学習する

人々は何を買いたいと思っているのでしょうか

時間：タイマーを60分にセットしてから，「学習する」セクションを始めます。

読む：成功するビジネスを選ぶにはどうすればよいでしょうか。ビジネスをすでに所有している場合は，どうすればそれが自分に合ったものであることを知ることができるのでしょうか。

このレッスンでは，ビジネスサクセスマップの「顧客」セクションを中心に学びます。

視聴する：『棒に付けて売っています』（動画が視聴できない場合は，26ページを読んでください。）

話し合う：この動画から何を学びましたか。

読む：今週の質問：人は何を買いたいと思っているのでしょうか

今週のアクション：わたしはビジネスオーナーと顧客の話を聞いて，顧客の問題を解決できる商品またはサービスを選びます。

この質問の答えを見つけ，アクションを実行するために，ミーティングの残りの時間を使って，役に立つスキルを学び，練習します。この動画は，適切な質問から始めるための手助けとなります。

『適切なビジネスを選ぶ』（動画が視聴できない場合は，28ページを読んでください。）

読む：次の図を読んで，次のページで練習しましょう。

適切なビジネスを選ぶ

¹人は何を買いたいと思っているのでしょうか

顧客，商品

²それはわたしが提供できるものですか？

スキル，関心，経験

³そのビジネスは比較的簡単に始められるものですか？

競争相手，仕入先，資本金

⁴それは収入を増やすものですか？

十分な収益／利益

わたしにぴったりなビジネス！

どのように適切なビジネスを選べばよいでしょうか。

やってみる：どのようなタイプのビジネスを検討していますか？（飲食，接客，ヘルスケア，メンテナンス，建設，製造，サービス，その他）

候補を絞るため，前のページの図にある4つの質問を役立ててください。右側の例に留意してください。関心のあるビジネスタイプを1，2種類書き出します。

成功しているビジネスオーナーは，広い視野で考えますが，小さなことから始めます。

例：

飲食，販売

隣に座っている人と一緒に，次の質問のそれぞれを具体的に尋ね合います。あなたの答えを書いてください。

1. あなたのビジネス，またはあなたが関心を持っているビジネス業種において見受けられる具体的な顧客のニーズは何ですか。顧客が購入するものは何ですか。

   デザートまたは軽食

   午後や夕方の安価なおやつ

2. あなたのビジネスはどのようなニーズを満たすことができるでしょうか。あなたが得意なこと，または関心があることは何ですか。

   調理することが好きです

   セールスが得意です

3. あなたは具体的にどのようなビジネスを容易に始めることができますか。または，利益を向上させるため，現在のビジネスをどのように成長または変化させることができますか。競争相手，仕入先，必要な資本について考えてください。

   シンプルな商品

   立ち上げ費用が安い

   競争が少ない

4. あなたのビジネスは，どのようにあなたの収入を増やし，あなたをもっと自立させてくれるでしょうか。どこで利益を生むことができるでしょうか。

   大勢の顧客

それでは，学んでみたい2，3のビジネスを具体的に書き出してください。

持ち歩けるおやつ？

アイスクリーム？果物？

楽しいもの？

どのようにすればビジネスオーナーから学ぶことができるでしょうか。

読む：自分のビジネスについて幾つかアイデアが出てきたところで，市場調査を行って自分のアイデアを試し，さらに詳しく学んでいきます。人々を観察し，顧客や競争相手の話を聞き，商品を試してみます。そして真のニーズとそれに対する答えを見いだします。

視聴する：『ビジネスオーナーと話し合う』（動画が視聴できない場合は，本書を続けて読んでください。）

やってみる：隣に座っている人と一緒に，今週ビジネスオーナーに尋ねる質問を練習します。自分のビジネスについて，またはどのようなビジネスを始めたいと考えているかを互いに説明します。順番に自己紹介をして，下の質問を相手にします。互いに評価し合ってから，もう一度やってみます。

自己紹介：こんにちは。わたしは＿（名前）と申します。お名前をうかがってもよろしいですか。わたしはビジネスの授業を取っていて，ビジネスを成功させる方法を学んでいます。幾つか質問してもよろしいですか。

