられ,慰めを受け,問題が解決され,最後まで堪え忍ぶ強さが得られるでしょう。福音の学習を実りあるものとするには,意欲と行動が求められます。「熱心に求める人は見いだすであろう。神の奥義は聖霊の力によって,昔の時代のみならず今の時代にも……同じようにその人々に明らかにされる。」(1ニーファイ10:19)エノスのように永遠の命の言葉に飢え渇き,それらの言葉を「〔あなたの〕心に深くしみ込〔ませる〕」ならば(エノス1:3),聖霊はいっそう大きな光と理解に向けてあなたの思いと心を開いてくださるでしょう。
福音を学ぶことは啓示を受けるための一つの段階でもあります(モルモン書ヤコブ4:8参照)。主はオリバー・カウドリにこのように言われました。「見よ,あなたは理解していなかった。あなたはわたしに求めさえすれば,何も考えなくてもわたしから与えられると思ってきた。しかし見よ,わたしはあなたに言う。あなたは心の中でそれをよく思い計り,その後,それが正しいかどうかわたしに尋ねなければならない。もしそれが正しければ,わたしはあなたの胸を内から燃やそう。それゆえ,あなたはそれが正しいと感じるであろう。」(教義と聖約9:7-8)とりわけ自分が教えている人々に関して,学ぶ中で心に思い浮かぶアイデアと湧き上がる感情に十分な注意を払ってください。
学んだことに従って生活する
福音を理解することによって喜びを感じると,学んだことを応用したいと思うようになります。理解していることに沿った生活をするよう心掛けてください。そうすることによって,あなたの信仰と知識と証は強められることでしょう。学んだ事柄を実行することによって,理解がさらに深まり,永続するものとなります(ヨハネ7:17参照)。
研究と信仰によって聖文の言葉と末日の預言者の言葉を大切に蓄えるとき,福音を分かち合う望みが強められます。教える中で,語るべき事柄が分かるように,御霊が助けてくださると約束されています。主は言われました。「また,あなたがたは何を言おうかと,前もって思い煩ってはならない。ただ絶えず命の言葉をあなたがたの心の中に大切に蓄えるようにしなさい。 そうすれば,それぞれの者に必要な部分が,必要なそのときに授けられるであろう。」(教義と聖約84:85)
レッスンを教えるために学習し,備える
宣教師のレッスン(本書の第3章にある)にはバプテスマの面接の質問,決意事項,教えるべき教義が記されています。また,教える際に役立つアイデアも提案されています。しかしながら,語るべき内容や伝え方について,何もかも書かれているわけではありません。したがって,レッスンを十分に理解し,自分の言葉で御霊によって教えるのはあなたの責任です。人々がイエス・キリストを信じる信仰を強め,悔い改めることを望み,神と聖約を交わすように教えるのです。
優れた教師というものは知識と能力を向上させるために絶えず努力しています。教義について知っている事柄をすべて教えるわけではありませんが,知識を増し加えるならば,自らの証が強められ,霊的な力をもって教える能力も高められます。意図したとおりにレッスンを活用できているか知るには,以下の各項目を確認してください。
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レッスンを準備し,教える際に御霊を求め,御霊に従う。
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絶えず教義を研究し,大切に蓄え,生活の中で応用しようと努める。
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同僚と協力して,教える一人一人のために具体的な計画を立てる。
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中心となるメッセージと教義に集中して教える。
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教える相手の必要を満たすために,順序,時間,ペースを調整する。
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頻繁に聖文を用いて,はっきりと確信をもって教える。
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証をよく述べる。
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人々がバプテスマおよび確認へと至る決意をし,その決意を貫くよう助ける。
以上を実践するなら,人々がイエス・キリストの回復された福音に対する証を得るうえで助け手となることができます。
伝道を始めるに当たっては,福音のメッセージの構成を学び,教えるうえで必須のスキルを身に付ける必要があります。経験を重ねていくうちに,知識を深め,教える能力を向上させたいと思うようになります。ティーチング・アポイントメントのために準備する際には,御霊によって教えられるように,また相手が決意をして,その決意を貫くよう助けることができるように,レッスンプランが必要になります。以下の指針は伝道期間を通じて応用できる提案ですが,あらゆる状況ですべての指針に従わなければならないと思う必要はありません。そうではなく,御霊に導かれるままに自らの必要を満たすべく,これらの指針を応用してください。新たな言語を学んでいる場合は,まず自国語で指針を当てはめ,次に伝道地の言語で応用するようにします。
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決意とバプテスマの面接の質問に集中する—バプテスマと確認に向けて,決意を固め,備えられるよう人々を教えます。各レッスンに関して,バプテスマの面接の質問および決意事項を確実に理解しておきましょう。相手が,何を知り,感じ,行うことを目指して教えているのかを学んでください。同僚と力を合わせ,こうした原則を自分の言葉で,明確かつ力強く説明できるようにしてください。
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教義を学び,応用する—レッスンの土台となるのは教義です。聖文,レッスン,その他承認されたリソースを祈りの気持ちで研究し,教義を確実に理解します。レッスンの教義を裏付ける資料を探してください。教義的な原則をどのような順番で教えるかを暗記します。学んだことを応用し,学習帳に記録しましょう。学んだ事柄をほかの宣教師と分かち合います。
