「第5課 教師用資料:主の聖約の民となる」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023年)
「第5課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』
第5課 教師用資料
主の聖約の民となる
ラッセル・M・ネルソン大管長は,イエス・キリストと聖約を交わし,その聖約を守ることで,すべての人のために「備えられた,あらゆる霊的な祝福と特権を享受する門戸が開かれる」(「ともに前進するにあたり」『リアホナ』2018年4月号,7)と教えています。この課は生徒にとって,エホバと福音の聖約を交わして守ることが,人生にどのような祝福をもたらすか,また聖約の道を忠実に歩む決意を強めるために何ができるかを分かち合う機会となります。
教えるための提案
イエス・キリスト,御自分が旧約聖書の神であるエホバであられることを明らかにされる。
次の言葉を見せます:「よくよくあなたがたに言っておく。アブラハムの生れる前からわたしは,いるのである。」(ヨハネ8:58)イエスがこの言葉を述べられたのは,一部の律法学者とパリサイ人が,御自分が世の光であり,御父の業を行っているという主の主張を受け入れることを拒んだ後であることを,生徒に思い起こしてもらいます。律法学者らは,イエスがほんとうは何者であるのか答えるように求めました(ヨハネ8:25参照)。このような背景を説明した後で,「イエスは宣言した。『わたしは世の光である。真理はあなたがたに自由を得させるであろう。』」(タイムコード3:38-4:24)を見ると助けになるかもしれません。その後,次の質問について話し合います:
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救い主のこの言葉を聞いて,律法学者やパリサイ人が主に石を投げつけようとしたのはなぜでしょうか。(まず出エジプト3章の背景や前後関係を確認することが重要です。その後,その章の13-14節と準備資料のセクション1にあるブルース・R・マッコンキー長老の言葉を読むとよいでしょう。生徒が次のような真理を見つけられるよう助けます:イエス・キリストはエホバであり,旧約聖書の神であり,「わたしは有るという大いなる者」である。)
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「エホバ」と「わたしは有る」という名称は,イエス・キリストの本質についてどのようなことを教えていますか。(生徒に準備資料のセクション1で学んだことを分かち合ってもらっている間に,ホワイトボードに次の言葉を書くとよいでしょう:「不変」,「永遠」,「自らの意志と力で自立している」。)イエス・キリストが不変で永遠の存在であり,御自身の意志と力で自立している御方であると知ることは,主を信頼するうえでどのような助けとなりますか。
数人の生徒に,自分が主を信頼している理由を分かち合ってもらうとよいでしょう。
エホバは,神聖な聖約を交わして守るようにわたしたちを招いておられる
次の質問をするとよいでしょう:
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なぜわたしたちは,主と交わす聖約を信頼することができるのでしょうか。(話し合いの中で,生徒が準備資料のセクション2にある「聖約」の定義を理解していることを確認します。)
主と聖約を交わして守ることの永遠の重要性について,生徒がさらに深く考えられるよう助けるために,次のシナリオについて話し合うとよいでしょう:
クラスの半分の生徒に,セクション2にあるD・トッド・クリストファーソン長老の言葉を調べてもらい,聖約の道を歩むことでもたらされる祝福を見つけてもらいます。残りの半数の生徒には,アブラハム2:8-11を調べてもらい,アブラハムの聖約を守ることでもたらされる約束された祝福を見つけてもらいます。
生徒が調べる時間を取った後,違う文章を研究した生徒同士で二人一組になってもらい,自分が見つけた真理が,ジムの聖約に対する考え方を変えるうえでどのように役立つかを分かち合ってもらうとよいでしょう。
生徒が福音の聖約が真実であり重要であると感じられるよう助けるために,次のうち一つまたは複数の質問について話し合うとよいでしょう:
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イエス・キリストが,主の最も大いなる祝福を受けるために聖約を交わすようわたしたちに求めておられるのはなぜだと思いますか。聖約を交わして守ることによって,あなたの生活はどのように祝福されてきましたか。
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アブラハムの聖約と聖なる神殿の間には,どのようなつながりがあるでしょうか。(セクション2にあるネルソン大管長の言葉を読み,アブラハムの聖約の究極の祝福である永遠の命の賜物は,神殿を通してのみ受けられることを生徒が理解できるように助けるとよいでしょう。生徒の助けになるのであれば,神殿のエンダウメントの間に交わす聖約を確認することもできます。その聖約は,「神殿のエンダウメントについて」〔temples.ChurchofJesusChrist.org〕に列挙されています。その後,神殿の聖約を交わして守ることにより,どのような祝福を受けてきたか,あるいはどのような祝福を受けられるかを生徒に分かち合ってもらってもよいでしょう。あるいは,ビデオ「特別な証人—ネルソン長老」〔3:23〕の中のアブラハムの聖約についてのネルソン大管長の証を聴き,アブラハムの聖約についてさらに詳しく学んだときに自分が感じたことを生徒に分かち合ってもらうこともできます。)
2:3
その後で,生徒が受けたいと望む聖約の祝福と,その祝福を受けるために自分に何ができるかを記録する時間を取るとよいでしょう。(生徒が自分の考えを記録し終わったら,十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老の次のような見解を紹介するとよいでしょう:「祝福はすぐに来ることも,後から来ることも,また天に召されるまで来ないこともありますが,イエス・キリストの福音を頂く人には必ず来ます。」〔「すでに現れた祝福の大祭司」『リアホナ』2000年1月号,45〕)
次回に向けて
次のクラスの前までに,生徒に次のようなメッセージを送るとよいでしょう:小羊,戸口,平たいパン,苦菜,杖がイエス・キリストについて何を教えてくれるのか知りたいと思いませんか。第6課の準備資料を研究して答えを見つけてください。