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とにかく売る!
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ナレーター:棒にバナナをさして売っていたクワメさんを覚えていますか?彼は,かなり成功できそうなビジネスを見つけました。その上,クワメは素晴らしいセールスマンとしても有名でした。完璧な組み合わせですよね?
バナナのお菓子を作って,早々にビジネスを始めることにしました。すぐに自宅近くの道の角に出て行って,全力を尽くしましたが,誰も買ってくれません。がんばればがんばるほど,ひどい状況になっていきました。大声でお客さんに呼びかけるようにもなりました。
「さあ,おいしいお菓子だよ!とってもおいしいよ!ちょうど欲しいと思っていた味!はいはい,今なら1本買えば,もう1本はおまけです!さあいらっしゃい。 …」
でもお客さんは見向きもしません。クワメはひどくがっかりしてお昼前には家に帰ってしまいました。何がだめだったのでしょうか。
クワメは座って考えました。クワメがいけなかったのでしょうか。商品がだめだったのでしょうか。クワメにアイデアをくれた人はどうでしょう。その人がうそつきだったのでしょうか。そのとき,クワメは彼が言っていた顧客の市場調査について思い出しました。客の好み,時間帯,場所,友達と一緒に買っていたことなど,お客さんにとって大切なことです!クワメは売りたい気持ちが強すぎて,客の問題を解決するという,一番大切なことを忘れていたのです!
クワメは,もう一度一からやり直して,次のことを実行しました。
-お客さんがおやつを欲しがる午後と夕方まで待ちました。
-たくさんの人が友人たちと時間を過ごす場所を選びました。
-興味を引くために陽気な音楽を流し,自分で一緒に歌いさえもしました。間違いなくユニークな売り方です!少なくともお客さんが笑顔を見せ始めました。
-それから友達に囲まれた女性たちに無料のサンプルを配り,大きな声で感想を聞きました。それがうまくいったのです!
売上げが上がってきたので,値段を上げてみたところ,誰も文句を言いません。次に,まとめ買い割り引きをしてみましたが,利益が減るだけで売上げは上がらなかったため,やめました。また,凍らしたお菓子がクーラーボックスでどのくらい持つか,身をもって学びました。ふやけたバナナが好きなお客さんはいません!
その夜クワメが家に帰ったときには,「歌うバナナマン」のための新しいポスターの様々なアイデアが浮かんでいました。パーティーで売ることもできれば,祭りで売ることだってできる!それから……ええ,クワメもつい調子に乗ってしまいましたが,クワメが顧客のために付加価値を提供する方法をどのように学んだかわかりましたか。
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マーケティングとは?
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ナオミ:こんにちは,マリア。マリアから卵が買えて本当によかったって言いたくて会いにきたの。本当に便利なんだもの。
マリア:ありがとう,ナオミ。お客さんを喜ばせることはわたしにとってとても大事なの。
ナオミ:ビジネスはどう?
マリア:うまくいってると思うわ。お客さんや,他のビジネスオーナーから話を聞いて,たくさん学んだの。実際,卵と一緒に牛乳を売ることができるってわかったわ。
ナオミ:それはどんな調子なの?
マリア:うーん,まあまあね。でも買いに来てくれるお客さんが足りないのよ。わたしのために卵と牛乳を売る気はない?
ナオミ:わたしはだめよ。わたしたちのビジネスも大きくなっていて,とても忙しいの。マーケティングのアイデアで助けてくれた友達がいて,売上げがほぼ2倍になったのよ。
マリア:マーケティング?
ナオミ:ええ。まず今いるお客さんについてもっとよく考えて,同じようなお客さんを見つける方法を考えることから始めたの。幾つかアイデアを試してみたんだけど,とてもうまくいく方法が3つ見つかったわ。今はまだ色々試しているところだけど。
マリア:わたしは一つだけ試してみたわ。
ナオミ:何をしたの?
マリア:名刺を売ってる人が来て,買わされちゃったの。
ナオミ:名刺は役に立ったの?
マリア:わたしには役に立たなかったけど,名刺を売っていた人にはずいぶん役にたったみたいね!
