「3:何を研究し,教えたらよいでしょうか」『わたしの福音を宣べ伝えなさい—伝道活動のガイド』29-94
「3 研究し,教える」『わたしの福音を宣べ伝えなさい』29-94
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何を研究し,教えたらよいでしょうか
本章のレッスンには,基本的な教義と原則と戒めが記されています。これらを学び,信じ,大切にし,実践し,教えてください。生ける預言者と使徒たちから,教えるよう指示されている内容です。各レッスンは,人々がキリストの教義を明確に理解するうえで助けとなるように構成されています。
本章で採り上げるレッスンは以下のとおりです。
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イエス・キリストの福音の回復に関するメッセージ
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救いの計画
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イエス・キリストの福音
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戒め
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律法と儀式
バプテスマを受けるまでに,すべてのレッスンを教えましょう。あなたの教える人々が各レッスンにあるすべての決意をして,その決意を貫き,バプテスマと確認を受けるにふさわしくなれるようにしてください。
各レッスンでは,特定の事柄を決意し,その決意を貫くよう人々を招く項目がリストになっています。決意し,それを貫くという招きを受け入れることで,主と聖約を交わして守る備えができます。教える人々がそのことを理解できるように助けてください。
バプテスマ前後のレッスンはすべて,ワード宣教師と会員たちの助けを受けながら専任宣教師が中心となって教えます。バプテスマの後は,これらのレッスンにおけるすべての決意事項を守るようそれぞれの新会員を励ましてください。
個人学習や同僚との勉強会,ディストリクト評議会その他訓練の場においても,これらのレッスンを活用しましょう。聖文を研究し,レッスンで採り上げられている教義を心の中に大切に蓄えるなら,御霊はあなたが何を話し,何を行うべきか,必要なそのときに知らせてくれるでしょう。こうして,教えが真実であるという証を得られるよう人々を助けるのです。
あなたは宣教師として,心から,また御霊によって教えるという大きな責任を担っています。大管長会および十二使徒定員会はこのように述べています。「わたしたちの目的は,宣教師と教える人々が,ともに御霊に導かれるような方法によって,回復された福音のメッセージを教えることである。〔レッスン〕の概念を学ぶことは必要不可欠であるが,暗記したことをそのまま教えてはならない。御霊によって促されたときに,宣教師は,ためらわずに自分の言葉で話すべきである。暗記した言葉をそのまま言うのではなく,心を込めて自分の言葉で話す。〔相手〕の関心と必要に応じて,レッスンの順序から離れ,霊感を受けたとおりに進めてもよい。自らの確信とともに,自分の言葉で話し,教えていることが真実であると証する。」(「伝道活動に関する声明」大管長会からの手紙,2002年12月11日付)同僚とともにレッスンを研究し,教える準備をする中で,これらの指示をしっかりと心に留めておきましょう。各レッスンに含まれているすべての教義を確実に教えるようにしてください。
最初の3つのレッスンを教える順序については,相手の必要や関心,場面に応じて,御霊の導きにより判断します。適切であれば幾つかの戒めを含めたり,別個のレッスンとして教えたりしてもよいでしょう。何を教え,どの決意を勧めるかについては,祈りをもって判断してください。相手の抱いている質問や理解度に気を配りましょう。
各レッスンにはバプテスマの面接の質問,決意事項,宣教師が教えるべき教義の概要が記されています。教義を十分に学んでください。教える人々が決意をし,それを守り続けるよう助けることに絶えず気持ちを集中させてください。教える人々がバプテスマと確認に向けて備えられるようにバプテスマの面接の質問を活用しましょう。レッスンには教えるためのアイデアも記されています。これらの提案を活用して,準備し教える方法をさらに充実させてください。