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教える事柄を組み立て,まとめる—明確に,また霊的な力をもって教義を教える備えとして,教える事柄を組み立てて,レッスンプランという形にまとめます。レッスンで採り上げる教義,バプテスマの面接の質問,決意に焦点を絞ります。聖文や質問,例,承認された適切なメディアを活用してレッスンプランを磨きましょう。ティーチング・アポイントメントの時間に応じて変化をもたせます。教える相手が変わるごとにまったく新しいレッスンを作るのではなく,レッスンプランを常に改善し,相手の具体的な必要に合わせて変更を加えましょう。初めてレッスンプランを作るときは,シンプルで,短いプランになるよう努めてください。経験を重ねていくにつれて,レッスンプランを磨いていきましょう。
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必要に焦点を合わせる—福音の原則はだれにでも当てはまるものですが,教える人々の必要を満たせるように,レッスンのアプローチを調整する必要があります。教義を研究し,レッスンを計画する段階で,相手の必要に合わせアプローチを調整できる箇所を確認しておきましょう。具体的なレッスンを準備する際に,こうした調整箇所を見直し,改善しておきます。どのような勧めを行うかについても明確にしておきます。教える人々がバプテスマと確認によって回復されたイエス・キリストの福音を受け入れるように助けるという,最も重要な目標に的を絞ってください。
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質問に答える準備をする—あなたは宣教師として多くの質問を受けることでしょう。それらの質問を学習帳に記録しておきます。聖文をはじめ,承認されたリソースから回答を探します。理解を求めて祈ってください。回答を学習帳に記録します。見いだした事柄をほかの宣教師とともに検討します。将来の参考のために,しばしば受ける質問とその答えを学習帳に記録しておきます。
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レッスンを教える—レッスンをすることはあなたの知識と能力を向上させるうえで大きな助けになります。教義を学び,レッスンプランを立てたら,同僚やほかの宣教師にも教えてみましょう。新しい説明,教え方,経験談,質問,決意を促す方法を試します。ほかの宣教師にアイデアや提案を求めてください。
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教え方を評価する—様々な状況で教える度に,レッスンを評価します。教義に的を絞れたでしょうか。キリストとその贖罪を信じる信仰は育まれていますか。悔い改めるように,また決意し,それを貫くように勧めたでしょうか。祈り,聖文を研究する方法について教えましたか。相手は祈り,モルモン書を学び,教会に出席しているでしょうか。バプテスマと確認に向けて,相手が備えられるように努めたでしょうか。効果的な質問を使ったでしょうか。証は分かち合いましたか。リフェローを求めたでしょうか。上達していく中で,レッスンプランを調整しましょう。
レッスンを研究する際には,教義に関する知識を深められるよう常に求めてください。いっそう大きな力によって教えられるよう積極的に学びます。祈りと信仰によって研究するとき,知識と証が増します。けれども,自分の知っていることをすべて教えようとしてはなりません。メッセージをはっきりと簡潔に,個人の必要に基づいて,御霊に導かれるままに教えてください。「それぞれの者に必要な部分」を教えるのです(教義と聖約84:85)。
言葉を定義する
わたしたちの力強いメッセージには独特の用語が使われています。医師は病院の待合室と手術室で言葉を使い分けます。それと同じように,わたしたちはメッセージをまだあまり知らない人々でも理解できる言葉で教えるようにしなければなりません。
なじみのない言葉を理解してもらえるよう人々を助ける備えとして,当てはまる各レッスンの「教えるためのアイデア」に挙げられている,主要な言葉を定義したリストを研究します。掲載されている定義に精通してください。これ以外の言葉の定義については,承認されたリソースを活用しましょう。それらの定義を学習帳に書き留めておきます。定義を同僚やほかの宣教師に紹介して,自分の理解が正しいことを確認してください。定義の内容がほかの人に分かりにくければ,自分が研究している資料に基づいて定義を修正します。
教えるときに,レッスンを受ける相手にとってなじみのない言葉や原則が含まれているかどうか気づけるように努めてください。よく知らない言葉や原則が出てきたら,時間を取って説明します。教えている人々とあなた自身が「両者ともに教化されて,ともに喜ぶ」には(教義と聖約50:22),理解できるように教える必要があることを記憶にとどめましょう。
研究のためのアイデアと提案
本項で採り上げられているアイデアと提案は,学習時間をより有意義で霊的に高められるものとすることを目的としています。学習計画を立てる際には以下を検討してください。
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常に祈りによって始める。
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救い主を信じる信仰を築く,実りある時間となるように,学習活動を計画する。
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教える人々と彼らの必要に焦点を当てて,バプテスマと確認を受け,最後まで堪え忍ぶことに向けた備えを中心とした学習計画を立てる。学習計画をデイリープランナーに記入する。
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次のように自問しながら計画を立てる。「今日は何を教える予定だろうか。」「どうすれば,教える人々を助けるのに最も適した学習内容を計画できるだろうか。」「本項のアイデアと提案から,どれを自分の学習に取り入れることができるだろうか。」
学習活動を計画する際には,ほかの人から学んだアイデアや提案をそのまま,あるいは自分のアイデアを加えて試してみるようにします。
学んだことを応用し,生活に取り入れる
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学んだことを自分に「当てはめ」る(1ニーファイ19:23参照)。
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学んだことを生活に取り入れる目標を設定する。
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聖句を自分に当てはめるために,自分の名前に置き換えて考える。
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次のように自問する。 「これを学んだわたしは,どのような変化を遂げるべきだろうか。」適切な目標を設定する。
