「第11課 教師用資料:主の教会の祝福を享受する」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023年)
「第11課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』
第11課 教師用資料
主の教会の祝福を享受する
イエス・キリストは,地上で務めを果たしておられる間に使徒を召し,御自身の教会を組織されました。そして再び末日において同様のことを行われました。この課は生徒にとって,主の教会を通して得られる祝福について考える機会となります。生徒はまた,自分やほかの人々が教会でより良い経験を得られるようにするには何ができるかを考えます。
教えるための提案
わたしたちは主の教会に目的を見いだすことができる
クラスを始めるに当たり,次のシナリオを話すとよいでしょう:
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皆さんの知っているヤングアダルトの中で,このような考え方をする人はどのくらいいるでしょうか。
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皆さんならイザベラの質問にどのように答えますか。
生徒が発表してから,次の見出しをホワイトボードに書くとよいでしょう:主の教会に参加することによる祝福。その後,生徒にこの見出しの下に自分の考えを書き出してもらいます。
生徒が挙げる祝福には,次のようなものがあるかもしれません:神権の権能と鍵を受けてそれを用いること。儀式を受けて聖約を交わすこと。純粋で明確な教義を学ぶこと。悔い改めるための助けを受けること。イスラエルを集める機会を見いだすこと。貧しい人を助け,人道的な必要を満たすこと。死者のための神殿の業に携わること。ほかの人々に仕え交わる機会があること。家族を強めること。
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これらの祝福のうち,主の教会でしか得られない祝福はどれだと思いますか。
この話し合いをする際,この教会でしか得られない祝福を強調するには,以下のどの活動や質問が役に立つかを考えてみてください。(これらのトピックをすべて話し合う時間がない場合もあります。話し合いで出た別のポイントを掘り下げるのもよいでしょう。)
神権の権能と鍵
生徒に以下のシナリオを二人一組でロールプレイしてもらうとよいでしょう:
この活動を始めるに当たり,エペソ2:19-20;マタイ10:1,7-8;16:19;使徒1:21-22;教義と聖約107:23を一緒に読んでもらうとよいでしょう。(神権の鍵に対する生徒の理解度を確認し,必要に応じて生徒の理解度を高めてもよいでしょう。ラッセル・M・ネルソン大管長の「神権の鍵」〔『リアホナ』2005年10月号,26-30〕を参照してください。準備資料の「さらに深く知る」セクションでも参照先となっています。)
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聖なる神権の力と権能によってのみもたらされる祝福とはどのようなものでしょうか。(準備資料のセクション1にあるダリン・H・オークス管長とロバート・D・ヘイルズ長老の言葉を読み返すとよいでしょう。)これまでどのようなときに,そのような祝福を受けましたか。
神権の儀式と聖約
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神聖な儀式を受け,神と神聖な聖約を交わすことについて,どのように感じていますか。(聖約の道を進み続けることで待ち受けている祝福について深く考えるよう生徒に勧めるとよいでしょう。)
主の教義に関する明確さ
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教会に参加するとき,わたしたちはどのようにして「様々な教の風」(エペソ4:14)から守られるのでしょうか。(エペソ4:11-14を一緒に復習します。)総大会は,皆さんがキリストの教義を学び,理解するうえでどのような助けとなってきましたか。
神殿の業
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神殿・家族歴史活動を通して,個人的にどのような祝福を受けてきましたか。
イスラエルの集合
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主の教会は,皆さんが幕の両側でイスラエルを集めるうえで,どのような助けとなってきましたか。これらの行動は,皆さんの生活にどのような祝福をもたらしてきましたか。
生徒に,ホワイトボードに書かれている祝福の中から,自分の生活においてもっと享受したいと思う祝福を一つ選んでもらいます。時間を取って,自分が選んだ祝福を受けるためにできるステップを書き出すことも含め,生徒に計画を立ててもらいます。
わたしたちはワードや支部を居心地よい場所にすることができる
自分のワードや支部で,意見がまったく違う人や,一緒に働くのが難しいと思われる人と一緒に奉仕するように求められたらどうするか,生徒に尋ねてみるとよいでしょう。
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ほかの教会員に仕え,ともに働く中で,皆さんは主の弟子としてどのように成長してきましたか。(準備資料のセクション2にあるD・トッド・クリストファーソン長老の言葉を参照してください。)
モロナイ6:4-5を一緒に読み返し,教会でほかのだれかに覚えられ,養われ,強められたと感じた経験があるかどうか生徒に尋ねるとよいでしょう。また,教会で孤独を感じたときのことについて考えてもらってもよいでしょう。
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教会に居場所がないと感じる人がいるのはなぜだと思いますか。ほかの人々が教会で愛され,一員であると感じられるよう助けるために何ができるでしょうか。(準備資料のセクション3にあるキャロル・M・スティーブンズ姉妹が分かち合った例を復習してもよいでしょう。「『来てとどまる』よう人々を招く」〔1:39〕というビデオを一緒に見ることもできます。)
クラスへの備えとして,生徒がフェローシップすることで祝福を受けるであろう人について思い浮かべるよう勧められたことを,生徒に思い出してもらいます。その人が教会で愛され,歓迎されていると感じられるように助けるために何ができるのか,生徒に深く考えてもらう時間を取ります。
次回に向けて
次回のクラスに備えるよう生徒を促すため,この1週間の間に次のメッセージを送るとよいでしょう:救い主の足もとに座り,救い主の教えを聞けるとしたら,どのような気持ちがするでしょうか。第12課の準備資料を読む際,キリストの教えが自分の生活に及ぼしている影響について考えてみてください。