自立
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読む:先週,あなたは自分に最も適した学校または訓練プログラムを選びました。一週間かけて,その学校またはプログラムについてさらに調べる時間を取りました。今日は訓練の費用を支払ううえで助けとなる様々な方法について学びます。

  1. 教育には犠牲が伴う

  2. 訓練費用を確認する

  3. 訓練費用の支払いの選択肢を検討する

  4. 学生ローンは最後の手段と考え,慎重に活用する

  5. 相談すべき人を知る

  6. 自立計画を更新する

1.教育には犠牲が伴う

読む:ゴードン・B・ヒンクレー大管長は,教育を実現するために犠牲を払うよう勧め,こう語りました。「皆さんはできるかぎり高度な教育を受ける必要があります。仕事を行う資格を得るために犠牲にするべきものは,すべて犠牲にしてください。」(“Words of the Prophet: Seek Learning,” New Era, Sept. 2007, 2–4

また,教育を受ける間,人生におけるそのほかの重要な事柄を後回しにしないようにとも勧められています。学校に通う間,結婚したり,神殿の儀式を受けたり,子供をもうけたりすることを先延ばしにしないでください。

優先順位を守り,より重要でないことを犠牲にするとき,主があなたを祝福してくださることを知るでしょう。

話し合う:教育や訓練を受けることは,なぜ犠牲を払うほどの価値があるのでしょうか。

2.訓練費用を確認する

読む:この2週間,あなたは教育や訓練の選択肢について調べ,考えてきました。その取り組みの一つは,プログラムの費用を調べることでした。費用には,授業料,教材費,手数料,生活費,交通費,教育や訓練にかかわるそのほかの費用が含まれます。支払い計画を立てるうえで,これらの費用を正確に見積もることは重要です。

例えば,フアンは溶接工の認定を受けるのに,以下の費用がかかると分かりました。

訓練にかかわる費用

金額

溶接工の認定プログラム

4,000

道具,教材費,文房具代

1,000

試験費用

300

認定費用

300

交通費

400

合計

6,000

これに加え,食費や家賃,被服費,家族にかかる費用,負債返済など,生活にかかわる費用についても考慮しましょう。

3.訓練費用の支払いの選択肢を検討する

読む:教育費を支払うための手段は幾つかあります。可能なかぎり,自分の貯蓄や収入で教育費を賄いましょう。学校に通いながら働きます。収入を確保するため,支出を減らしたり,仕事を増やしたりする必要があるかもしれません。

貯蓄や収入が足りない場合,そのほかの資金調達の選択肢もあります。民間団体,個人,政府などが,訓練費用を支援するプログラムを設けています。

「地は満ちており,十分にあり余っているからである。まことに,わたしはすべてのものを備え……た。」(教義と聖約104:17

話し合う:「地は満ちており」という言葉は,教育費の支払いに関してどのように当てはまりますか。

読む:今週,各自111-116ページを読み,奨学金や助成金,学生ローン,永代教育基金ローンについてさらに詳しく学ぶことができます。

4.学生ローンは最後の手段と考え,慎重に活用する

読む:「世の中の多くの〔人々〕は,教育のために借金をした後で,その学費が自分の返済能力を上回るものだったことに気づきます。奨学金,助成金を探してください。可能であれば,自分の道を進むための資金を捻出するためにアルバイトをしてください。それには多少の犠牲が伴いますが,あなたの成功に役立ちます。」(ロバート・D・ヘイルズ「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」『リアホナ』2015年11月号,45)

学生ローンは負債です。助成金や奨学金と異なり,返済することが条件であり,一般的には利子が付きます。支払うことができなければ,個人の信用や人生で前進していく力を失いかねません。

話し合う:学生ローンを最後の手段とすべきなのは,なぜでしょうか。

読む:「4つの適正」は,学生ローンがあなたにとって最適な選択肢かどうかを判断するうえで助けとなります。

  1. 適正な理由:学校に通いながら働き,奨学金や助成金を受ける努力をし,ローンは学費の残金(全額ではない)を支払うためのものとしている

  2. 適正な将来性:自分が学んでいる分野において,職業の就職率が高いことを確認しており,適切な期間でローンを返済するのに十分な給与の職業に就けるという確信がある

  3. 適正な条件:様々なローンを比較し,信頼できる貸主から最も良い利率および返済条件を提示してもらった

  4. 適正な金額:適切な期間内に返済できる少額の貸付である

話し合う:「4つの適正」を考慮することで,教育費を支払う際にどのような守りを得られるでしょうか。

読む:ステークの自立支援スペシャリストに,あなたの国や地域において学生ローンを見つけ,比較するのに役立つウェブサイトについて尋ねましょう。今週,各自113ページを読み,学生ローンを比較する方法についてさらに学びましょう

また,あなたの住んでいる国で利用可能な場合は,永代教育基金(PEF)ローンが適切かもしれません。自国でPEFローンを利用できるかどうか,必要条件,申し込み方法については,114-115ページまたはsrs.lds.org/pefを参照してください。

5.相談すべき人を知る

読む:今週の決意の一つは,あなたが選んだ教育または訓練プログラムの費用を支払うのに最適の選択肢を考えることです。よく調査を行い,助けてくれる人に相談しましょう。多くの学校には,支援を行う担当者がいます。財政支援係,または学校,訓練提供機関,企業に問い合わせ,訓練費用の支払いについて相談できる人と話したい旨を伝えましょう。

6.自立計画を更新する

読む:次のグループ集会では,自分の自立計画について各自短く発表します。自分の計画を説明した後,グループからフィードバックや提案をもらいます。

読む:来週,グループの前であなたの自立計画を発表します(107-108ページ)。家族や友人を相手に,発表の練習を行うとよいでしょう。来週は,発表する準備を整えて参加してください。

話し合う:今日のグループ集会で学んだ,最も大切な事柄は何ですか。

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