調べ,深く考え,記憶にとどめる
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学習する際には,肉体面でも精神面でも目を覚ますようにします。
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筆記できるように,机かテーブルを使って学習しましょう(寝転んだり,ベッドの上に座ったりするのはよくありません)。学習資料をそろえてください。
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理解できるよう祈り求めてください。
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テーマごとに研究してください。
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次のように自問してください。「著者は何を言おうとしているのか。」「中心となるメッセージは何か。」「これはわたしにどのように当てはまるだろうか。」「教えている家族や個人にとって,これはどのような助けになるだろうか。」
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学んでいる事柄を心に描いてください。例えば,アンモンがレーマン人の王の前に立ったときの光景をイメージします。
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生ける預言者の言葉を研究します(福音ライブラリーその他承認されたリソースを参照)。
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学習帳に質問を書き出し,それから聖典,末日の預言者の言葉,その他の学習資料を使って答えを見つけます。
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一つの節に幾つかの概念が含まれている場合があります。一つの節の中にある複数の概念を区別できるように,語句に傍線や印を付けておきます。
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学んだ事柄をほかの宣教師と分かち合ってください。教義や原則をほかの人に説明することによってさらに学ぶことができます。
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聖典に印を付け,メモを書き込んでください。学んでいる聖句の余白に,その意味を説明している参照聖句の箇所を書いておきます。
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あなたが教える原則を説明したり,裏付けたりする聖句を暗記してください。
研究資料を活用する
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末日聖徒版の聖典から,研究資料を活用します(『聖句ガイド』,ジョセフ・スミス訳,章の前書き,脚注,地図など)。
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宣教師の各レッスンに加え,福音ライブラリー,福音トピックス,福音トピックスの論文といった教会のリソースを活用します。
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聖典の章の前書きに目を通します。それによって,これから読む章の内容を把握することができます。
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学習帳を使って,学んでいることを記録し,整理します。記録した考えを頻繁に振り返ってください。学んだことを容易に思い起こせるよう,学習帳を系統立てて整理しておきましょう。
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本書をワークブックとして活用します。メモ欄(デジタル版使用の場合),または余白の書き込み欄を活用し,印象やアイデアを記録しておきます。
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本書に挙げられている聖句を研究します。ほかに見つけた聖句があれば,本書か学習帳に書き留めておきます。
全体像を把握する
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書,章,数節をざっと読むか,前書きに目を通して概要を把握します。前後関係と背景を理解するようにします。
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聖句がおもに伝えている内容を,一文または短い段落にまとめてみましょう。
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地理,距離,気候,地形を理解するために,「聖書の地図」と「教会歴史の地図」を活用します。
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出来事の流れと文化を復習してください。『聖句ガイド』と章のまとめから歴史的な情報を読んでください。
詳細を調べる
聖典に印を付ける
聖典に印や注釈を付けることは,聖句や福音の教義について深く考えるうえで助けとなるものです。聖典に印を付ける方法はたくさんあります。あなたにとって役立つ方法を見つけます。印刷版の聖典に印を付ける際には,以下の指針を参考にしてください。
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ペンか蛍光ペンを使います。インクが紙の裏までにじみ出るようなペンは使わないようにします。
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節の一部,節全体,数節の聖句を塗りつぶす,傍線を引く,括弧で囲む,線で囲むなどの方法があります。
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印を付けすぎないようにします。あまりに多くのメモや線,色をつけているために,印の意味を理解できなくなってしまうとしたら,意味がなくなります。
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節,章を強調するために幾つかの大切な語だけに傍線を引きます。
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大切な語句を丸で囲むか,傍線を引いてから,深くかかわりのある語句と結びつける直線を書き入れます。
