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もっと大きなトラックが要りますか?
次の段落を順番に読みます。
男が二人,もうけ話を考えました。二人は人通りの多い道端に,小さな小屋を建てました。それから,トラックを1台手に入れて,メロン畑に行きました。メロン1個に1ドル払い,トラック1杯分買いました。
二人はトラックいっぱいにメロンを積んで,道端にある例の小屋に戻りました。そこでメロンを1個につき1ドルで売りさばきました。
そこで二人はメロン畑に戻り,また,トラックがいっぱいになるほどのメロンを1個につき1ドルで買いました。
道端の小屋まで運んで来ると,二人はやはり1個1ドルで売りさばきました。
そして,再び畑に行きました。道の途中で,片方の男が言いました。「この商売,あんまり,お金にならないねえ。」
すると,相棒が答えて言いました。「そうだねえ……
もっと大きなトラックが要るのかなあ。」(ダリン・H・オークス,「的を絞ることと優先順位」,『リアホナ』,2001年7月号,101ページ)
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ビジネスをあきらめない
役割を選んで次の会話を演じます。
ジョセフィン:グレースさん,どうかしたんですか?あまり元気がないようですけど。
グレース:どうしたらいいか分からないんです。店でやっともうけが出てきたと思ったら,こんなことになるなんて。
プリシラ:何があったんですか?
グレース:わたしがいつもきれいな水を買っている人が昨日値上げをしたんです。もう,わたしは店を畳むしかありません。
プリシラ:そうだったのね。でもなぜ店を畳むのですか。
グレース:わたしは水をボトル1本10でしか売れません。お客さんはそれ以上お金を出しませんから。前はそのボトルを1本7で仕入れていたんです。
グレース:でも仕入先が10に値上げしてしまったので,利益がなくなってしまいました。わたしはいったいどうすればよいのでしょう。
プリシラ:仕入先の人とは話したのですか。グレースさんはその人にとってとても大切な顧客の1人ですよね。
グレース:話してません。話しても仕方がないと思います。彼が10と決めたら,それが彼の値段ですから。
プリシラ:いいえ,話さなければいけないと思いますよ。大事な客を失うかもしれないことを彼に自覚してもらわなくてはなりません。値段を変えれば,彼もあなたを顧客として維持することができますから。最低のコストで仕入れるためには,仕入先といつも話し合っておかなくてはいけませんよ。
グレース:そうですね,分かりました。やってみます。
ジョセフィン:それから他にも仕入先を持っておくべきですね。5で水を売ってくれる人を知ってますよ。もっと早く言わなくてごめんなさい。7も払っているなんて知らなかったんです。それが今は10だなんて。その人を紹介してあげますよ。
グレース:本当ですか。ジョセフィンさん,ありがとうございます。是非紹介してください。それからプリシラさんもありがとうございます。水を一番安い価格で手に入れられるようにもっと強く交渉してみます。
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