「第10課 教師用資料:イエス・キリストの従順の模範に従う」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023年)
「第10課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』
第10課 教師用資料
イエス・キリストの従順の模範に従う
イエス・キリストは,御父の御心を行うために地上に来られました(ヨハネ5:19参照)。生徒はこの課で,救い主の完全な従順の模範が,謙遜と柔和という神の特質とどのように関連しているのかを考えることができます。生徒はまた,生活の中でもっと神に勝利を得ていただくために,自分に何ができるのかを考えます。
教えるための提案
イエス・キリストは,あらゆることにおいて天の御父の御心に従われる
以下のシナリオを紹介するとよいでしょう:
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ルーカスは謙遜と柔和の特質について,どのような誤解を抱いている可能性があるでしょうか。
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ルーカスがビショップの助言を無視したら,どのような指導者になる可能性があるでしょうか。
デビッド・A・ベドナー長老の謙遜と柔和に関する以下の定義を見せ,この二つが自分の思いを神に従わせることとどのように関連しているのかを話し合うとよいでしょう:
「謙遜さは一般に神を頼りとし,神の導きと支えを絶えず必要とすることを意味します。……
柔和さは……義にかなった態度で応じ,進んで従い,自らをしっかりと制することによって表されます。」(「柔和で心のへりくだった者」『リアホナ』2018年5月号,32)
ゲツセマネの園で祈っておられるイエス・キリストの絵を見せるとよいでしょう。生徒にルカ22:39-44を読んでもらい,主のこの経験から従順について学べることを見つけてもらいます。また,次のように尋ねてもよいでしょう:
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救い主の生涯から,謙遜,柔和,従順について学べる例として,ほかにどのようなものがあるでしょうか。(生徒の助けになるようであれば,救い主の生涯から従順に関連する別の絵を見せるとよいでしょう。また,準備資料のセクション1にあるデビッド・A・ベドナー長老の言葉を読み返して話し合うこともできます。)
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イエスが御父の御心に従われてきたことで,わたしたちは皆,どのような点で祝福を受けてきましたか。(次の真理を見せるとよいでしょう:イエス・キリストは「初めから,すべてのことについて父の御心に従って〔こられた〕。」〔3ニーファイ11:11〕)
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もっと神の御心に従順であれば,皆さんや皆さんの周りの人々はどのような祝福を受けるでしょうか。(生徒に,数分時間を取って,神の御心にさらに従順になるためにできることを各自で一つ見つけ,それを書き留めるよう勧めても良いでしょう。)
ルーカスについてのシナリオを簡単におさらいし,ルーカスが謙遜で柔和な指導者になるようにというビショップの助言に従うなら,ルーカスと定員会はどのような祝福を受けられるかを生徒に分かち合ってもらうとよいでしょう。
聖約の民は,人生において神に勝利を得ていただくようにする
準備資料のセクション3にあるラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を生徒に読み返してもらい,「進んで」という言葉の重要性について短く話し合ってもらうとよいでしょう。わたしたちが主の民になるのは,人生において進んで神に勝利を得ていただくことを選んだときであることを証してもよいでしょう。
生活の中で神に勝利を得ていただくための様々な方法を生徒が考えられるよう助けるために,以下の指示を見せるか,配付資料として配るとよいでしょう。
生徒が準備する時間を十分に取ってから,少人数のグループに分かれてもらいます。クラスの残り時間に応じて,グループの人数を調整するべきです。残り時間が短いほど,グループを小さくします。こうすれば,生徒全員が自分の意見を分かち合うことができます。
クラスを終える前に,準備資料のセクション3にある次の質問について静かに深く考え,自分の考えを記録してもらうための時間を数分取るとよいでしょう:生活の中でもっと神に勝利を得ていただけるようにするために,何を始めるべき,あるいはやめるべきだと感じますか。
次回に向けて
次回のクラスに備えるよう生徒を励ますため,この1週間の間に次のメッセージを送るとよいでしょう:大管長会のダリン・H・オークス管長は次のように述べています。「教会への出席と活動は,わたしたちがより良い人となり,人々の生活により良い影響をもたらす助けになります。」(「教会の必要性」『リアホナ』2021年11月号,24)第11課の準備資料を学びながら,教会に出席することで,自分の生活や家族や友人の生活にどのような形で祝福をもたらすことができるのかを探してみてください。