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一つの節の中で幾つかの要点が関連を持っている場合,行間または文中に番号を付けます。
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どの聖句に印を付け,聖句をどう解釈するかについて情報を得るために脚注を利用します。
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記憶しておく必要があると思う大切な節の余白部分に印(チェックマークなど)を付けておきます。
聖句に印を付けておくと,学んだことを応用したり,人々を教えたりすることにさらに集中できるようになるはずです。統一性があって,宣教師としての目的を果たすために役立つ方法を開発してください。
研究と応用のためのアイデア
個人学習
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以下について自分を評価してください(1=決してしない,3=時々する,5=ほとんどいつもする)。
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学習するときは,教えている人々について考える。
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一日を通して,朝学習したことについて考えている。
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学習中に,これまでなかったような考えが浮かんでくる。
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霊的な印象や考えを適切な箇所に記録している。
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学習中に眠ってしまう。
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個人学習を楽しみにしている。
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同僚との勉強会を楽しみにしている。
自分の答えを検討します。どの項目がうまくいっていますか。改善したい項目があるでしょうか。学習の質を向上させるための目標を一つか二つ立ててください。
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本章の初めに記されている「深く考えましょう」の質問をもう一度考えてください。これらの質問はあなたの学習にどのような影響をもたらすでしょうか。
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「研究のためのアイデアと提案」を復習してください。まだ使ってみたことのない提案を各項目から一つ選び,個人学習で実行してください。
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教義と聖約138:1-11を読み,次の質問に答えてください。
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思いが開かれるために,スミス大管長はどのようなことをしなければならなかったでしょうか。
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スミス大管長は深く考えていた教義についてどのように感じていたでしょうか。
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『聖句ガイド』にある「知識」の定義と,列挙されている参照聖句を読んでください。「宣教師として効果的に奉仕するうえで,どのような知識が役立つだろうか」という質問に対する答えを学習帳に書いてください。
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第3章から,よく理解し,教えたいと思う教義を選んでください。答えられるようになりたいと思う質問を,学習帳に書き出しましょう。一定期間,その教義を詳しく調べ,理解が増し加えられるよう具体的に祈ってください。学んだことを書き留めておきます。
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1ニーファイ10:17;11:1-6を読みつつ,「ニーファイは父が知っていたことをなぜ知り得たのか」という質問に答えてください。
同僚との勉強会
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以下の聖句を一緒に読んで,「神の光を求める必要があるのはなぜか」という質問に答えましょう。
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個人学習で学んでいる事柄について,同僚と一緒に話し合ってください。ともに学び,分かち合うことにより,霊的な成長を遂げられるよう助け合いましょう。
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以下の聖句から幾つかを同僚と一緒に読んで,神の言葉を研究することによってもたらされる祝福について話し合ってください。あなたの教えている人々にとって最も大きな助けになるのはどの聖句でしょうか。
ディストリクト評議会,ゾーン大会,および伝道部リーダーシップ評議会
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あなたが注意深く研究しているテーマをレッスンから一つ選んでください。以下の活動を行います。
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研究した結果,そのレッスンを教えるうえで役立った要点を二つか三つ紹介してください。
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こうした要点を見つけるうえで役立ったアプローチを説明してください(研究方法,使ったリソース,調べ物をするときに使った質問〔訳注—リサーチクエスチョンのこと。知りたい事柄を問いかける質問。その問いの答えを見つけるために資料を調べる〕など)。
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研究の結果をどのように記録し,まとめたかを説明してください。
時間が許せば,何人かの宣教師に同じことを発表してもらいます。