ナオミ:マリア,もし良かったらマーケティングのアイデアについて助けてあげることができるわよ。もちろん何も売りつけたりはしないわ。
マリア:それはいいわね!
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何か買ってください!
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ナレーター:お客さんがマリアの露店に近づいてきました。
マリア:〔マリアの頭の中〕やっとお客さんがきたわ。何か買ってください!お願いします。
サムエル:〔サムエルの頭の中〕あの人こっちをじっと見ているな。ジロジロ見られないで,ただ買い物できないものなんだろうか。
マリア:〔マリアの頭の中〕お願いだから卵を買って!お金がいるの。
サムエル:〔サムエルの頭の中〕これでは気まずすぎるな。やめておこう。
マリア:〔マリアの頭の中〕えっ?だめよ!売れればいいお金になるんだから。
〔マリアは大きな声を出して〕何かご入用ですか?
サムエル:いや,結構です。
ナレーター:別のお客さんがマリアの露店に近づいてきました。
ルシア:〔ルシアの頭の中〕ここなら探しているものが見つかるかも。ちょっと見てみよう。
マリア:〔マリアの頭の中〕よかった,またお客さんが来てくれたわ。お金持ちそうな人ね。お願いだから,何か買って!
〔声に出して〕何かご入用ですか?
ルシア:見ているだけよ。
マリア:卵ですか?この卵は最高のにわとりが産んだものです。新鮮な牛乳もありますよ。
〔マリアの頭の中〕この人なら十分お金を持っているわ。もしかしたら全部買ってくれるかも。
ルシア:いいえ。その……探していたものとは少し違っていたわ。
マリア:牛乳ならもっとありますよ。
ルシア:いいえ,結構です。
マリア:お買いになったほうがいいですよ。とっても新鮮で清潔で,最高の……
ルシア:今日はいいの。ありがとう。失礼するわ。
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尋ねる,聞く,勧める
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マリア:こんにちは,わたしはマリア。お名前は?
シルビア:シルビアです。
マリア:お買い得品がお目当てかしら?今なら卵5個のお買い上げでもう1個卵を無料でお付けしていますよ。
シルビア:ええ,ありがとう。
マリア:買い得品のことはどこでお聞きになったんですか?
シルビア:友達から聞いたのよ。昨日,卵と牛乳を無料で配っていたでしょう。卵も牛乳もとっても新鮮だったって言っていたわ。
マリア:それはよかったわ。気に入っていただけてうれしいです。うちの商品はいつも新鮮でおいしいんですよ。卵はお幾つご入用ですか?
シルビア:そうね,ええと……5個でいいかしら。
マリア:分かりました,今お持ちします。……でも,ためらっておられましたよね。卵の数は,まだお考え中ですか?
シルビア:ええ,そうなのよ。兄の家族が明日わたしの家に引っ越してくるのだけど,どうやって皆に食事を出せばいいかか分からないの。でも兄には他に行くところもないし。
マリア:そうなんですか。でも,お兄さんを助けることで神様の祝福がありますよ。なにを料理するのですか。
シルビア:分からないわ。貯金を使って,卵に合うお肉を少し買おうと思っていたのだけど,ずいぶん工夫しなくてはいけないわ。
マリア:分かります。うちにもあまりお肉を買うお金はありませんから,卵だけを使うんです。野菜を混ぜ入れて,牛乳を少し足しているの。わたしは牛乳を売っていますが,お向かいの友達は新鮮な野菜を売ってますよ。そうすれば,少ないお金でもっとたくさんの食事を出すことができるんです。牛乳と,卵を幾つか追加しましょうか。値段は少し上がりますけど,お肉を買うよりは安上がりですよ。
シルビア:まあ,それはいい考えだわ。ありがとう。11人を食べさせなければいけないのよ。じゃあ,牛乳と卵をもう少しいただくわ。
マリア:11人なら8個お勧めします。1個はサービスですよ。
シルビア:でも,やっぱり明日また来ようかしら。
マリア:それでも結構ですよ。明日もここでお待ちしていますから。でも,無料の卵は付かなくなります。今袋にお入れしましょうか?
シルビア:そうね,それがいいわね。その方がお得よね。ありがとう。
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