顧客のニーズ，商品

• あなたの顧客が最もよく購入するものは何ですか。

• あなたが販売しているものが売れる理由は何だと思いますか。

• あなたの競争相手は誰ですか。あなたのビジネスが競争相手より優れている点は何ですか。

仕入先，利益

• あなたはどこから商品を仕入れていますか。ほかにも仕入先がありますか。

• 一度に多く仕入れれば，コストが下がると思いますか。

• 価格はいくらですか。どのようにその価格を決めましたか。採算は取れていますか。

• 販売価格を上げたり下げたりした場合，どうなると思いますか。

販売

• 1日で販売できるおおよその数を教えてください。

• 新しい顧客はどのように見つけていますか。

• 立地はどれくらい重要ですか。

• 成功のカギを幾つか教えていただけますか。一番大きな問題は何ですか。

話し合う：各自が少なくとも1回練習したら，「実際にビジネスオーナーと話すときに何を質問するか」についてグループで話し合います。学んだことをここに書き出します。

読む：

今週毎日，ビジネスオーナーと話すたびに，学んだ事柄をビジネスノートに記入してください。

視聴する：ジョセフとジョンがどのように新しいビジネスを始めたかを見てみましょう。『ジョセフとジョン：医療品』を視聴してください。（動画を視聴することができない場合は，次のページに進みます。）

どのように顧客から学ぶことができるでしょうか。

読む：成功しているビジネスオーナーは，毎日顧客から学んでいます。わたしたちは，顧客を観察し，顧客と話すことによって多くのことを学べます。ビジネスの成功を左右するのは顧客です。顧客の話に耳を傾け，学びましょう。

成功しているビジネスオーナーは，毎日顧客から学んでいます。

視聴する：『顧客との会話』（動画が視聴できない場合は，本書を続けて読んでください。）

やってみる：これまでと違うグループメンバーと一緒に，今週顧客に尋ねる質問の練習をします。練習相手があなたの顧客であると想像してください。あなたのビジネスや，ビジネスアイデアに合わせながら，下の質問の中から幾つかを話し合いましょう。メモを取ってください！それから，役割を交代します。互いに役立つ意見を交換してから，うまくできなかったところを練習します。

自己紹介：こんにちは。わたしは＿（名前）と申します。お名前をうかがってもよろしいですか。わたしはビジネスの授業を取っていて，顧客について学んでいます。幾つか質問してもよろしいですか。

顧客のニーズ，商品

• あなたはこのビジネスから何を購入していますか。

• この商品を変えることができるとしたら，何を変えたいですか。このビジネスについてはどうですか（何か変えたいですか）。

• この商品を他から購入したことはありますか。ここと比べて良かったですか，悪かったですか。なぜですか。

販売，利益

• この商品をここで買う利点を教えてください。

• もっと買おうという気にさせる事柄は何ですか。

• この価格は適切だと思いますか。もっと安ければあなたはもっと買いますか。

• 値段が上がっても，ここで同じだけ買うと思いますか。

• 立地は重要ですか。

観察（次の質問は尋ねないでください。顧客を観察して答えを探します。）

• 顧客の大部分は女性と男性のどちらが占めていますか。それとも半々ですか。

• 年齢層は低いですか，高いですか。

• 顧客は裕福に見えますか。裕福ではないように見えますか。

• 何時ごろに購入していますか。

• どのくらい購入していますか。

読む：

今週毎日，顧客と話すたびに，学んだ事柄をビジネスノートに記入してください。

話し合う：今週は顧客にどんな質問をしますか。あなたの考えをここに，またはビジネスノートに記入してください。

市場調査はどのように活用すればよいですか。

読む：市場調査を行った後は，学んだ事柄を評価する必要があります。評価プロセスを練習してみましょう。

やってみる：一緒に練習するためにグループの別のメンバーを選びます。下の二つのビジネスの利益，競争相手，仕入先に簡単に目を通します。

フルーツスタンド（露天の果物販売）		評価
販売個数（1日の平均）	200	販売数量／月	5000
販売価格	1個につき5（平均）	売上高／月	25000
仕入価格	1個につき4（平均）	コスト／月	（20200）
競争相手	6つのフルーツスタンド	利益	4800
仕入先	2つの仕入先，遠距離

子供服		評価
販売個数（1日の平均）	20	販売数量／月	500
販売価格	1着につき100（平均）	売上高／月	50000
仕入価格	1着につき80（平均）	コスト／月	（40000）
競争相手	近隣にはなし	利益	10000
仕入先	3つの仕入先，近距離

話し合う：あなたならどちらのビジネスを選びますか。なぜでしょうか。

今日話し合ったことから，これらのビジネスや顧客に対して他にどのような質問をしますか。

読む：今週を通して，自分のビジネスを決定するための準備を整えます。これからの1週間，これまで学んだ事柄を振り返り，次のミーティングにはビジネスアイデア（新しいビジネス，またはビジネス改善のいずれか）を考えて来てください。ビジネスをすでに所有している場合は，それが各自にとって最良の選択肢であるかどうかを判断します。