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この活動は個人でも小グループでも行うことができます。宣教師たちに,以下の質問(あるいは独自の質問を作って追加してもよい)の中から一つを選んでもらいます。質問を書き留めるように言います。
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神の計画において家族はなぜそれほど大切なのでしょうか。
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人はなぜ試練や苦しみを受けるのでしょうか。
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改宗において御霊はどのような役割を果たされるでしょうか。
5-7分間で以下の活動を行うことを説明してください。
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質問に答えている聖句の参照箇所を少なくとも二つ見つける。
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選んだ聖句が質問にどのように答えているかを説明する簡単な文を書く。
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答えを覚える方法を説明する。
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答えをさらに掘り下げて研究するために何をするかを説明する。
数人の宣教師(または各グループ)に答えを発表してもらいましょう。全員で答えについて話し合います。
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第3章のレッスンの中から,答えを見つけたいと思う福音の原則と教義に関する質問を一つか二つ書いてもらいます。その質問をグループで互いに紹介させます。それぞれの質問について以下を話し合ってください。
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この質問に答えることによって,宣教師の生活にどのような祝福がもたらされると思いますか。
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教えている人々の生活には,どのような祝福がもたらされるでしょうか。
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宣教師として,どうすればその質問の答えを見つけられるでしょうか。
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数人の宣教師に,同僚から教わった福音の原則を一つ紹介してもらいます。同僚がどの原則を,どのように教えてくれたかを説明してもらいます。
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宣教師を同僚ごとか,小グループに分けます。モルモン書から一つの章を読むよう各グループに割り当てます。各グループに「研究のためのアイデアと提案」で挙げられている各項目の中から一つのアイデアを選んでもらいます。グループで一緒に章を読みながら,そのアイデアを応用します。15-20分時間を取り,読んで話し合ってもらいましょう。その後,選んだアイデアを説明してもらってください。また提案がどのように生かされたか,何を学んだかを各グループに報告してもらいます。
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宣教師一人一人に,聖典の中から自分にとって意義のある物語か出来事を考えてもらいます(例えば,リーハイの命の木の示現,ベニヤミン王の説教,山上の垂訓,ニーファイ人を訪れたキリストなど)。心に思い浮かべたその物語または出来事を絵に描くか,情景を説明してもらいます。2,3人の宣教師にそれを発表させます。ほかの宣教師には,物語を話し,それらを一つのレッスンの中の教義に結びつけてもらいます。モロナイ10:3を読んで,霊的な知識について深く考えることの価値について話し合います。
伝道部会長夫妻と顧問
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時折,宣教師たちの同僚との勉強会に参加してください。
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宣教師に各自の学習帳を面接に持参させてください。内容の一部を紹介してもらいます。
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面接や会話の中で,以下の中から幾つか質問してください。
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聖文研究の中で,最近どのような印象を受けましたか。
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最近同僚から教わった福音の原則を一つ紹介してください。
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過去2週間で,あなたにとって最も助けになった章または項目を本書の中から紹介してください。
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個人学習において行っていることで,自分の学習に最も役立っているのはどのようなことですか。
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個人学習や同僚との勉強会における有意義な経験を,ゾーン大会または伝道部リーダーシップ評議会で分かち合うよう宣教師たちに勧めましょう。
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ゾーン大会または伝道部リーダーシップ評議会の場で,個人学習に関するアイデアを宣教師たちに分かち合ってもらいます。
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あなた自身が個人学習で新たに発見した事柄を紹介してください。学習帳に書き留めた事項,福音研究の重要性に関する証を分かち合いましょう。
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面接や会話の中で,宣教師のレッスンから一つのレッスンプランを宣教師に分かち合ってもらいましょう。その教義は宣教師にとってどのような意味があるか,尋ねてください。